人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

バスの長旅のあとは

2011-05-29 18:22:54 | 後押ししよう
京都合唱祭>は29日、前日に引き続き各コーラスグループが日
頃の練習の成果を発表したが、福島からやって来た4県立
高校生合唱部も、素晴らしいコーラスを京都市民に披露した。

一つ気になった。福島の高校生たち200人は4台のバスで京都
まで来たのだが、だれが遠征費を出したのか。プログラムには
書いてない。

翌朝の新聞を見てすぐに分かった。京都の合唱連盟が招待した
とある。   そうか。  そう書けばいいのに。


私が注目したのは、会場内で行われるプログラムではなく、第1
ホールのロビーであった「小アンサンブルコンテスト」だった。

ロビーは天井が低いせいか、演奏会ようにできいないので、
反響してものすごい音量となる。

喜多方など福島勢も登場した。
私がコーラスの審査員になったら、全部満点をつけるだろう。
皆素晴らしいからだが、コーラスのことはもう一つ分からない
のだ。歌うのは好きだが、合唱曲の譜面を渡されて、バリトン
を歌ってみろと云われても歌えない。フルートなら音が出せる
のだが。


私は、3年前に「京の街衆男性合唱団」という年配のコーラス
グループの団長さんに頼まれて一緒にフルートを吹いたことが
ある。場所は京都コンサートホールの小ホールであった。

これは舞台に立つまでに大変な経験をした。
公演の1か月前に出演を頼まれてから、暑い夏を練習に明け
暮れた。

コーラスに合わせると云うより、己の技術を磨くことに大わらわ。
楽器を習って3年の経験では、私はなんと無謀なことを引き受
けたと後悔したものだ。

初めて500人の観客の前に立つと、いつものように度胸で乗り
切った。

あとで、誘った友人たちに聞いたら、「フルート、よう聞こえてた」
 フルートと人の声は音質が違う。私のフルートはきっちり
聞こえていたという。     おお、こわ、であった。

29日舞台に立った「街衆」は平均年齢61歳と団長は云った。
年配男性グループは2チームだけ。お母さんコーラスは22もあ
るのに。

前日、9時間バスに揺られて会場についた福島の高校生を迎
えた後、私は帰ってしまったが、彼らは舞台に立たされて、4校
それぞれが校歌を歌ったそうだ。
 
泣けるはなしやなあ。


福島4県立高校、「京都合唱祭」で歌声

2011-05-28 18:56:23 | 後押ししよう
コーラスの祭典、「京都合唱祭」が28,29日
京都会館で開かれている。29日には福島県から、
福島東など4高校の合唱部が参加、合同のコーラ
スの祭典を繰り広げる。

4高校は28日朝、4台のバスで福島を出発、夕
方、京都会館に到着、京都側の大きな拍手に迎え
られた。





京都合唱祭りは中・高校、一般、お母さんコーラ
スなど132団体が参加する。

28日はテニス仲間がお母さんコーラスに出ると
聞いたので、岡崎まで足を運んだ。29日は前に
フルートでお手伝いした男性合唱団が出る。

合唱は理屈なしに聞いていて楽しい。
60人を超す学校の合唱部あれば、5人のグルー
プも。

福島の4高校合唱団は福島東、郡山、郡山東、喜
多方の各県立。
29日のプログラム
12:42 福島・京都合同 「翼をください」
15:50 福島4高校ステージ
郡山東「For the beauty of the earth」など
福島東「イエスはわが喜び」
郡山「言葉にできない」「明日に架ける橋」
喜多方「パレード」「水底吹笛」
4高校合同「青春譜」「命」など

京都会館は地下鉄東西線下車5分、平安神宮近く。    

筆者コメント 災害地へ多くのミュージシャン
がライブに行く。
今度は逆に福島の高校生たちが京都へコーラスを
届けに来た。
時間があったら、かれらの歌声を聞きに行ってや
ってください。そして、大きな拍手を。







デジタル新聞も悪くない

2011-05-24 07:46:32 | 後押ししよう
朝日新聞が始めたデジタル版を見た? 読んだ。
意外と読みやすいではないか。新聞の持つ硬さ
が取れて、ニュースの項目も選びやすくなっている。

人には抜きがたい先入観があって、「こうや」と決
めつけるといつまでも、持ち続ける。

新聞が例えば40ページの場合、週刊誌の大きさに
分割すると、新聞1ページあたり、4ページ取れる。
合計160ページに及ぶ。

読者の中にはテレビ欄しか見ないとか、さっと見
出しだけ見て、記事を読まない人も多い。

160ページの多くは捨てられる。実にもったない。

先に新聞を見てデジタル版を見ると、気付かなか
った記事が多い。

新聞編集の特長に、縦書きの場合、記事の扱いの
大きさは、トップは扱いも大きいし、とにかく目立
つように編集してある。

それがデジタルで実現できないであろうから、平板
な紙面?になるのではないかと思っていたが、ニュ
ースを拾いやすくするため、編集に工夫が見られる。

なるほど、工夫次第では新聞よりも読みやすい画
面をつくることができるのか。写真も動画が入って
くるとリアルさが増し、紙面が動き出す。これはネ
ットの手法を取り入れたか。


「いのちはだれのもの?」

2011-05-21 23:45:18 | お勧め
そりゃあ、自分のものに決まってる、というや
ろな。それならあんた、一人で生まれたと思って
いるのか。自分一人で棺桶に入れるか。これは
私の独り言です。

鷲田精一阪大総長の話が東本願寺の高倉会館で
あった。鷲田先生は、東日本震災で、関西から
経済、文化人らとともに「ささえよう日本 関
西からできること」を呼びかけている。

鷲田先生は京都出身で、著名な哲学者。今年の
新入生に学問への心構えを告示で述べられた。

右肩上がりの経済を支えてきた人、時代があっ
た。これからの時代を担う若者との年代のギャ
ップがある中で起こった大震災。という箇所も
あった。

鷲田先生の話を聞いたのは、親鸞聖人讃仰講演
会ということで一般の人たち。学者の話という
より命についてとつとつと話された。

問題を提起するということはないし、こうしま
しょうという提案もない。

それぞれが考えてはいかが、というものでもな
い。

話の多くが震災について時間を割かれていた。
先生が見た被災地では、一番被害のひどかった
ところがキレイだった。そこにはなにも残って
ないからだ。

次にひどかったのは、そのごみが流れついたと
ころ。そして、仙台市内では、普通の生活があ
ったこと。

淡路・阪神大震災は明け方家族がそろっていた。
東日本大震災は午後家族がばらばらのとき被災
した。

あとは・・・忘れた。

もったいない 児玉清さん

2011-05-18 23:13:54 | がん治療
俳優の児玉清さんが胃がんで亡くなった。2月に
がんと分かり、5月にもう死んでいる。手遅れの
典型であった。

児玉さんのテレビはたまにしか見なかった。いつ
だったか、どんな番組だったか忘れたが、「やつ
れたはるな」と思った。

たまにしか見ないからやつれぶりが分かる。毎日
鏡で見る自分の顔を写真で見てどっきりしたこと
がある。正気がなく、年寄りがいる風景であった。

児玉さんの周りの人たちは、気づいているはずだ。
首に縄をつけても、病院へ連れて行くべきだった。

胃がんは一番症例の多い病気のはず。早く見つけ
ると、ほとんど完治するはずだ。

才能と知識のある年配者は図書館くらい貴重な存
在である。

ましてや、児玉さんは品格を備えた人物と聞いた。

惜しい、もったいない。

友人をがんで亡くす

2011-05-16 05:18:14 | がん治療
かつて勤めていた新聞社の同僚が食道がんで亡
くなった。治療期間が重なったので、互いに励
ましあっていたのだが…

彼の訃報を聞いて驚いた。早すぎるからである。
いつからか、外出して失神することがあると云
っていた。体調不良が続いていたらしい。

享年69歳であった。

大学時代の友人などと違って、「同じ釜の飯を
食った者同士」の絆は強い。家族ぐるみの付き
合いとなると子供、孫にいたるまでよく知って
いる。

私の妻が死んだとき、友人の奥さんは随分悲し
んでくれた。

どれだけ親しくても、病気だけはどうにもなら
ない。互いに頑張るより方法がないのである。

がんは残酷だ。生き死に、今回分れた。といっ
ても片方もいずれ死ぬ。

彼は人生を十分に生きた。それが私の救いで
ある。ご冥福を祈る。

みほとけにいだかれて
  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 西の岸
  なつかしき おもかげも
  きえはてし 悲しさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 慈悲の国
  みすくいを 身にかけて
  しめします かしこさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 花の里
  つきせざる たのしみに
  笑みたもう うれしさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 宝楼閣(たまのいえ)
  うつくしき みほとけと
  なりましし とうとさよ

       仏教賛歌から

接骨院でフルート

2011-05-13 18:16:48 | 楽器
フルートを吹き始めてもう6年。今日もいつも
行く接骨院で吹いて来た。接骨院で患者さんたち
に演奏を披露するわけでない。トレーニングルー
ムにだれもいない時にこっそり練習させてもらっ
ている。

マンションでピーピー吹いたのでは、騒音で迷惑
をかける。そこで、はじめは公園で吹いていた。

公園の横に近鉄が走っている。公園は午前中、大
概人はいない。

私はボイストレーニングも公園でする。ここなら、
笛を吹こうがわめこうが、迷惑をかけない。

ところが、雨の日はだめだ。寒い日は楽器は鳴っ
てくれない。

それで、毎日のように通う接骨院2階にあるトレ
ーニングルームに目をつけた。だれもいない時に
フルートを吹かせてもらった。

最初は、ピーピー下手な音を出していた。1階は
治療室なので、当然治療中の患者さんにも聞こえ
る。

病気の治療に、音楽療法がある。治療中気持ちの
良い音楽を流すことで治療に役立つという。

私の胃の切除手術の時、好きなcdをかけてもら
った。しかし、全身麻酔なので、音楽はほとんど
聞くことはなかったが、好きな音楽がかかってい
る心理状態で受けた手術は痛くなかった。

接骨院の患者さんには、私のフルートが安らぎに
なっているのか、騒音になっているかまだしっか
り聞いていない。まだ、苦情はないらしい。


長期トレーニングを休むと、フルートはどうした
と聞く患者さんもいるらしい。気にはなっている
らしい。

最近は音階練習などのあと、「G腺上のアリア」
「白鳥」や「早春譜」「椰子の実」「からたちの
花」など日本の歌を演奏して、患者さんたちの気
持ちが安らぐよう選曲している。

ご近所に龍谷大学

2011-05-12 18:55:09 | 京都の名所
深草のマンションに住んで36年になる。10階
にいるので眺めはすこぶる良い。東側バルコニー
から稲荷山が目の前に見える。この眺めで部屋を
購入した。今お山は新緑に萌えあがっている。

ところが、マンションに移ってから、隣の龍谷大
学が背の高い正面門と建物を建てたので、東山連
峰が半分視界から消えた。比叡山も見えなくなっ
た。

部屋から無理だが、比叡山は北側の廊下まで足を
運べば見ることができる。

かつて、新しく建つ建物で比叡山が見えなくなる、
とごねた例があったが、いまはどうか。

自分の家から借景で見えたものが見えなくなった
と文句をいうやからは、強欲だ。

見えなければ足を動かせば良い。京都の四季や眺
望はみんなのものだ。これは余計なことだった。

京都市内の大学は市外にキャンパスをつくっている。
ところが、市内へ戻る傾向という。

京都市内は高さ制限があって、高い建物は建てら
れないから、敷地一杯に建物を建てるのだろう。

龍谷大学のテニスコートが掘り起こされている。
また、建物を建てる模様だ。
ご近所としては、眺めるだけだ。


(龍谷大学の正門)

(学舎から少し離れた竹田久保町交差点の角に龍大の紫光館がある)

(紫光館には緑が生い茂っている。街の緑化に一役)





観世音菩薩はあなたの前に

2011-05-07 19:51:54 | 日本海
襲ってくる大津波。逃げ惑う人たち。でも、多くの
人たちが波にのまれ、命を失った。津波が来たらと
にかく逃げろ、という。後は書くにはばかれる。人
間性を忘れる動作が伴うからだ。

新潟県の海岸沿いに「親不知」がある。背後に切
り立った崖っぷち。わずかに残った海辺をたどる
旅の一行。そこへ大波が来る。子が親を忘れて逃
げた。

こんなことが今の時代にも起きている。

でも、襲ってくる津波に、有線で避難を呼びかけ
続け、命を失った女性職員がいた。中国人たちを
安全な場所まで誘導し、その後津波にのまれた工
場長がいた。

この人たちは観世音菩薩に違いない。

菩薩様だから、あの世では永遠に多くの魂を導い
ているだろう。

観音様はあなたの目の前にもいるんだよ。