愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

丸写ししてるの?

2010年08月28日 | 運営
このブログのアクセス解析をしてみると,8月に入ってから,ここへのアクセスに至る検索キーワードとして,連日,「中学生 読書感想文 丸写し」というものがあがってきます。これはどういう事態なんでしょうか?もちろん,このブログには中学生の読書感想文を指南するような記述はありませんが,大学生のレベルの低いコピペ卒論を,中学生の読書感想文にも劣ると非難する内容が含まれています。

読書感想文を宿題に課された中学生が,本を読まずに感想文を書こうとして,それを指南するサイトを見つけるべく,検索して,このブログに達したということでしょうか。

あるいはすでに丸写し感想文を書いてしまった中学生が,後ろめたさから,その是非を確認しようと検索して,このブログに達したということなんでしょうか。。

もしこのブログに行きついた中学生がこの記述を読んでいたら,気づいてください。中学生段階は文章を書く基礎的訓練を行う機会が与えられます。もしこの段階でコピペ文章を作成していると,基礎訓練が行き届かないまま,高校生になります。そこでは,さらに上級文章が要求されますが,当然基礎ができていないので対応できず,またコピペをします。そして大学生になると,卒論等で高度な文章が要求されますが,これまた当然基礎がないので対応できず,コピペします。さて,いつ文章作成について習熟するのでしょうか。まともな文章が書けないまま社会に出て,どんな活躍ができますか?

大学生にも気づいて欲しいのです。コピペレポートや卒論を作り上げていったいどんな能力が身につくのか。

え,検索が上手になる?そして教員をだます能力が向上する? 夏休み中私はコピペレポートを見破る技を磨きます・・・。



みんなのTIES e-college

http://ecollege.cccties.org/
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TIES

2010年08月26日 | 運営
TIESというインターネット上の遠隔地教育(e-learning)システムがあります。これは奈良の帝塚山大学が中心となって開発したシステムです。うちの学部はTIES活用を推進していて,帝塚山大学や名古屋学院大学などとともに戦略連携の協定を結んで,e-learningを展開しています。

さて,このシステムを活用して,8月20日から9月30日まで,「みんなのTIES e-college」が開催されています。インターネット上で大学の講義を広く公開する催しです。14の大学から提供された,経済,法律,情報,薬学など10分野以上におよぶ100本以上の講義ビデオを見ることができます。実は私も講義を提供しています。百貨店の成立に関する内容です。

ゼミ生には,是非覗いて欲しいと思います。私の講義をはじめ流通関係の講義は聞き飽きていると思うので,専門外の講義を覗いてみて教養を身につけることを試みてください。面白い講義がたくさんありますよ。

みんなのTIES e-collegeへのアクセスはこちら
http://ecollege.cccties.org/


なお,秋学期からは,2,3年次のゼミでTIES活用していく予定です。TIESは遠隔地教育システムではありますが,通常の大学教育においては,復習・自習用のシステムとしても活用できます。実際の講義風景を録画して,それをTIES上で公開して,履修者の復習に役立てたり,講義の補足資料をTIESからダウンロードできるようにして履修者の自習に役立てたりということが実際に行われています。十分な履修者対応ができない大教室の講義において,アフターケアができるようになっています。少人数の演習においてどのように活用すべきなのか,秋学期試行錯誤していきます。
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どんどん調べてみよう

2010年08月18日 | 卒論
ゼミの4年生で卒論のためにこの夏休み中観察やヒヤリング調査を行う予定の者がいます。時間のある夏休み中に,名古屋を離れ,関東や関西などに出向いて,その地のファッションや消費行動を調べてみようというのです。非常に意欲的なので支援したいと思っています。自分の足を使い,頭をひねって調査したデータをもとに論文を書き上げることは,必ず重要な知的訓練になり,結果的に大学生活の記念になります。コピペ卒論ばかり目につく昨今,頑張りを期待しています。

さて,その観察・ヒヤリング調査の心構えを示したいと思います。やみくもに実施しても,よい卒論を書き上げることにつながらないからです。

まず,調査の目的をはっきりさせてください。何のためにやるのか,何を調べてどのようなデータを得ようとするのか,あらかじめ具体的に文章化しておいてください。とりあえず,現地に行って見てから,面白そうなデータを集めてみるでは,結局たいしてデータを収集することはできません。なぜならば,目的や焦点が定まっていなければ,何を見るべきなのか聞くべきなのかが分からないからです。

また,あらかじめ,調べようと考えている対象について,できる限り文献調査を行ってください。文献調査では明らかにできない部分を観察・ヒヤリング調査で拾い集めるという態度で臨んでください。なぜならば,調査する側にあらかじめ知識が蓄積されていないと,重要な事象が現れても,重要だと認識せずにやり過ごしてしまうことが多いからです。また,観察・ヒヤリング調査には時間的制約があるので,文献調査によって把握できるようなことをわざわざ調べていれば,肝心の観察・ヒヤリング調査でないと収集できないデータを集めることができなくなってしまうからです。

さらに,徒労を覚悟してください。1度や2度の観察・ヒヤリング調査で知りたいことがきちんと把握できるということはあり得ません。なぜならば,現実は自分の想定を超えるからです。試行錯誤のうちに,どのように観察すればよいのか,何を聞けばいいのかを学習し,うまくデータが収集できるようになります。最初のうちはうまくデータを収集できないままの練習になってしまうのです。調査を繰り返すうち,ときには,事前に決めた調査目的や焦点が現実に合っていないことが理解され,調査方法や研究目的を見直す必要に迫られるかもしれません。そうなれば,初期に実施した調査は役に立たないものになります。しかしながら,これらの徒労は実際には無駄になりません。より洗練された思考に到達するために必要な段階なのです。

学生生活最後の夏休み。卒論でも,海外旅行でも,時間をじっくりかけることができるような事柄に挑んでください。
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