風のセカンドアルバム
タイトルチューンでもある
「時は流れて」
編曲者
瀬尾一三さん
アルバム12曲中 8曲は
瀬尾さんのアレンジ
風の楽曲の中では珍しく
ホーンセクションが入って
力強い仕上がりになっている。
しっとり、情緒的な
フォーク然としたイメージの殻を
少しずつ変化、進化させて
いく雰囲気を感じさせる。
今聴けば
やっぱり70年代の音
という懐古的な仕上がりだ。
当時流行ってた
ラップスティールがアクセントに
差し込まれてる
カントリーロック
とでも分類してしまおうと
思えてしまう
「風」のアルバム
「時は流れて」…
ファーストアルバムから7ヶ月後の
リリースという速さも
手伝って
加速する才能の花が
咲ききらないうちに
溢れ出す創作熱が
冷めないうちに
感覚を詰めて世に送り出す
その姿勢は
あの頃の70年代後期に入り
時代の潮流が大きく
動きだしたから
漕ぎ出した船であった
「風」も
その波に乗り遅れないように
加速し、いい波に乗ろうと
していたように思える。
「時は流れて」
まさしく
時は
水のように
常に流れ続けていく
循環し、新陳代謝をはかり
高いところから低いところへ
濁り澱んだ時の流れは
どこかで停滞する。
一日の終わりが
楽しかったり
とても 悲しかったり
したのは
みんな君がいたからなのさ
時は流れてゆく…