先日ゼミ内の卒論発表会を行いました。卒論提出後に,その内容を4年生が発表し,それを2,3年生が聴講して,評価する(4年生も加わる)というものです。今回は岩田友樹「日産自動車のマーケティング戦略」が最も高い得点となりました。最も高得点のものは学部の優秀卒論賞にノミネートされます。この卒論は,経営危機に陥った日産がゴーン氏を社長に迎えて改革を行い,一時期業績回復したものの,次第に経営問題を抱えるようになったという経緯を調べ,そのうえで,今後のマーケティング戦略のあり方を導出するというものです。アンケートやヒヤリングなどの調査は行わず,文献研究にとどまっていますが,自動車業界の現状,トヨタとの競合関係から論理的に具体的に対策を導き出そうとしています。今後の対策を,製品とチャネルの2面で導出しています。プレゼンテーションは簡潔明瞭で,卒論らしい発表でした。
ベスト3に選ばれたものは皆卒論らしかったと思います。しかし,残念ながら,全体としてみるとレベルが高いとはいえませんでした。春学期に力を入れてくれなかったのが尾を引きました。また,プレゼンテーションもいまひとつで,昨年のインカレ参加の経験を活かしきれませんでした。明るいプレゼンテーションにしようといったはみたものの,場違いなオチャラケや身内受けのちゃちゃがいくつかあり,見苦しく残念でした。面白いプレゼンテーションというのは非常に高度な技術がいるので,学生にできるものではありません。真面目にやるときと,ふざけるときの区別を,卒業時に至っても分からないようなプレゼンテーションをさせたのは私の指導不足であったと反省しています。
学生に評価をさせるのは危険であるという意見があるでしょう。でたらめな評価をするという危惧もあるでしょう。個々の評価では首を傾げるものがありました。しかし,個々の評価を総計してみると納得のいくものになりました。私がダメだなと考えたものは低得点でした。発表会後,最も低得点の卒論に書き直しを指示しましたが,もともとそう考えていたので,学生の目の確かさを知って驚きました。
学生に評価をしてもらっているのは,それが良い研究を見分ける目を養うことになるからです。何事にも良し悪しがあります。その理由を常に考えることによって,評価眼が養成されます。そして,その評価眼が自分に向けられたとき,自らの能力向上を図ることができます。
今回興味深かったのは,4年生は甘い評価をしていたのですが,2,3年生はかなり辛口の評価をしていたことでした。3年生はマーケティング・インカレを経験しました。2年生は,経験してはないもものの半数ほどがインカレを聴講しています。つまり最近それなりに良い研究を知る機会があったため,それを基準に辛口になったのでしょう。これは良かったと思います。2,3年生はその評価眼を自分に向けて欲しいと思います。そうすることで,今後の成長が図られます。
ベスト3に選ばれたものは皆卒論らしかったと思います。しかし,残念ながら,全体としてみるとレベルが高いとはいえませんでした。春学期に力を入れてくれなかったのが尾を引きました。また,プレゼンテーションもいまひとつで,昨年のインカレ参加の経験を活かしきれませんでした。明るいプレゼンテーションにしようといったはみたものの,場違いなオチャラケや身内受けのちゃちゃがいくつかあり,見苦しく残念でした。面白いプレゼンテーションというのは非常に高度な技術がいるので,学生にできるものではありません。真面目にやるときと,ふざけるときの区別を,卒業時に至っても分からないようなプレゼンテーションをさせたのは私の指導不足であったと反省しています。
学生に評価をさせるのは危険であるという意見があるでしょう。でたらめな評価をするという危惧もあるでしょう。個々の評価では首を傾げるものがありました。しかし,個々の評価を総計してみると納得のいくものになりました。私がダメだなと考えたものは低得点でした。発表会後,最も低得点の卒論に書き直しを指示しましたが,もともとそう考えていたので,学生の目の確かさを知って驚きました。
学生に評価をしてもらっているのは,それが良い研究を見分ける目を養うことになるからです。何事にも良し悪しがあります。その理由を常に考えることによって,評価眼が養成されます。そして,その評価眼が自分に向けられたとき,自らの能力向上を図ることができます。
今回興味深かったのは,4年生は甘い評価をしていたのですが,2,3年生はかなり辛口の評価をしていたことでした。3年生はマーケティング・インカレを経験しました。2年生は,経験してはないもものの半数ほどがインカレを聴講しています。つまり最近それなりに良い研究を知る機会があったため,それを基準に辛口になったのでしょう。これは良かったと思います。2,3年生はその評価眼を自分に向けて欲しいと思います。そうすることで,今後の成長が図られます。