昨日,名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会における,愛知大学為廣先生の講評をこのブログに書き留めました。それに関連して,私が感じたことを書きます。
為廣先生のいう「下手な麻雀」から脱却するためにキーになるのは,他ならぬ教員です。下手を上手にするためのコーチング・スタッフとして教員は存在しているのです。学生の下手さを指摘し,上手になるための方法や考え方を,学生ごとに教示するのが教員の役割です。
インカレ参加学生たちが,下手な段階にとどまっているとしたら,我々担当教員が十分役割を果たしてこなかったことになるので,反省しなければなりません。ただ,今まで,我々が何もしてこなかったかというと,そうではないことは参加学生にも理解してもらえるでしょう。
おそらく,すべての担当教員は,口うるさく(ガミガミと)「あそこがだめだ」「これは間違っている」「このように修正しろ」と指摘し続けてきたことでしょう。私も毎週「あかんな」とゼミ生にいい続けてきました。
しかしながら,そのような教示をしてきたとしても,今一つ参加学生側に変化がないと我々は感じています。参加学生側も同じく感じているのではないでしょうか。担当教員の指摘は,所属するゼミの学生からは「親の小言」と同じく受け取られているように感じます。いつも顔を合わせ,同じ話をする担当教員の指摘に希少性がなくなっているのでしょう。
以上の状況を脱するために,つぎのような単純なことを実践する必要があると思っています。参加学生がゼミ担当教員以外の教員に積極的にアドバイスを求めることを,我々が勧めるのです。ゼミの担当以外の教員は,いってみれば,親戚のおじさん・おばさん,友人の親,町内の大人といったものです。自分の親の小言とは違い,それらの人々のアドバイスは希少で,新鮮であるため,素直に受け取ることができるかもしれません。
参加学生が所属している大学には,商学・経営学・経済学に関連する教員が何十人といるはずです。その先生たちに話を聞きにいくことを勧めます。その中には,現在の研究発表内容に通じた方がいらっしゃるでしょう。また,それとは異なる専門分野の教員に話を聞く意義もあります。違った視点が与えられると思考が深まります。
当然,インカレに関わっている,ゼミ担当教員以外の教員(他大学も含む)にアドバイスを求めることも勧めます。インカレの実情や学生の能力を十分理解した上で話をしますので,具体的なアドバイスが得られるかもしれません。
最近,私は,参加学生がゼミ担当教員以外の教員にアドバイスを求める意義を目の当たりにしました。
今年度,うちのゼミで,土産物の衝動買いをテーマに研究発表の準備をしているチームがあります。私は,4月から,発表内容にある衝動買いの概念がおかしいので,きちんと調べなおすように何度も指摘してきました。このブログにも記述しました。しかし,一向に改まる気配がないまま,半年が過ぎました。10月に入り,そのチームは,私以外の教員にアドバイスを求めたときに,同じことを指摘されました。そこで,やっと自分たちの衝動買い概念が間違っていることを理解したのでした。彼女たちにとって,親の小言は重要とは思わず聞き流してきたが,親戚のおじさんのアドバイスは心に響いたようです。
為廣先生のいう「下手な麻雀」から脱却するためにキーになるのは,他ならぬ教員です。下手を上手にするためのコーチング・スタッフとして教員は存在しているのです。学生の下手さを指摘し,上手になるための方法や考え方を,学生ごとに教示するのが教員の役割です。
インカレ参加学生たちが,下手な段階にとどまっているとしたら,我々担当教員が十分役割を果たしてこなかったことになるので,反省しなければなりません。ただ,今まで,我々が何もしてこなかったかというと,そうではないことは参加学生にも理解してもらえるでしょう。
おそらく,すべての担当教員は,口うるさく(ガミガミと)「あそこがだめだ」「これは間違っている」「このように修正しろ」と指摘し続けてきたことでしょう。私も毎週「あかんな」とゼミ生にいい続けてきました。
しかしながら,そのような教示をしてきたとしても,今一つ参加学生側に変化がないと我々は感じています。参加学生側も同じく感じているのではないでしょうか。担当教員の指摘は,所属するゼミの学生からは「親の小言」と同じく受け取られているように感じます。いつも顔を合わせ,同じ話をする担当教員の指摘に希少性がなくなっているのでしょう。
以上の状況を脱するために,つぎのような単純なことを実践する必要があると思っています。参加学生がゼミ担当教員以外の教員に積極的にアドバイスを求めることを,我々が勧めるのです。ゼミの担当以外の教員は,いってみれば,親戚のおじさん・おばさん,友人の親,町内の大人といったものです。自分の親の小言とは違い,それらの人々のアドバイスは希少で,新鮮であるため,素直に受け取ることができるかもしれません。
参加学生が所属している大学には,商学・経営学・経済学に関連する教員が何十人といるはずです。その先生たちに話を聞きにいくことを勧めます。その中には,現在の研究発表内容に通じた方がいらっしゃるでしょう。また,それとは異なる専門分野の教員に話を聞く意義もあります。違った視点が与えられると思考が深まります。
当然,インカレに関わっている,ゼミ担当教員以外の教員(他大学も含む)にアドバイスを求めることも勧めます。インカレの実情や学生の能力を十分理解した上で話をしますので,具体的なアドバイスが得られるかもしれません。
最近,私は,参加学生がゼミ担当教員以外の教員にアドバイスを求める意義を目の当たりにしました。
今年度,うちのゼミで,土産物の衝動買いをテーマに研究発表の準備をしているチームがあります。私は,4月から,発表内容にある衝動買いの概念がおかしいので,きちんと調べなおすように何度も指摘してきました。このブログにも記述しました。しかし,一向に改まる気配がないまま,半年が過ぎました。10月に入り,そのチームは,私以外の教員にアドバイスを求めたときに,同じことを指摘されました。そこで,やっと自分たちの衝動買い概念が間違っていることを理解したのでした。彼女たちにとって,親の小言は重要とは思わず聞き流してきたが,親戚のおじさんのアドバイスは心に響いたようです。