バスルームから愛を込めて 山下久美子

総立ちの久美子
ライブハウスの女王


なにやら淫び な
キャッチコピーをつけられ

ん？

ってなったけど
ライブハウス
学園祭などで
のテンションが上がり
オーディエンスとの盛り上がりは
ピカイチだった山下久美子さん。

当時 レコード店に入り浸り
新譜を聴いていた時
マスターが
『これなんか いいバラードで彼女売れそうだよね』なんて
聴かせてくれた
シングルレコード。


男なんてシャボン玉〜
サビの部分がなんとも切ないハスキーボイスで良かったなぁ

その後
赤道小町ドキ
で
ブレイクするも

やっぱり
この歌が、一番印象に残ってる。
当時
友達のトシくんが先駆けて
自動車学校へ通い始めた。
誕生日過ぎて
入校できるのを待って
卒業までに免許証を取る流れが
あの頃出来上がっていた

僕はまだ遅かったから
手をこまねいて
待ちの状態だった。

車校からの帰り道
レコード店で合流して
僕は先に待ってレコードを聴いていた。

車校の情報を先取りして聞き出したり
新譜の話をしたり
閉店間際の 馴染みのレコード店は
ちょっとした社交場だった。
車校の帰りだけに…


男なんてシャボン玉
強く抱いたら
壊れて消えた



そうかなぁ
抱かれたら
壊れて消えるんかなぁ

聞こえないくらいの声で
僕は囁いた

まだ経験の、ない
チェリー🍒ボーイ
だった。