2008年8月8日(金曜日)
今日は懐かしの藤田保健衛生大学病院での受診日。
昨晩から名古屋入り・・・
安定剤と睡眠薬を持っていくのを忘れてしまって
寝付かれず、結局、本を読んでしまった。
「聖域」篠田節子・著(集英社文庫)
「ゴサイタン」「弥勒」にも通じる魂の物語・・・
死と生の世界をつなぐ場所に身を置く
水名川泉という女性の書いた未完の原稿「聖域」は
読んだ人を虜にし、不幸にする・・・
宗教という枠では、とらえきれない死後の世界に
囚われてゆく主人公・・・
あ~、はまっちゃった・・・
けっこう、好きなのよね・・・この世界・・・
ますます眠れなくなる・・・
わたし、エスパー・はるみの不思議体験その1
駅の待合室で列車を待っていた時、
ふっと記憶が遠のき、何時間もそれこそ身体がクタクタに
なるぐらい、さまよい続けた気がしていた・・・
ハッと、我に帰ってみるとほんの1~2分しか
たっていなかった・・・
夢だったのかもしれないけれど、4次元の世界に
紛れ込んでしまっていたのではないかと
真剣に悩んでしまった。
またあるときは、みんなと一緒に合唱コンクールの
出番を待っていたのに、気がついたら誰もいなかった・・・
みんなは、とうに舞台の上に移動していて
わたしだけ、元の場所に取り残されていた・・・
哀しかったのは、わたしがいないことに
誰ひとりとして気づいていなかった。
そしてわたしには、みんなが舞台に上がるまでの
20分間ほどの記憶がまったくない・・・
やっぱり、寝てたのかな・・・
高校の体育祭で、整列していた時、
友人が体をゆすり、何度も名前を呼んでも
ボーッとしていたらしい・・・
友人が言うには、
まるで魂がどこかへいっちゃったみたいで、
すごい心配した・・・
やっぱりその時の記憶はない。
多分、好きな人の顔を食い入るように見つめていて、
ボーッとなっていただけかもしれない・・・
などと、昔のことをあれこれ思い出してしまった
わたしは、ますます眠れない・・・
さて、フジタでは眠い眠いとつぶやきながら、
ボーッとした頭のままCTの検査を受け、先生の説明を受け、
仕事開始はもうすこし先延ばしを決め、
病棟にも顔を出し、何とか帰りのバスに乗り込み、
いつ名鉄の駅に着いたのかも定かではないわたし・・・
前後から岐阜行の急行電車に乗り換え、
名古屋駅では、もうちょっとで乗り過ごしそうになり
あわてて飛び降り、一目散に書店へ・・・
8月5日発売の箒木蓬生の「インターセックス」を買い、
電車の時間まで喫茶店で読もうと
いさんでお店に入り、珈琲を注文。
おや? 眼鏡がない・・・
バッグをひっくり返し、中のものをぶちまけて探したけれど
眼鏡がない・・・
どこへいったんだ、眼鏡さん・・・
回らない頭で必死に考えたけれど、どこで失くしたのか
まったく覚えていない・・・
でも文庫本と違いハードカバーの本なので、
細い眼をさらに細めてみたら、
オッ! なんとか読める、読める!
そして読みだしたとたん、ドボーン!!!
深く深くはまり込んでしまったではないか!
こりゃいかん・・・このまま読み続けたら
確実に乗り遅れること間違いなし・・・
本の中に入り込んでしまったら、
時間の感覚がマヒするのがわたし・・・
まだ理性が少しは働くではないか!
と感心している場合ではない・・・ホームへ急げ!
名古屋発の「しらさぎ」だから20分前に並べば
大丈夫だろうとたかをくくっていたら、
ホームにはすでに、長~い行列・・・
しかも家族連れが多い・・・
そうだ、夏休みだ! しかも金曜日だ!
昨日、名古屋へ行く時も米原まで立ちっぱなしだったのに
コロッと忘れている・・・
わたしの理性って、こんなもんだったのね・・・
ところで、08年8月8日午後8時開会式って
ぞろ目のためにだけ、暑いさなかなのに
オリンピックの日程決めたのかしら?
と思いつつ、今日のブログはおしまい・・・