髪を切って
少し微笑んで見せる
顔。
睨むでなく
かすかに微笑む表情は
目が少し小さくなり、
やっぱり
可愛いなぁ
なんでそんなに可愛いの？
僕が聞く
可愛いから
可愛いのっ！
そりゃぁ
そうかもしれないけど…
可愛いから
可愛いの！
と自分で言い切る
潔さ
きみ可愛いねっ！
昔 伊藤咲子さんという
アイドルと同姓同名の女子がいた。
その時の男子は
その子をよくからかって
いじめてた。
少し
おブスさんだったクラスメイトの
伊藤咲子さん
そりゃあ
アイドルの可愛い子と
同姓同名だと
比べられて
格好のからかわれる
材料になる。
子供の頃は
その辺、残酷なんだよね
思いやりもないコトバを
平気で投げかけて
相手が傷つこうが
傷つくまいが
お構いなし。
あの頃の傍若無人の
僕ら男子の振る舞いは
懺悔に値する。
伊藤咲子さんを見るたび、
歌を聞くたびに
その頃を思い出して
そっと、心で詫びるのだ。
あの頃の事を…
好きな子をからかっていじめるのと
少し違う感情が入り混じってる
からかうことで
うっぷんを晴らしてるのか？
と言ったら
そうなのかもしれないが…
それにしても子供の頃は
まったくもって
感情の赴くままの振る舞い
だったんだと思う。
きみ、可愛いね！
なんて声をかけてあげる
なんて事もなく
照れ臭く
男子は女子に背中を
見せない、そんな
粋がった対立構図の中
女子には硬派を演じてた
それだけ女子を意識過剰
してたわけだ
今なら
よくもまぁ
思ってないことも
口からスラスラと
美辞麗句を並び立て
気持ちがこもってないと
言われながらも
おべんちゃらの言える
年齢になりました。
いくつになっても
女子には
「可愛いねぇ」と言ってあげたい
綺麗だね
より、
「可愛いねぇ」の方が
嬉しいらしい。
キミ カワイイ ネ‼️
