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岡本おさみの歌コトバ ⓷ 落陽 吉田拓郎

2019-07-10 17:26:00 | 岡本おさみ歌コトバ
Am Em Am F G Am
のイントロではじまるロックな
この歌は
フォークのよしだたくろうを
ロックの吉田拓郎へと
昇華した。
 
岡本おさみさんの歌コトバの
すごいところは
 
キャッチーなコトバがある事
フレーズではなく
言葉なのだ。
 
この「落陽」にしろ 「旅の宿」にしろ
最初のワンフレーズに
引っかかる言葉が入ってる。
 
しぼったばかりの……夕陽の赤が、
ときて、
 
浴衣の君は すすきのかんざし
とくる。
 
夕陽がしぼられたら
さらに真っ赤でそれはとても眩しい赤ではなく
切ないオレンジがかった赤で
チカラを出し切って西の空に落ちてゆく夕陽の赤を象徴してる。
 
水平線から漏れている夕陽の赤
映画のワンシーン
絵コンテを見るようにな歌の始まりと
北海道苫小牧市発仙台行きフェリーで旅をする
作者
 
 
サイコロ博打の爺さんとの出会いと別れのシーンを描写してる
旅で知り合い親しくなり
でも土産はサイコロ2つ
爺さんの勝負の小道具 生活の一部でもある
サイコロ
を旅で知り合った作者に照れながら渡したのだろう
 
土産もらった
サイコロ2つ
手の中で振れば
また振り出しに
戻る旅に陽が沈んでゆく
 
この国ときたら
賭けるものものなどないさ
ときて、
国に人生を賭けるほどのものがなく
 
爺さんのように
サイコロ転がし
有り金なくし、
すってんてんになっなり
 
この国に賭けるものがなく
探しながら
漂うだけ
という作者
 
手の中にフルサイコロで
行先を決めるあてのない旅に
でも
この国に何か賭けるものを探しつづけてる
そんな
情景を想像する。
 
ここももう映画のワンシーンになってる
僕は高倉健さんと
爺さん役
大滝秀治さんの
配役でこの歌を想像して聞いている。
 
もう少し若くすれば
妻夫木聡さんと
爺さん役は田中邦衛さんとか
 
 
映画にしてもいい感じの「落陽」なのだ
 
 
こんなに小さくて狭いシーンなのに
歌の広がりは横幅ではく縦に伸びてゆくように
どこまでも、いまでも
伸び続けている
 
 
世代を超えて聴き継がれていく歌
「落陽」
coverもされている。
 
しかし本家にはやはり叶わない
本家をこえれない歌でもある。
誰が歌っても
唯一 孤高の歌としての存在
「落陽」
 
岡本おさみさんの
「襟裳岬」と並ぶ最大のヒット作品
「落陽」
 
 
ギター覚えたての頃バレーコードのFを押さえれるようになって
弾けた「落陽」
 
♪しぼったばかりの〜ではなく
♪覚えたばかりのFコード
押さえきれずに音もれている。
って替え歌歌いながら…
 
 
夏の海の家に仲間とギター持ち込んで海辺のイベントステージで真夜中夜ギターを弾いた思い出がある。
その一曲は「落陽」だ
とにかくシャウトできる
発散できる歌としても
よくて
詩の内容など吟味することなく
サイコロの歌って言ってた友人もいて、
これだけ男の歌としての
「落陽」は深く考えてみることすら
なかった。
 
 
岡本おさみさんの歌コトバは
旅の情景を映画のワンシーンのように表現する
少しセンチメンタルなところもあり、
男の詩なのである。
 
 
 
 


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