愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

飲み会

2012年10月28日 | 運営
最近ゼミ関連で飲み会が行われました。1つは現役のゼミ生の飲み会,1つは卒業生の飲み会です。

現役ゼミ生の飲み会は,新しくメンバーになった2年生と上級生とが懇親する会です。2,3,4年生全員が集まりました。応募者が減ると同時に,辞める学生も多く出たため,総勢でも20名程度です。5年程前と比べると半減しています。少々さみしい感じがしたのはやむをえません。

ゼミでは学年間の「縦のつながり」を大事にしたいと思っています。できれば,上級生が下級生を教える,卒業生が現役生を導くという雰囲気をゼミに浸透させたいと考えています。ゼミ生数が減ったことで,かえってそういう雰囲気が強化されることを願っています。

この飲み会が学年を超えて交流するきっかけになったならば,良かったでしょう。今回は4年生が幹事を務めてくれましたが,今後は3年生や2年生が幹事を務めて,同様の会が繰り返されることを望んでいます。

卒業生の飲み会は私の家で行われました。週末に卒業してから3年目の卒業生数人がうちに集まりました。色々近況を聞きました。予想していたことですが,やはり転職者が複数出ました。意外に転職はスムーズだった言います。仕事をしながら,自らの能力を高めると同時に,様々な業界を冷静に眺め,よりふさわしい職場を求めたからでしょう。

卒業生たちのキャラクターや振る舞いは,基本的に学生時代から変化はないのですが,ところどころで節度をもって気遣いをしている姿が垣間見え,「成長しているんだな」とつくづく感じました。

何のもてなしもしなかったので,卒業生には申し訳なく思っていますが,自分の学生時代の飲み会のようで,私自身は楽しく過ごしました。私はいつの間にか酔って寝てしまい,卒業生たちはいつの間にか帰りました。また,近いうちに気楽に三々五々集まってくれたらいいなと思います。

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卒論の進行状況

2012年10月15日 | 卒論
現在ゼミ4年生たちは卒論に取り組んでいます。12月半ばの締め切りまで,あと2か月しかありません。例年通りの指導を行っていますが,例年通りの進行状況です。

例年つぎのことがらを指導します。

「何かの本を写す,まとめるというコピペ卒論は認めない」
「独自の主張が展開されなければ卒論とは呼べない」
「企業のマーケティング活動や消費者の消費活動におけるちょっとした疑問を大事にする」
「独自の主張をいかに根拠づけるのかという観点で,構成を考える」
「机の上で唸っていても良いアイディアは出ない。文献調査はきちんと行う」
「うまくいかなくてもいいから,1次データの収集を行う」

2年次からゼミの活動をきちんとこなしていれば,理解して,実現できることばかりです。大学教育において当たり前のことしか指導していないのです。

しかし,例年締め切り迫るこの時期において,うまく進行していません。コピペ卒論は認めないということは皆理解していますが,独自の主張を展開するということが理解できない,もしくは展開できないでいます。

独自の主張というと,何か大それたアイディアを案出しなくてはならないと思う学生がいるようです。しかし,問題を大きくすると,実際にはありきたりの主張しかできないのが通常です。むしろ,「狭く,小さく考える」ほうが独自性が出せます。

また,独自の主張は誰も考えていないアイディアだと理解して,それを生み出すために,机の上で「思い付いたこと」を表明しようとする学生もいます。しかし,思い付きでは説得力のある主張にはなりません。まずは文献をきちんと読む必要があるのです。従来の説について不十分な点や問題点を指摘し,その穴を埋めることを目指すと,説得力のある独自の主張を行うことができるようになります。

締め切りまであと2か月と,せっぱつまっている状況ではありますが,うまくいっていないゼミ生には,もう1度原点に戻り,文献をきちんと読んで,従来の説を再検討してみて欲しいと思います。そして,従来の説の穴を見つけ出す,もしできなければ,その説が展開された条件を取り出して,それを変更してみる。従来の説が適用されている分野とは違う分野に当てはめてみる。色々な思考実験を繰り返せば,頭の中が整理されて,独自のアイディアが出てくるでしょう。
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第2回中間発表会

2012年10月08日 | 名古屋マーケティング・インカレ
10月7日に名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会が愛知淑徳大学において開催されました。私は第1回の中間発表会を見ることができず,今年度初めて参加しました。その感想を述べます。

今年度,28チーム,150名程度の学生が集まるという最多参加者の大会になっています。発表グループは5つ設けられ,1グループに5~6チームが配置されています。過去の大会では,1グループ4~5チームでした。そのためか,スケジュールが少し過密になっています。

発表内容の出来具合は,例年通りでした。例年,第2回の中間発表会は,混乱した発表が続出します。各チームは第1回の中間発表の際様々な指摘を得ます。それを受けて,改善すべく,夏休み中に色々な調査を行います。しかし,指摘を取捨選択できず,獲得した知識を整理できずに,消化不良を起こしてしまうのです。努力したがゆえに混乱しているということなのです。今回もそういうチームをいくつか見ました。

具体的な仮説を提示しているチームがありましたが,大半はあいまいな仮説提示に終わっていました。本大会で高い評価を受けることができるかどうかは,この仮説の具体化にかかっています。具体化するためには,「対象や範囲を狭くする」「別の言葉で表現してみる」「数的に変化を把握するために,指標を考え出す」などの思考を繰り返す必要があります。

賢いやり方としては,先行研究を探し,そこで提示されている仮説や結論に対し,自分たちなりに修正を加えようとすることがあります。先行研究で設定された条件を,自分たちなりに変更してみるのです。対象となる企業,業界,製品を変えてみる,時期や地域の設定を変えてみる,先行研究で取り上げていない対象に焦点を当ててみるなど。意外にも,先行研究を検討してから仮説を導き出すという作業を行っているチームは少数でした。迂遠なようで,実は近道なのがこのやり方です。各チームは本大会まであと2か月足らずと,差し迫った状況におかれていますが,そうだからこそこのやり方を取り入れて欲しいと思います。

うちのゼミのチームの発表については,やはり混乱が見られました。そして,あいまいな仮説提示や課題導出にとどまっています。上記の作業に取り組んで欲しいと思います。

うちのゼミのチームについて,気になっているのが,チームが機能していないことです。チームでやる場合のほうが,個人でやる場合よりも,複雑で難しい問題に取り組むことができるのです。より規模の大きい,範囲の広い調査に取り組むことができるのです。そうでなければ,チームを編成する意味はありません。しかし,うちのゼミの場合,チームは単に個人が集まっているだけで,組織として動いていません。本大会に向けて,改善を図るためには,チームのあり方を見直すところから始めなければならないようです。

発表会後,例年通り懇親会が開かれました。人数が多すぎて,複数の部屋・階に分かれて座らざるを得なくなっていました。そのためか,例年と比べて,大学間の交流が少し不活発になった印象でした。バカ騒ぎも少なかったようでした。ただ,積極的に他大学の教員に発表に対するコメントを求める姿があちこちで見られたのは例年通りでした。モチベーションは維持されているようです。
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