明日の葉っぱ(8×8)=69

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まるで孤児のように 吉田拓郎

2022-04-28 18:42:00 | 僕の音楽日記
♪なんだか
俺たち荒れ果てた土地に
取り残された
みなしごみたいだな
歌っておくれ
LOVE song 
LOVE song
歌っておくれ…


小さい頃
「お前は橋の下で拾われた子なんだよ」
母親が真顔でそう言ってきた

側にいた
父親は表情ひとつ
変えずに
新聞をよんでいた


そんな冗談を冗談とは思えず
かなりの期間
その衝撃的な告白を信じてきた
その種明かしと否定は
受けなかったまでも
ホントのところはどうなのか?
わからないまま
時は過ぎて

今更ながら
そんな子供騙しの嘘を引きずって
いること自体
おかしな話で…

でも、
父親が亡くなって
色々思うところ

その話って
ホントだったんじゃないか?
とさえ考え、思ってしまった
自分がいた。

戦争孤児
震災孤児
何かの理由で
親からはぐれ
親と別れ
捨てられて
歴史の中では
数多くの悲しい事実が
続いてきた。

だからこそ
言っていい冗談と
言ってはいけない
冗談があるとは思う

なぜ、
「あなたは橋の下で拾われた子」
という
なんのメリットもない事を言うのかを
深く考えれば考えるほど

それって
やっぱりそうなのか?
と嘘も言い続けていくと
ホントになるみたいな風に
なる典型的なことだ

父親との関係
関わり、
なにか
ひねくれた見方をしていた
わけじゃないけれど

僕は父親にとって
どんな子供だったんだろうと
家族の中でどう思われていたんだろう

思春期の時の反抗的な
拗ねた考え方
そのまま
僕は大人になり、結婚して
所帯を持ち
子供を持ち(親からすれば孫)
直接的な関わりは
どんどんなくなっていった
僕と父親との関係性。

家を出たのも喧嘩して
出たわけではなく
それなりの理由があって
仕方なく
僕は自分の両親と住む事を
やめて
嫁の実家へ行った。

ホントに
仕方ない事実だけが
あって
何かをいえば
言った人のワガママと取られる
ようなそんな
仕方ない…事実のもとで
離れいった
僕。


愛情のかけら
おもいやりのかけら
男親に期待するものは
何もないけれど

何もなかったことが多かったのだから
せめて最後くらい
言葉が欲しかったと思う。


だから
僕は
やっぱり
橋の下で拾われた
孤児なんじゃなかったのか?
と思ってしまったじゃないか…


まるで孤児のように