1977年リリースの
「風」4枚目のロスでの録音アルバム
【海風】に収録
冬の京と書いて
(とうきょう)と読ませる
東京での冷たさ、やるせなさを
重くならないティストで
サウンドにうまく絡んで発表された
アルバムでの
「冬京」
YouTubeでは
伊勢正三さんの
アコースティックギターと
ブルースハープでの
珍しいスタイルでの
「冬京」
ぼくの胸に顔をうずめて
潮の香りがすると
故郷のない君だから
わかるのだろう
あの頃ぼくは何のために
君と同じ朝をむかえてたんだろう
潮の香りがすると
故郷のない君だから
わかるのだろう
あの頃ぼくは何のために
君と同じ朝をむかえてたんだろう
読みかけの本にしおりを
はさむ人もいない
こんな淋しさそれも東京
そして生きていくため
暖かい愛がなければ
冬は越せはしない
はさむ人もいない
こんな淋しさそれも東京
そして生きていくため
暖かい愛がなければ
冬は越せはしない
歌詞に見る
君という存在がない心の虚しさ
寒さ、
比喩表現として
(読みかけの本にしおりをはさむ人もいない)という
言い回し
この独特にして
非常にピンポイントで
ある意味
わかりづらい表現の中に
正やんの詩の深さがある。
かぐや姫時代から
風
そして、ソロと
正やんのつくる詩には
わかりやすい部分で共感を
呼ぶ部分と
この詩のように
独特な部分がたまに存在する
実体験から切り取ったような
不特定多数にウケるものとは
正反対な部分
それもある意味
作り手の世界として
その行間に情景を浮かべながら
作品の意味を深く落とし込むことに
一役買っているようで…
作品の雰囲気から
アレンジを起こすと
アコギでの
初期の風のスタイルにありがちな
世界になるところを
サウンド重視でうまく
そこを切り抜けているし、
このYouTubeでみる
正やんのアコギでの
力強いストロークとハープでの
演奏は
作品の中の弱々しい世界を
払拭するかのごとく
あえて力強く表現しているようで
これはこれでいいのです。