静岡の 教育界に 呆れ果て

　新聞報道などによれば、浜松中央警察署は６日、浜松市立南部中学校の女性教諭、斎藤央美（おおみ）容疑者（３１）＝浜松市中区葵西２＝を窃盗容疑で緊急逮捕した。逮捕容疑は同日午後５時４５分ごろ、浜松市中区葵西３の「杏林堂スーパードラッグストア姫街道店」において化粧品など計１３点（約３万円相当）を盗んだとしている。

　同署によると、斎藤容疑者は「間違いありません」と逮捕容疑を認めているという。浜松市立南部中学校のホームページによると、斎藤容疑者は同校１年生の学年付で家庭部の指導を担当している。

　これに先立つ不祥事として、県東部の県立高校でことし１月までの３年間に複数の生徒が万引きや盗みを繰り返していたことがわかり、県監査委員は生徒指導の徹底を高校に求めた。

　県監査委員会によると、県東部のある県立高校で平成２１年１２月からことし１月までのおよそ３年間に延べ２９人の生徒が７回にわたって食品などを万引きしたり友人の財布や靴などを盗んだりしていたという。
このうち、平成２１年１２月には３人の生徒がディスカウントストアで食品など１万円分を万引きした上、同級生３人に渡していたほか、本年１月には５人の生徒が教室に置き忘れていた友人の財布の中からおよそ４万３０００円を盗んだという。
　
　県監査委員会は６月２９日付けで生徒指導の徹底を高校側に求めた。高校生の万引きをめぐっては昨年１２月、県監査委員会が別の県立高校の校名を公表して関係者に対策を促したが、今回は、高校が家庭や警察などと協力して再発防止に取り組んでいるほか、県教育委員会が専門の協議会を立ち上げ具体的な対策を検討しているとして、校名は公表しなかった。富永久雄代表監査委員は「今後も窃盗事案の根絶に向けた関係者の取り組みを期待したい」とコメントしている。

　滋賀県大津市の「虐めによる中学生の自殺問題」もそうだが、教育委員会や学校、さらに警察などに問題意識の欠如が顕著である。

　静岡県の場合は監察委員会だけが正常に機能している。教育委員会については教育長以下主要幹部の更迭など組織改革を行う必要があるだろう。