明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

恋のハッピーデート ノーランズ

2018-03-12 05:42:58 | 僕の音楽日記
憧れの君に思いがかなって
付き合うことになった
春休み。二年間思い続け
奇跡の様な
逆転満塁ホームランの様に
思いが通じた、その嬉しさで
その春はそれまで生きてきた人生で
一番輝いていた春だった。

まさか 付き合ってくれるなんて…

大切にしてきた思い。
毎朝通学で同じ車両に乗り込み
その中で見つめてきた
ひとつ年上の彼女。

彼女の変化を探すのが好きだった。
(今日は、髪型を変えたんだ)
(今日は、リップしてる)とか

いわば ストーカー
一歩手前。
淡いものがあるだけ
許されるのか…

そのひとつ年上の彼女と付き合う事となったはじめてのデートは
本当に近場で会う事だった。
とりあえず サ店で
レスカ(レモンスカッシュ)
を僕は頼むと彼女はオレンジジュース
まだコーヒーが飲めない僕だったから
いい所見せようと頼みたかったけど
緊張していて胃が痛かったのも
あり、コーヒー☕️は頼めず、
そんな時コーヒーでも頼めば
カッコいいのになぁ〜〜と思いつつ

あの頃 サ店では
レスカ なのだ。


サ店で向かい合い
何から話そうかと
心のダムに満々と溜まった思いの言葉たちは、そうそうに彼女を前にして
溢れそうになった気持ちの高まりと合わせて
機関銃の様に彼女を前にして語りかけていた。
出会い
彼女への思い
その時の気持ちやら
友達とかの反応とか
時系列はめちゃくちゃで
とにかく
心に溜まって 貯めておいた言葉は
ありったけ
彼女にぶつけた。


ただ彼女はニコニコ微笑んで
嬉しそうに
オレンジジュースをたまに下を向きながら
飲んでいた。

軽く
相槌をうちながら、
『それで?』
って短い言葉にも
嬉しい気持ちがその三文字には張り付いているようで…

サ店から流れていた有線からは
当時ヒットしていた

ノーランズの
『恋のハッピーデート』が
流れていた。


まさしく
ハッピーデートだった。
『この曲 真子ちゃんも歌ってるよね』
僕が当時石野真子が大好きだった事も
教えてたから
彼女からの反応は
すごく嬉しかった。

いい所見せようとサ店を出て
近くのパチンコ屋に入った、
少し大人っぽく見せようと
していた馬鹿な自分だった。

こんな事もするんだぞ
的な
背伸びをしてみせた。
ひとつ年下の精一杯の出来もしない背伸び、
彼女は
それでも横で見ていてくれたりして
出ない台はすぐ終わり
『行こっか。』と促してくれて
『はい』って
そそくさと立ち上がり
パチンコ屋を後にした、
僕の住んでる近くの環境を彼女と巡る
極めて小さな、手軽なデートだった。
その日はまだ
僕の家には招くことができなかったけど
後日 彼女を招いて
そこで
初キスをする事となったのだった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。