きれいに裏切ろう
あいつが信じきってる
そのうしろの肩に無言の斧を打ちこみ
あゝ でも今日も一日
裏切れなかった
少し前までこんな感じだった
そして今の世の中の常は…
戦争もありふれてる
ぼくらは知りすぎてる
なぜ人が人を殺し合うのかもね
あゝ でも今日も一日
殺すなんてとても
憎い奴もいるのにね
怒りを流しこみ
だからさ おなじみの裏町の酒場は
正直な男たちでいっぱい
この歌が正直な気持ちを
代弁
岡本おさみさんのこの頃の歌詞は
吉田拓郎さんと同化していて
どちらがどっちって感じにも
とれて
音でいう倍音っていうのがあるように
倍詩とでもいうのか
威力が倍化されてる
怒り、やりきれなさ、
落ち込むまえにその感情で発散
できてた時は
落ち込むことや
鬱っぽくなることもなかったのだけれど
丸くなっていってしまったり
賢くなっていってしまったり
物分かりがよくなってしまったり
大人しくなってしまったり
していくにつれて
理不尽さや
横柄な態度言動に
振り回されたり
色々こちらが受けてしまう
構図が出来上がるんだ
そのままでは
潰れる
逃げたと罵られても
自分を守ることが大切
相手は自分の非を認めない
むしろ気づいてない
だからややこしい
また会おう
作詞 岡本おさみ
作曲 吉田拓郎
1972 年
