目に入れても痛くない天使から頼まれていた 給食用のランチョンマットが完成しました
オシャレなリバーシブルです
天使にとっては ひいオバアチャンになる 私の義母が使っていた足踏みミシンで作りました

NHK朝の連続ドラマ ≪カーネーション≫ の放送が始まる前の 春の連休を利用し 夫の故郷へ お墓参りに行ったときのことです
中央高速を下り お参りを済ませて その日 あいにく義兄夫妻は留守ということでしたが 久しぶりの実家へ立ち寄りました
住まいには鍵がかかっています
でも 義両親が健在の頃から決まっていた 物置の鍵の置き場所に記憶がありました
やはり
家も物置も改築はしたものの 鍵の置き場は 相変わらずの植木鉢の下
物置と言っても 田舎のことですから 人が一人くらいは暮らせそうな広さがあります
見覚えのある古ぼけた食卓のホコリを掃い 懐かしい五平餅を取り寄せて 義両親を偲びながら一休みしたのでした

そうしたのち 朝の連続ドラマ≪カーネーション≫ の放映が始まり オープニングで 足踏みミシンの映像を目にする機会が多くなったころのことです
『物置にあったミシン 家に置けないかなぁ・・・』 と つぶやく一名が居ました
夫に 洋裁の趣味はありません
テレビ画面に見るミシンに 子供の頃の それを踏む母親の後姿が重なって お母さんの匂いがするミシンを 手元に置きたいと思ったのでしょうか
確か あの日 五平餅を食べた物置の隅にホコリを被ったミシンがあったのは 私の目にも覚えがあります
しかし 世は かのデザイナー家族を描いた≪カーネーション≫ブーム
義兄はともかく 兄嫁が承諾するかどうかが気になりましたが それから何日かして 送り状の筆跡は兄嫁による宅配便で 我が家に ミシンが届いたのでした
昭和の中ごろより 義母が使っていたのですから錆び付いた部品もあり ベルトも緩んでいましたが 精密機械については得意分野の夫にとって オモチャのようなもの
見事に蘇ったミシンは 普段は部屋の片隅でレトロなインテリアの役目を 場合によっては現役に復活して
カタカタカタ と 私の電動ミシンを はるかに越えた小気味よい音を響かせながら 直線縫いの一芸を果たしてくれています

年末恒例のレコード大賞を前に 流行語など様々なランキングが繰り広げられる中 今年は珍しく 心に残った音 というのもありました
マー君が楽天の優勝を決めた瞬間 DJポリス そして第一位は 東京オリンピック2020 『 TOKYO 』 による歓声
どれも心に残るに相応しい音でしたが では私が好きな音に思い巡らすと 包丁を入れたときに パシ-ッ! と食べごろを示すスイカの音 とか 真っ白い歯で齧るリンゴの音とか ランキングには一つもなかった食べ物の音ばかり ・・・
義母にとって理想とは違っていたかもしれない息子の嫁の私が 孫のランチョンマットを縫うとは想像もしなかったでしょう お婆ちゃんの足踏みミシンで カタカタカタ と音を立てて雑巾でも縫いながら 『 あなたの好きな音は どんな音?』 って いつか夫に聞いてみたい気がします
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