雨の音が 優しく響き
胸しめつけられる夜さ
風がやけに なつかしくて
胸いっぱいの夜さ
街灯の下 あの人の肩に
トレンチそっとかけてあげた
優しく甘く 狂おしく熱い
夜をかけてあげた
今夜むくわれない 恋人たちのように
あの人は 涙を流している
翳(かげ)りのある愛には ジンが似合うと
胸しめつけられる夜さ
本気の笑顔が 愛しくて
胸いっぱいの夜さ
街灯の下 トレンチの肩を
おもわずそっと抱きしめた
優しく熱く かすかにたじろぐ
小さな肩があった
今夜むくわれない 恋人たちのように
あの人は 涙を流している
家に帰りなくない
そんな夜
街灯が
滲んで見える
あの頃も
こんな時みたいに
家に帰りたくない
夜だった。
やりきれなさ
と
同じような空間に
身を置くのが嫌で
心が寒さで
縮こまって震えていた
あの人は
目の前からいなくなった。
一方的なサヨナラって
どう、心を立て直して
いいか、戸惑うばかり
甲斐バンド
「街灯」を聴くと
あの頃の
荒んだ日を改めて思い出す。
今夜…
報われない
恋人たちのように
あの人は涙を流していた…
泣きたい夜は…