愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

勉学以外の活動

2024年10月24日 | 運営
先日秋学期に始まった2年次ゼミ(演習Ⅰ)の授業中,3年生のゼミ長が2年生たちに勉学以外の活動の重要性を説明しました。ゼミでは学問的学びに積極的に取り組むのは当然として,勉学外活動にも取り組むことによって学問的学びが促進されるという話しでした。とくにグループワーク中心の2,3年次には,ゼミ内のコミュニケーションが非常に重要です。勉学外活動は,ゼミに対する帰属意識を高め,ゼミ生が互いに個性を知るきっかけとなるため,コミュニケーションを円滑にする基盤となるということです。その活動として,食事会,合宿,スポーツなどがあげられ,3年生たちは積極的に実施してきました。

多くの企業では業務とは直接関係のない懇親会や旅行が催されます。これらの活動が業務遂行に役立つと経営陣が考えているから継続しています。以下の記事は社員旅行について報じた記事です。ドライな若い社員たちが嫌がるので社員旅行は消滅しつつあるが,やはり重要性が見直され,企業が工夫を凝らして継続しているという内容です。ゼミ生には是非元の記事を検索して読んでほしいと思います。社員旅行を嫌う社員は,旅行を嫌う以前に,会社に愛着を持っていないのではないかと思います。

このゼミでも,積極的に食事会や合宿を実施した世代は,勉学面の活動も積極的で,ゼミ生間の協力関係がうまく築けていたと思います。なによりゼミに対する帰属意識が高く,卒業後も私と接触があります。逆に積極的でなかった世代は,ゼミの中が小集団に分かれてしまい,ゼミ生間の協力関係は薄かった記憶があります。

コロナ禍で,2020年度から3年間課外活動をほとんど実施しませんでした。2023年度からようやく戻ってきました。今後も以前のように実施したいと思います。

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「社員旅行」はオワコンなのか? 行きたくなかった若者も満足させた「令和の社員旅行」の最前線

<『社員旅行があります』ってメリットのように記載してる会社、若者からしたらそれが超デメリットなの分かってないのかな?>。8月、社員旅行に関するこんな投稿がXで8000件近くリツイートされ話題となった。温泉旅館に泊まって夜は酒盛り……という昭和スタイルの社員旅行に抵抗を感じる若者が多いのは想像にかたくない。その一方、社員旅行をスタイリッシュに変革して組織の結束を高めるツールとしている企業もある。令和の社員旅行事情を取材した。産労総合研究所の「社内イベント・社員旅行等に関する調査」によると、社員旅行を行う企業は1990年代には8割近くあったが、年々減少し、2020年にはコロナ禍の影響もあり27.8%まで落ち込んでいる。

こうした世相を反映してか、冒頭のXポストにも「上司や先輩と一緒に海外旅行なんて行っても、少しも楽しめない」「仲良くなりたい人たちだけで行ってくださいって感じね」など冷ややかな意見が多く上がった。

若者世代を中心に、職場にドライな人間関係を求める風潮になりつつある今、社内旅行は失われゆく企業文化なのか……。と思いきや、ユニークな社員旅行を大成功させた会社もある。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)2024年9/23(月)
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インプット

2024年10月12日 | 名古屋マーケティング・インカレ
先日,名古屋マーケティング・インカレの第2回中間発表会が開催されました。その閉会式で,総評を求められたので,つぎのような話をしました。

今,皆さんはどのように研究発表を進めたらよいのか分からないで,迷っている。なぜ迷っているかといえば,知識が足りないからだ。知識がないまま,研究テーマや方法を議論したら,ぼんやりとしたあいまいな内容のやりとりをするだけだ。したがって,これから1か月間は徹底して知識のインプットに努めて欲しい。

夏休み前の1回目の発表時,皆さんは安直に研究発表を考えていたように見受けられる。仮説を思い付きのように立案して,アンケート調査によって根拠づけすれば,結論が見いだせると考えていたようだ。しかし,あれこれ文献を読み,消費者に対するアンケートや企業人へのヒヤリングを実施していくと,思っていた通りにはいかず迷いが深くなっただろう。

迷ったときには,とにかく知識のインプット。とくに本や論文のような文献のレビューを行う。さらに消費者,企業人,大学教員など他の人に聞いてみることも進める。徹底してインプットした後。発表の2週前ぐらいに,大胆にばっさり得た知識を捨て去る。100の知識を得たならば,90を捨てる。残った10で発表を組み立てる。もったいないように感じるかもしれないが,この捨て去る過程で「頭がクリア」になる。10を得ただけで,これをすべて使った発表はぼやんりとした曖昧なものになる。概念と概念の関係性が見えないからだ。しかし,100を得ていれば,概念には様々な解釈が存在し,その背景に違いがあることが分かる。そのうえで,90をばっさり捨て去れば,概念の本質が見え,概念間のつながりが明確になる。

以上理解してもらえたでしょうか。元々これは,文献の読み込みを中心に知識のインプットの甘い自分のゼミ生に対するメッセージでしたが,すべての参加学生に伝えました。学生の考えている研究テーマに関連する事項は,たいてい専門家が既に考察しています。まずそれらを徹底的に学ぶことが近道なのです。

最後に次の話をしました。

このインカレは複数大学が連携した拡大ゼミという趣旨で毎年展開している。これを重要視して欲しい。このインカレには様々な大学の8人の教員が関わっているが,それぞれ専門が異なる。この多様さを活かして,自分の指導教員以外の他大学の先生にアドバイスを求めて,良い発表ができるようにして欲しい。

以上,ゼミ生たちに確認して実践して欲しいので,ここに書き残します。
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