明日の葉っぱ(8×8)=69

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加茂の流れに かぐや姫

2018-07-26 12:25:16 | 僕の音楽日記
ギター小僧は
とにかく自己顕示欲が強く
歌いたい 演奏したい
ハモりたい

気ばかり焦って
練習はすっ飛ばして
とにかくセッションしたいばかりだったのです。

僕たち男三人でアコギのトリオでの
フォークグループは

お目当ての女子三人組の
グループを目につけていて
なんとかお近づきしたいと
タイミングを狙っていた。
中でも
少しクールな感じのk子さんを
僕はずっと目をつけていて
遠巻きに憧れと恋心を抱いていた。

それを見せないように
勘付かれないように
硬派をきどって
あくまでも演奏に力を入れて
ギターでナンパするような
ヤワなところを見せないように
精一杯粋がっていた。


ある日
どちらからともなく
僕らのグループと
k子さんたちのグループと
合同練習することになり
誰がどのようにセッティングしたのかは
わからないけど勝機到来とばかり

k子さんに
アプローチを始めることにしようと
決めたのだった!すると

同時にリードボーカルの我がグループのK本くんが乗り出すように
僕の前をすり抜けて
k子さんの元になだれ込んだ
打ち合わせと乗じて
あんなこと
こんなこと
積極的に話かけはじめた

僕は目の前のおかずをトンビにさらわれたように
ポカーンとして
二人の会話を聞いていた。

『あゝ 僕なんかより
k本くんのほうが
歌も喋りもうまいから僕はたちうちできないかなぁ』

諦め気分で
k子さんのところには歩み寄ることを
拒んでしまった。
一瞬
k子さんと
目と目があったような
気がした。
(それでいいの?)
と言ってくれているようだった。
都合のいい解釈で
僕は誰にともなく答えていた。
「これでいいんだよ」


三人組同士の男女それぞれのグループで
出し物を曲を決めていくわけだけど

最初にコピーが完成したのが
かぐや姫の
(加茂の流れに)だった。

僕はその歌を最初知らず
(鴨の流れに)
って歌だとばかりおもってた。

ギター二本および三本でも綺麗にパート分けして
演奏できる曲でもある
それにコーラスもできるし
まさしく僕たちのための曲でもあった。


相変わらずk子さんのそばには
k本くんが
ぴったりついていて

僕は自分のパートを自主練習していることで必死だった。

♪あれは(あれは)はじめての恋
見つめあう(見つめあう)見つめあう瞳
あなたと二人〜〜

切なく儚い
バラード
加茂の流れに…


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