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岡本おさみ 歌コトバ その⓹ 旅の宿 よしだたくろう

2019-07-17 08:07:00 | 岡本おさみ歌コトバ
岡本おさみさん 旅人詩人
みたいな
イメージで
机に向かって
詩を書いているタイプではない。
 
風来坊的で
どちらかというと
現代の太宰治的な香りがしないでもなく
 
強烈なコトバを投げかけると
思いきや
「旅の宿」のように
しっぽりと
日本情緒ある
情景描写的な歌コトバも書かれるし、
 
浴衣の君は
すすきのかんざし
 
って、
なかなか出てこないフレーズ。
目の前にそんなモデルがいないと
ちょっとかけない
歌い出し。
 
歌の滑り出し
歌い出しのワンフレーズから
のキャッチが好インパクト
 
そして、
 
熱燗徳利の首 つまんで…
 
とくる。
 
72年頃の拓郎さんのライブでは
♪熱燗徳利の首を
つまんでのまえに
「を」が入って歌ってました。
 
その後
 
♪熱燗徳利の首 〜つまんで
とレコード通りになる。
 
 
字数がまとまって
もうメロディがついてる感じだったのじゃないかなぁ
 
 
もういっぱい いかがなんて
 
妙に
 
色っぽいね
と言う
そんな詩の中の僕は
あぐらをかいて
君を見ると
頬と耳が赤い
 
風流だと思い俳句でもひねろうかと…
 
部屋の明かりを消してみると
見上げる月は上弦の月
風呂上がりの君の髪のいい匂いがする
そんな中で見上げる月自体をゆっくり
しっかりみるのは
久しぶりなんだと…
 
だんだん
お酒にも君にも
酔わされて
すっかり酔ってしまった僕は
君の膝枕でうとうと
うっとり
 
本当なら君を抱こうと思ったんだけど
 
このままでいいと言う思いで
飲みすぎたせいにして
君を抱く事にもなれないみたいと、
 
酒の勢いで抱く事も出来ただろうに、
それ以上に、
愛おしい時間と、君を見ると
抱くのがもったいない
 
大切にしたいと思ったのか、
酔っ払ってしまって照れ隠し
している優しい男心が
垣間見る。
 
実際岡本おさみさんのコトバの行間には
照れ隠しする男の心がギュっと詰まっている。
 
 
アルバム 「元気です」の大ヒットを受けて
シングルカットされた
「旅の宿」
 
詩の勝利
曲の勝利
編曲の勝利
と思える
「旅の宿」だ。
 
演歌の世界に通ずる
この歌は
のちにやはり演歌系の歌手が
カバーしている。
 
日本人の心とか
持ち上げられたり、
 
そんなもんじゃない
そんなつもりでもない
作品として出した当時の音楽状況は
歌謡界vsフォーク界的な、異質な若者文化の旗手としての
よしだたくろうさん
だった作品。
「結婚しよう」のヒットを受け
たて続けに
岡本おさみ作品でヒットを飛ばしたよしだたくろうさんは
その地位を不動のものにした。
 
よしだたくろうさんにして
自分の詩でもヒットさせ
作詞家の作品からでもヒットさせる
実力者としても
評価され、
それが
ある意味フォークファンからの
「帰れ!」の対象となってしまったのだから
ヒットの功罪ともいうべき
 
ほんとはフォーク界から歌謡界へ殴り込みをかけ
矢面に立っていたのがよしだたくろうさん
だった
と知るのがまだもう少し後だった
という事
その頃は
フォークという呼び名は消え
 
「ニューミュージック」と
なっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 


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