江戸時代にもマスクはあった。鉱山で
働く人のためのマスクであった。
「覆面」と呼ばれたそうだ。
天声人語に紹介された時代別のマスク
事情を読むと。
スペイン風邪が猛威を振るった大正時代、
新聞には、専門家が「咳一つ出ても外出
するな」と忠告。マスクの写真が載ってい
て、覆面は鼻からあごまで覆う大判であっ
たことが確認できる。
いま、外に出かけようとして、確認しなけれ
ばならない持ち物、身に着けるものに、マ
スクがある。
老生もスーパーから、マスクを取りに家に
戻ることがある。マスクがないと多くに人
から鋭い視線が飛んで来る。
一方で、電車で調べると、国から送られた
マスクは一枚も見つけられないという。
官邸と民意のずれは、マスク史にどう記さ
れるか、と天声人語氏は頭をひねる。