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加茂の流れに ② かぐや姫

2018-07-26 17:07:30 | 僕の音楽日記
それから僕たち男子のグループと
憧れのk子さんのいるグループと

定期的にも週末練習することになった。
集まる場所はとあるレコード店の二階
の防音付きの練習ルーム
時間500円で借りることになった。

k子さんの親友のM美さんと
僕は仕方なく
話すことに
本命に近寄れない
近寄るタイミングがなく
とりあえず外堀から
埋めていく作戦に変更した。

どちらかといえば
コーラス向きなのに…
なぜかリードボーカルをしているという
M美さん
声が細くて声量がないのに、
なぜ?
リードボーカル?

それは
彼女たちの
大人の事情
だってことにして
深く立ち入らないようにした。

M美さんと音合わせしながら
それとなく
k子さんの情報を集めるように
色々聞くことに…

明らかに
感の鋭い人なら
わかりやすいアプローチの仕方なので
ほぼ
その時点で
僕がk子さんに
気があることは
バレバレで…
M美さんも半分呆れて
また、困った表情をしだした。

「どうして
k本くんもあなたもk子がいいわけ?」

投げやりで
それでいて 少し
語気が強く
吐き捨てるように
僕の目を瞬きせずに
睨みつけるM美さん

3対3が
上手に綺麗に割り切れない
そんな苛立ちと

一人に集中する偏った愛情の行き先に
M美さんは
怒れてきたのだろう

そりゃあ
M美さんもそれなりに可愛い人
だけど…

だけど…
なんだよね

何か惹きつけられるものがk子さんとは
違うんだ。

その日はk子さんとM美さんの二人と
僕一人が先にスタジオに入って
ギターのチューニングを始めた。


チューニングを確かめるフリをして
k子さんのそばに寄っていった。

「3弦がちょっとちがうかな?」

下を向いて集中していたk子さんが
顔を上げ
それは
それは
吸い込まれるような
大きなブロンズの瞳で笑みを浮かべ
僕を見つめ返してきた。

「あら?そう〜やっぱりぃ?」

わかってて僕をトリップにかけたのか?
きっかけ作る作戦だったのか?
小悪魔のような
そんな不思議な表情をみせながら
そこから先は
今まで
話しをしてこなかった事が
嘘のように
堰を切ったように
二人とも引き合うように
言葉のやり取りが続いた。
スタジオの隅にM美さんは
つまらなさそうに
一人で練習していた。

そうして残りのメンバーがスタジオに入ってきた。

僕とk子さんが雰囲気を作ってしまっていたことは
残りのメンバーも
察知して

なんだ
なんだ?
ってことに…

このタイミングを狙って
k子さんが
ステージの配置を提案し
なんと僕とk子さんが並んで演奏
できるように配置を提案してくれた。

メンバーも
わかった
わかった


k子さんの提案を受け入れ
僕は
自分から奪いにいく立場なのに
k子さんがアシストしてくれて
僕の気持ちを受け入れてくれた。
立場上
メインボーカルはM美さんとK本くんだから
その二人は並ばないといけないわけだし

だからコーラスの僕たちk子さんと他二人は
それぞれならびフォローする事に

加茂の流れに
コーラスワークは
僕とk子さんが
それぞれ担当
サイドギター兼任
リードギターは
うちのグループのk池くん
そしてk子さんとこの
S子さんとなった。

この組み合わせが
固定されて

僕は憧れのk子さんと
その日電話番号を交換する事になった。

そして

お礼を兼ねて
電話をかける事に。


そして
僕の気持ちを告白したのだった。

「好きです。付き合ってください。」
一つ年上のk子さんに告白したのだった。
その日に話したばかりなのに…


でも
僕の中には
年上も年下もなく
心のレーダーに反応した
ステキな人だった。

答えてはYESで
思いは通じあえたわけだった。



恋 かも ?の流れに…
加茂の流れに…

あなたと二人〜〜♪

おしまい。(^^)

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