まずは京都のシルクロードS。勝ったのは、4歳牡馬のドゥラメンテ産駒ルガル。絶好のスタートを決めて、2番手追走を選択。逃げたテイエムスパーダの前半3ハロンのラップは33秒3と流れる展開に。直線に入ると、ルガルが馬場の良い中央を選んで楽々と抜け出します。そのまま後続を突き放して3馬身差で完勝。良の勝ちタイムは1分7秒7。2着には、9番手から外を追い込んできたカラヴァッジオ産駒アグリ、1/2馬身差の3着には、6番手から差してきたロードカナロア産駒エターナルタイム、さらに1/2馬身差の4着には、中団から追い込んだハービンジャー産駒サンライズロナウド。
勝ったルガルは、嬉しい重賞初勝利。渋った馬場が向いたとは言え、このメンバー相手に1200mでの3馬身差は圧勝と言って良い。GⅠ高松宮記念の最有力候補に躍り出たことになります。本番でも、馬場が渋れば絶対的な本命になると思います。
2着のアグリは、今日のところは勝ち馬に脱帽といったところでしょう。ただし、パンパンの馬場になれば逆転は可能。この馬も本番の最有力候補と言って良いでしょう。3着エターナルタイムは、鞍上のルメール騎手が効率的なコース取りを選択しての3着。上位2頭とは差があると思います。
そして東京の根岸S。勝ったのは、4歳牡馬のロードカナロア産駒エンペラーワケア。好スタートから5番手追走へ。逃げたオルフェーヴル産駒ヘリオスの前半3ハロンのラップは35秒8で、乾いた砂とは言え、ややスローな流れに。直線に入ると、逃げたヘリオス、2番手のコパノリッキー産駒アームズレインの2頭が粘り込みを図ります。その外からエンペラーワケアが持ったままで並びかけ、残り300mのところで先頭に立ちます。そのまま後続を突き放して2馬身1/2差で完勝。ダート良の勝ちタイムは1分24秒1。2着にはアームズレイン、1/2馬身差の3着には、6番手から差してきたドレフォン産駒サンライズフレイム、さらに3/4馬身差の4着には逃げたヘリオス。
勝ったエンペラーワケアは、嬉しい重賞初勝利。また、ダート転向後は6戦5勝(2着1回)とまだ底を見せていません。2月のGⅠフェブラリーSの最有力候補となりました。乾いた砂の府中ダート1600mを前々から押し切ったレース内容は、高く評価すべきもの。レモンポップなど一線級がサウジ・ドバイへ遠征中ですから、大きなチャンスが到来しました。
2着アームズレインはレース展開が向いたと言えますが、それにしても地力の高さは証明。この馬もここから活躍が期待できます。3着サンライズフレイムは、2着馬とは位置取りの差。本番に出走が可能のであれば、この馬も無視は禁物です。
なお、今日のレースでは、後ろの位置からでは間に合いませんでした。後方で脚を余していた馬たちも、本番では見直しが必要だと思います。