乳がんの検診で、40代主婦が
初期のがん発見される。そして
全摘を勧められる。
ゼロ期なのに。
8年前見つかった私の胃がんで
やはりゼロ期だった。
私も胃を失った。決意するまで、
迷った。「ゼロ期って助かる率
高いのに」という疑念がぬぐえ
なかった。
そう、現在患っているがんは、
ほぼ100%治る。しかし、何
年かすると*%の確率で再発す
ると予想される。結局主婦は全
摘を了承した。
アメリカの有名女優も乳房を取
っている。
今の医学ではこの種の予想がつ
きまとう。
主婦は検査は初めてだったので、
告げられたショックは大きいも
のだった。
状況を理解するのに時間がかか
った。
悩んだ末、主婦は全摘を決意す
るが、手術の前に写真を撮るこ
とにした。
お化粧をしていると涙がこぼれ
る。
彼女を支え励ましたのはあらゆ
る診察に寄り添った夫だった。
手術したあと、自分の胸を一日
見ることができなかった。
だが、主婦は良い決断をしたと
思う。
将来の自分の命を最大限守った
のだから。