はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

まやかしの地方分権

2009-03-07 | 風力発電

2009年3月7日(土曜日)
一般質問で取り上げる「風力発電」・・・
5日の福井新聞の論説に
【風力発電の社会的合意 カギを握る国の調整機能】
の記事が掲載されました。

国が調整をして、社会的合意形成を図り
推進しなさいよ~と言ってるのかしら?

「地球に優しい」と注目される風力発電の建設が、
自然に負荷をかけるとして遅滞している皮肉な現状は、
なかなか二元論では割り切れない。

ってことが、言いたかったんだろうか・・・

自然環境を破壊してまでも建設を推進するお題目が
地球にやさしいクリーンエネルギー・風力発電・・・
わたしには、地球にやさしいエコ推進派のエゴ
としか思えない。

日本中の山を切り崩し、海を埋め立てて
風力発電を建設すれば
地球温暖化に貢献すると信じているのだろうか。

とりあえずその論説を載せます。

ごみ処分場問題と同じでやっぱり福井県と国が
許認可権の鍵をにぎるんですね・・・
地元自治体にはなんの規制もできない構図が
またぞろできつつあるというのに・・・
地方分権ってまやかし?

10年後のマスコミをにぎわすのが、
「風力発電問題の責任の行方は?」だったりして・・・
そうならせないためにも、がんばらにゃあ~

http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news6/index.php

【風力発電の社会的合意 カギを握る国の調整機能】
 
稼働中に二酸化炭素などを排出せず、
地球温暖化防止のクリーンエネルギーとして
注目される風力発電。
国が導入を促進しているが、各種規制や生態系への影響、
騒音・景観問題などで全国的に、
建設ペースはスローダウンしている。
3件の計画が進む本県でも野鳥保護、保安林解除などの
課題で遅滞し、逆風にさらされている。

本県ではクリーンエナジーファクトリー
(CEF、北海道)が2012年の運転開始を目指し、
敦賀市と南越前町にまたがる山地に風車を10―15基、
美浜町新庄の山地に11年の運転開始予定で、
25基の建設を計画。
しかし両計画とも建設予定地内の水源かん養保安林の
存在が課題となっている。
保安林の解除には農林水産大臣の審査を受けなければならず、
申請に当たっては知事の同意が必要。
ただ風力発電事業に伴う解除は全国でもまれで、
要件のクリアは容易ではない。
CEF社はまず美浜町の計画での解除に向け、
昨年から県と事前協議を行っているものの進み具合は鈍い。

さらに電源開発(東京都)が11年から風車10基で
運転開始を予定している、あわら市北潟地区での計画では、
渡り鳥の衝突死への懸念が浮上。
加賀市と日本野鳥の会から建設場所変更の要請を受けた
電源開発は昨年末、渡り鳥が行き来する10月から
翌3月の間の一定時間、風車を止めるという異例の対策を示した。
電源開発はこの対策を協議するため、
関係団体や第三者を交えた検討委員会を立ち上げようと、
日本野鳥の会と交渉に入っている。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、
風力発電の07年度の単年度導入量は
18万5000キロワットで、過去最高を記録した
06年度の40万7000キロワットから大幅にダウンした。
原因としては特に、07年の建築基準法の改正によって
風力発電設備の高さが60メートルを超える場合、
一般の超高層ビルと同じ厳しい耐震審査が課せられたことでの
着工の遅れが大きいとみられている。
国の10年度での風力発電の累計導入量目標は
300万キロワット。
しかしNEDOによれば、07年度の全国の総設備容量は
167万4000キロワットで、
10年度の目標量にはほど遠い。

「地球に優しい」と注目される風力発電の建設が、
自然に負荷をかけるとして遅滞している皮肉な現状は、
なかなか二元論では割り切れない。
導入促進を掲げる国自体も一方で、規制側という側面を持つ。
環境省は風力発電設備の建設と野鳥保護の両立を目指し、
ガイドライン作りに着手した。
昨年12月に検討会を発足し、全国の野鳥集積地や
渡りの経路などを調査。
来年度にガイドラインをまとめ、
環境に配慮した立地選びの参考にしてもらう。
風力発電の普及が社会的合意を得るためには
当事者間の話し合いとともに、どこまで国が
調整役を果たせるかがカギを握っている。

コメント
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