多分
この歌。
昭和世代でない人は
ジブリの「魔女の宅急便」で
使われた歌として、
認識してると思う。
まだ、ユーミンが
荒井由実だったころ
少し
暗めで
でも、ポップで
あの、フォーク全盛期にあって
違う芽を芽吹いていた
ユーミン。
お嬢様ソングという
ジャンルでユーミンを僕は
見ていた。
中島みゆきさんは
お嬢様というより
普通の女性が聴いて
普通に共感する
世界観の歌を…
それでいて
心の深度はかなり深い描写で
歌い上げていた。
ならば…
ユーミンは
少しブルジョワ的な
層をターゲットにしていた。
裕福さ、からくる
悩み、苦しみ
それぞれ立場は違えど
置かれてる環境において
思うところは
その女性の感性において
表現は変わってくるし、
詩に起こしたとき
また、伝わり方も
変わってくる。
少し背伸びして
お嬢様の女の子の世界に
触れたくて…
僕は…
憧れに近い思いで
身近にいる女の子にも
そんな雰囲気を持ってる女子を
ユーミンと重ねて
みていたりしていた。
クラスにちょうど
お嬢さんぽい子がいて、
その子か
鼻歌でユーミンの
「やさしさに包まれたなら」を
歌っていた。
女性の鼻歌を歌う姿って
なんとも
素敵だなぁ〜と
ガキながら
見惚れてしまったりして…
恋愛対象というより、
憧れ、ショーウィンドウに飾ってあるお人形のような
手に取るとかが出来ない
そんな存在の女の子を
憧れ、恋する感じとまた、
違う感情を抱いていたのを
覚えている。
その子が鼻歌で
「やさしさに包まれたなら」を歌っていたのを聴いて…
その子に
「なんていう歌なの?」と聞いてみたら
「ユーミンだよ」
って…
まだ、ユーミンを知らなかった僕は
「ムーミン?」
その子は身体を折り曲げて
大笑いした。
「え?ユーミンしらないの?」
「うん、だれ?、それ」
「テレビのCMやってたんだよ ほら、
ソフトエクレアの、CM」
「へぇ〜ユーミンかぁぁ〜」
「やさしさに包まれたなら」は
ソフトエクレアのCM用に
もともと作られた曲で
アルバムに収録されたのは1974年に
アルバムバージョンが
シングルバージョンは
1976年のユーミンブランドに
収録。
アレンジの違いで
僕たちがよく耳にしたのは
シングルバージョン。
僕は
その子にアルバムをかりて
聴いた
初ユーミン
は
ユーミンブランド
だった。
僕は
その子の
やさしさに包まれて…
やさしさに包まれたならを
聴いていた。
お嬢様の持ってる
レコードアルバムは
ユーミン!!
なんか、いいなぁ〜
なんか違うんだよなぁ〜
普段と違う
非日常的な世界を
堪能できた
ユーミンのアルバム
ユーミンブランドは
お嬢様ブランド。
クラスのあの子も
僕の憧れのお嬢様。
でも、恋した、好きになった
感情はなかった
不思議な子だったなぁ