人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

死ぬまでの目標が見つかった

2014-12-28 16:41:12 | 音楽療法
年末にコンサートはないものか、とネットであちこち探したら
あった。

コンサートではなく、音楽教室の発表会。しかも伏見の近くの
文化会館であった。
ピアノとフルートの生徒さんが朝から夜まで、日頃の練習の成果
を発表していた。

幼児から大人まで年齢層は幅広いが、白髪のご老人がホルスト
の「木星」を演奏した。御同輩とあって、演奏後年齢を尋ねる
と84歳で、フルートを始めたのが70歳、というではないか。

私は69歳から始めている。いますねえ。いい年をして同じ趣味
を持つ人が。

実力は。これはいわんとこ。

84歳で、真剣に音の世界に立ち向かう姿はなんともいえない。
私もあんな姿なんだろうか。

教室は多くの生徒がいて、3部に分かれていたが、2部の最後に
演奏した青年はドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」であっ
た。
これは見事であった。

生徒さん? 演奏会後係りの人に聞いたら、発展途上のミュ
ージシャンだった。
やるもんじゃ。

これで、80の目標が決まった。

84歳の舞台を見たし、素人でもドップラーが吹ける。
私にはとても無理な難曲だが、死ぬまでに、演奏会を開くぞ。

被害者には、申し訳ないがもうちょっと待っていてくれ。


「白鳥」良ければ本日も快調

2013-06-28 22:54:42 | 音楽療法

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毎日吹いているのが、サンサースの「白鳥」です。
この曲は「動物の謝肉祭」の中で出てくる1曲です。
普通チェロで演奏されますが、フルートでもおなじ
みの名曲です。

フルート教室で皆の前で吹いたのがきっかけとなり、
以来毎日のお付き合いです。

やさしそうで、なかなかの曲です。
初めはゆっくり吹くと息が続かなくなり、”ひん死の
白鳥”状態になっていました。

この曲がすらっと吹ければ、体調ともに快調。
ついでに吹く吹矢が的に当たれば気分も上々、
というわけです。

毎日が勝負、いい時があれば、うまくいかない日
もありで、年を重ねていくのでしょう。


 


手術室に響くアルゼンチンタンゴ

2010-10-17 09:40:37 | 音楽療法
「手術の時、かけるCDがあれば流しますよ」 世の中変わったもんだ。
好きな音楽を聴きながら、胃を失うか。

手術室から、提案を受けたらうれしくなった。こわい手術もやや
和らぐかも。前日、同室の大学の先生と曲選びで楽しんだ。

病院へ持ち込んだCDはクラシックなら病気にやさしいモーツ
アルト。シャンソン、アルゼンチンタンゴ、そしてちあきなおみ。

ベートーベンはあかんと思う。妙に深刻になったりして、ストラ
ビンスキーもっとあかん。傷口がえぐられる。だから、持って来
なかった。

シャンソンは心落ち着くが、振られただの悲恋の歌が多い。ア
ルゼンチンタンゴの歌の内容は似たものだが、リズムがいい。

結局、京都の楽団「アストロリコ」のアルバムを手術室の看護
師さんに渡した。

ちあきなおみも候補にあがったが、「いつものように、幕が開き」
では、手術にはなまなましい。で、やめた。

アルゼンチンタンゴの[ALGUEN CANTO]は意識あるうちにかか
ればよし。「別れの朝」でおなじみだが、スペイン語で歌っている
ので、内容は分からない。

さて、手術当日ストレッチャーに乗せられて、手術室へ。
この日は手術日とかで、いくつもある部屋はどこもにぎわっている。

てきぱきとした看護師さんの手により、私は手術台に乗せられた。
まだ、外科医の先生たちはいない。

CDがかかった。バンドネオンの音色が手術室に流れる。最初の
曲はやさしいので、心がやすらぐ。

「麻酔をかけますね」

その声を聞いてから数秒後に眠りに入った。
「別れの朝」はずっと先だから、もちろん聞けない。

「ご苦労様、無事終わりましたよ」

眠ったと思ったら、起こされた。その間4時間だった。
CDによる音楽療法はたった1曲も聞かないうちに字、円度。