2009年3月22日(日曜日)
このところ火事のニュースが相次いでいる。
群馬県の渋川市でおきた
老人施設「静養ホームたまゆら」の火災で被害にあった
多くの人は、東京都墨田区などから受け入れた
高齢の生活保護受給者だという。
法的な位置づけのない「任意施設」として運営が
続いていたというが、墨田区も群馬県も渋川市も
見て見ぬふりのやっかいもの扱いに
(墨田区にはありがたい施設だったようだけど)
していたとしか思えない対応ぶりに
やりきれない思い以上に、怒りがわきあがる。
付近の住民からは墨田区や群馬県、渋川市にたいし
問い合わせや申し入れがあったにもかかわらず、
無視してきた行政の責任は、重い。
ますますふえる、一人暮らしの高齢者にたいし、
行政の対応が追い付いていってない現状を
突き付けられた今回の事件・・・
国も都道府県も老人施設の実態すら調査していない。
しかも、都道府県の定期的な立ち入り検査などの場合、
事前に検査の日時を通達しているから、
その日だけは、職員も多く配備し、
施設入居者にたいしても、親切でやさしいのだという。
病気療養も含め、老人施設等に入居している方や
家族の方から、時々相談も寄せられるが、
しゃべったことが施設に知れると追い出されるから
おおやけにはしたくない・・・
と、相談者からは必ずつけたされる。
入居者のからだを拘束してませんか?
紙おむつをしっぱなしにしてませんか?
暴力をふるってませんか?
預かっている入居者のお金に手をつけていませんか?
うちの施設では、そんなことは一切ありません!
そりゃそうだ・・・
そんなこと正直に言う経営者はひとりもいない。
施設ではたらく人たちも口を開いてはくれない。
いったいどうすれば実態調査ができるのだろう・・・
高齢者福祉の未来は不安がつきまとう。