人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

食道の”顔色”が良くなった

2012-04-12 17:59:36 | がん治療
Sさん こんなこともあるのですね。
今日、半年に一回の内視鏡による食道検査が
ありました。

検査の前に飲む液体。これが苦手で看護師さ
んに「胃がないので、いらないのでは」と云
ったら「きれいにしますので、飲んでくださ
い」と却下された。
飲む。むー、まずい。

M先生は口の中から丁寧に、丹念に”みみず”
の先っぽを動かしている。
この先生の腕はすごいことを実体験している。
「神の手」を持っていると私は信じている。


この日は早めに行ったら、病院の玄関から
帰るまでたったの20分か、もうちょっと
あったか。この病院は患者を待たせないよ
う毎回なにか工夫している。このことは後
日に。

検査後、すぐに先生に呼ばれる。前、異変
があったところが消えていた。PCの画面に
映し出された食道の内部はきれいなピンク
色だった。”顔色が良くなった”と思った。

これまで何か所か組織検査していたが、今回
は1か所に減った。

家に帰ってから朝飯を食べる気がしない。ま
ずい液体と、内視鏡の痛みが残っている。

ここで、気づいたのですSさん。

これまで、液体がまずいの、内視鏡の痛みが
残るなんて感覚はなかった。
その話を、ついでに行った接骨院でしたら、
治ってくると、少々のことで痛みを感じる
患者がいるんだ、と。

ということは、私も身体が少しまともに戻っ
たということか。




もったいない 児玉清さん

2011-05-18 23:13:54 | がん治療
俳優の児玉清さんが胃がんで亡くなった。2月に
がんと分かり、5月にもう死んでいる。手遅れの
典型であった。

児玉さんのテレビはたまにしか見なかった。いつ
だったか、どんな番組だったか忘れたが、「やつ
れたはるな」と思った。

たまにしか見ないからやつれぶりが分かる。毎日
鏡で見る自分の顔を写真で見てどっきりしたこと
がある。正気がなく、年寄りがいる風景であった。

児玉さんの周りの人たちは、気づいているはずだ。
首に縄をつけても、病院へ連れて行くべきだった。

胃がんは一番症例の多い病気のはず。早く見つけ
ると、ほとんど完治するはずだ。

才能と知識のある年配者は図書館くらい貴重な存
在である。

ましてや、児玉さんは品格を備えた人物と聞いた。

惜しい、もったいない。

友人をがんで亡くす

2011-05-16 05:18:14 | がん治療
かつて勤めていた新聞社の同僚が食道がんで亡
くなった。治療期間が重なったので、互いに励
ましあっていたのだが…

彼の訃報を聞いて驚いた。早すぎるからである。
いつからか、外出して失神することがあると云
っていた。体調不良が続いていたらしい。

享年69歳であった。

大学時代の友人などと違って、「同じ釜の飯を
食った者同士」の絆は強い。家族ぐるみの付き
合いとなると子供、孫にいたるまでよく知って
いる。

私の妻が死んだとき、友人の奥さんは随分悲し
んでくれた。

どれだけ親しくても、病気だけはどうにもなら
ない。互いに頑張るより方法がないのである。

がんは残酷だ。生き死に、今回分れた。といっ
ても片方もいずれ死ぬ。

彼は人生を十分に生きた。それが私の救いで
ある。ご冥福を祈る。

みほとけにいだかれて
  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 西の岸
  なつかしき おもかげも
  きえはてし 悲しさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 慈悲の国
  みすくいを 身にかけて
  しめします かしこさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 花の里
  つきせざる たのしみに
  笑みたもう うれしさよ

  みほとけに いだかれて
  きみゆきぬ 宝楼閣(たまのいえ)
  うつくしき みほとけと
  なりましし とうとさよ

       仏教賛歌から