2009年3月10日(火曜日)
今朝になっても微熱がとれず、
体調もすこぶる悪い・・・
昨日の予算決算常任委員会では
定額給付金に対する反対はなく、
全会一致で採決されたようです。
今の状態では反対討論する元気も気力もありません。
(一般質問をするのが関の山・・・)
討論に変えて、定額給付金になぜ反対するのかを
書いておこうと思います。
定額給付金を待ち望んでいる市民のみなさんは
きっと多いでしょう。
毎日の生活をきりつめて暮らしている方にとっては
たしかに1万2千円の現金は、ありがたい!
マスコミなどの世論調査では70%以上の国民が
定額給付金に対し、疑問を持ちおかしいと
感じているのに、議会で誰一人として反対しないのは
なぜなのでしょう?
わたしは税金の無駄遣いを厳しくチェックし
子どもたちや孫の世代にツケをまわさないことを
宣言しています。
それは敦賀市などの自治体のみならず、
国の税金についても同じ考えです。
定額給付金は、
国の資産を2兆円減らすということです。
国の財政をバランスシートに当てはめてみると
資産は税収と国有財産
負債は国債ということになります。
政府の債務843兆円に見合う資産が843兆円あるとすると、
税金(資産)を2兆円取り崩せば、何らかの方法で
資産を2兆円増やさないと債務不履行が生じることになります。
「財源は埋蔵金を使うから国債は増えない」
と言われていますが、
埋蔵金は特別会計の剰余金・・・要するに税金です。
つまり減税するぶん他の税金(国債の償還財源)を
取り崩すだけなので、負債(国債)が減らないかぎり、
今年の減税2兆円は将来の増税で必ず相殺されます。
給付金は税の還付だから、国債が増額されます。
国債は税で償還するしかないので、
2兆円は何らかの形で必ず増税になります。
つまりこれは、1万2000円の税金で1万2000円の
給付金を買うということなのです。
一時しのぎのバラマキで期待される経済効果は
あがらないということは、多くの経済学者も
述べています。
しかも敦賀市はホームレスなど
住民票のない人たちに対する措置は一切行わず
2月1日現在、敦賀市に住民票のある住人にのみ
給付金を支給するのです。
現時点で敦賀市には住民票のない人がいるのかどうかは、
わたし自身にもわかりませんが、
全国民に支給するのであれば、調査すべきでは
ないでしょうか。
明日の本会議で賛成多数で採決されたあと、
敦賀市はすみやかに、通知書など書類の
送付作業に入ることになります。
近いうちにみなさんのお手元に届くことでしょう・・・
この2兆円のツケは必ず、次の世代にはねかえって
くることも心にとめておいてください。