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その3 拓郎 陽水 由実 みゆき 恒星たちとの時代

2020-05-14 06:02:00 | 拓郎 陽水 由実 みゆき恒星たちとの時代
ユーミンの
音楽のルーツは…

ポップカルチャーの揃った環境で蓄えた音楽的肥料と
米軍基地の近くで音楽をきいてきた
一方
中島みゆきさんは
URC系のアーティスト
加川良 五つの赤い風船 斉藤哲夫などを聴いていた。そして
よしだたくろうの追っかけをしていたという。
よしだたくろうさんの楽屋にミニスカートをはいて
訪ねていったというエピソードがある。

純和風の雰囲気の音の中島みゆきと対照的な荒井由美は
大きく影響をうけた
教会音楽、プロコル・ハルム
など初期の頃はその出発点の影響を色濃く楽曲に馴染ませていた。17歳で作曲家として見出され
ソングライターとして出発した彼女だったが
かまやつひろしさんに見出され、
自身が歌うことで
シンガーソングライターとしての道へも進むこととなる。

実家が呉服店であった荒井由美。
おおよそ音楽性との関わりには
影響が違うプロフィールのようであったが
荒井由美時代にはその和の雰囲気をもつユーミンにはお目にかからずにいたが、
その後80年代以降
ユーミンのプロフィールが
大いに反映する音楽性へと
変わっていく。


彼女のシティポップミュージックは
デビューに力を貸した
はっぴいえんど母体のメンバーでもあり、その流れがのちの
日本のミュージックシーンの主流となることは
1972年当時では考えつかなかった。


思うに
荒井由美という音楽は
無色透明な音と、オシャレな感覚の歌詞、それにメジャーセブンコード
マイナーセブンコードなど
フワッとした感覚を覚えさせる
和音構成。
単純なベタなコード進行でないところにオシャレ感を覚える
詩にしても
直接感情をぶつける風でもなく
情景描写や、独り言、呟きのような詩の世界
決してメッセージソングにはなってない。
いわゆる
泥臭い、バタ臭い70年代前半のフォークブームの反対側にユーミンの音楽はあった。


彼女の場合 サビのハイトーンが
独特で賛否両論あったけれど
荒井由美時代は
まだ若く硬い雰囲気だったがゆえ
より、尖って聴こえてきた。

若さということで片付けて
しまえるけれど 
彼女が化けていく過程は
結婚してから、松任谷姓を名乗ってからで…
それまでは
肩のチカラの入り具合からみて
まだ何かをひとりで背負い込んでる風でもあったし、
ツッパッていた時代でもあった
デビューから1975年までのユーミン。

その後デビューは遅いがユーミンよりも歳上の中島みゆき もう一つの星の存在がでてくるまで
そして、ユーミンがそれを意識するまで
孤独な戦いをしていたように思う。

歌謡曲でもない
演歌でもない
ニューミュージックという新しいジャンルのスタイリッシュな女性ボーカリスト。
フォークブームの中の
アーティストとは
一線を画していた。
五輪真弓、りりぃ、森田童子、森山良子などフォーク系の女性アーティストとは明らかに
毛並みがちがっていた。
かといって
ロックといえない、呼ばない
荒井由美という音楽。

のちに中島みゆきという音楽が確立され出てくると
それは
拓郎、陽水が並び立ったように
それぞれの音として、それぞれの音楽として
確立されていく。


荒井由美の1975年までの
環境は独身時代のある意味
自由でリミッターのない音楽ではあるものの
どこか暗さを内包していた。
どこか「影」というか
「毒気」というか
中島みゆきさんが内包しているような
あんな暗さをユーミンは独身時代には
持っていた。作風がポップなものもあるけれどどこか
感じる「影」
彼女の生い立ち、どこかに優等生的な顔を持ちそれと反抗的お嬢様の行動から来る歌の世界。

ユーミンという人の本当は…
どこに存在するのか
その答えは1975年シンガーソングライターとしてヒットを飛ばした作品
「ルージュの伝言」「あの日に帰りたい」

そしてソングライターとして
大ヒットした
バンバンへの提供曲
「いちご白書をもう一度」の発表だった。

それは
中島みゆきさんのデビューを迎えうつようで…
ユーミン自らヒット曲を出し
ソングライターとしての力量をみせつけた。
吉田拓郎井上陽水はフォーライフレコードを設立。
つま恋オールナイトコンサート。
レコード大賞に
襟裳岬
シクラメンのかおり
など
オリコンベスト10にも
フォーク系
そしてニューミュージックというジャンルが、出てきた。

ミュージックシーンは歌い手など、歌謡曲との垣根をも取り払われ自由に羽ばたける環境が作られていった。
いよいよ
吉田拓郎の音楽
井上陽水の音楽
松任谷由実の音楽
中島みゆきの音楽
がそれぞれ
歩き出した。



つづく…








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