2009年8月21日(木曜日)
予定では、福井の病院へ診察を受けに行く・・・
はずだったのに、ドヨヨョ~ンとした大きな塊を
抱え込んだみたいで、身体が思うように動いてくれない。
もちろん、頭の中も同じ状態・・・
イカン、イカン! ガンバレ、ガンバレ!
と叱咤激励してみたが、へんのしを起こしてしまったら最後、
司令塔も無視! シカトをきめこんでしまったようだ。
思考停止・・・記憶停止・・・
本だけは何とか読める・・・
読んだ尻から、題名も主人公の名前もストーリーも忘れていく・・・
今のわたしの中には、「前向き」とか「積極的」「活動的」といった
評価する言葉がまるで似合わない。
ネジが弛んで壊れてしまったぜんまい仕掛けの時計を
なおせますかねぇ・・・
いつか、ピョコンというぐあいに、スイッチが切り替わるのを
本を読みながらまっているはるみです。
「ロズウェルなんか知らない」篠田節子
過疎の村のむらおこしは、超常現象・オカルト・四次元の世界で
幕を開ける・・・
ロズウェイって、なんてなつかしい・・・
そういえば今は跡形もなくなってしまった
気比神宮の側にあった敦賀観光センターや文化会館の屋上で
謎の飛行物体との遭遇を信じていた子どものころ・・・
荻原浩の「オロロ畑でつかまえて」を思い出した・・・
これも超がつくほどの過疎地でのむらおこしがテーマだった。
「空飛ぶタイヤ」池井戸潤
中小企業の運送屋の車のタイヤが突然外れ、人を死なせてしまう。
資金繰りのめども立たず、倒産しそうになる会社・・・
大手自動車メーカーから整備不良でかたずけられそうになりながらも
闘いぬく中小企業の起死回生の物語。
大手企業の隠ぺい体質を最後は法的手段にまで持ち込んでの
ストーリー展開は、ちょっと感動・・・
「虚像の砦」真山仁
巨大メディアのニュースやお笑い番組の裏側で
何がおこっているのか・・・
捏造や隠ぺい、政界からの圧力、粉飾決算と盛りだくさんだけど
現実のマスコミの在り方を問いかける内容は、
文句なくおもしろい。
「さくら」西加奈子
主人公は20歳の大学生カオル・・・男の子・・・
その家族とかかわる人たちの日常の風景を描いた作品。
ジェンダーもたっぷり・・・
サクラはその家族が飼っている雌犬の名前である。
主人公の妹・ミキのことばにおもわず泣いてしまった・・・
ただいま読みかけの本は、
「あてになる国のつくり方」井上ひさし
「青春読書ノート」妾尚中
「デカルトの密室」瀬名秀明