まずは函館スプリントS。勝ったのは、5歳牡馬のロードカナロア産駒サトノレーヴ。3番手追走の好位置を確保。逃げたカイザーメランジェの前半3ハロンのラップは33秒3と流れる展開に。直線に入ると、開いた馬場の内側を突いてサトノレーヴが抜け出して、そのまま1馬身1/4差をつけて快勝。小雨の良の勝ちタイムは1分8秒4。2着には、外の3番手から差してきたスクリーンヒーロー産駒ウイングレイテスト、クビ差の3着には、6番手から大外を追い込んできたビッグアーサー産駒ビッグシーザー。
勝ったサトノレーヴは、嬉しい重賞初勝利。怪我の影響で出世は遅くなりましたが、ここまで8戦6勝。本格化が成ればGⅠでも十分に勝負になる器です。ここから秋に向けて順調にいければ楽しみな存在になります。
2着ウイングレイテスト、3着ビッグアーサーともに、さすが実績馬として地力を見せてくれました。一方、1番人気で9着に敗れたアサカラキングは、スタートで後手を踏み、焦って2番手の位置を取りにいったところで力を使ってしまった感じ。前半チグハグになった分、直線ではスピードが残っていませんでした。ここは参考外で良いと思いますが、馬も騎手も経験を積む必要がありそう。
そして府中のエプソムC。勝ったのは、4歳牡馬のリアルスティール産駒レーベンスティール。好スタートから5番手追走で脚を溜めます。逃げたセルバーグの前半1000mのラップは58秒2と平均ペースの流れに。直線に入るとまず、残り200mのところで2番手からスクリーンヒーロー産駒シルトホルンが先頭に立ちますが、すぐに外からレーベンスティールが鮮やかに抜け出し、そのまま後続に2馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分44秒7。2着には、3番手から差してきたハービンジャー産駒ニシノスーベニア、2馬身差の3着にはシルトホルン、さらにアタマ差の4着には、8番手から追い込んできたディープインパクト産駒サイルーン。
勝ったレーベンスティールは、昨秋のセントライト記念に続く重賞2勝目。59㎏の負担重量を跳ねのけて、好タイムで圧倒的な勝利を見せてくれました。昨年暮れの香港遠征以降に狂った体調が完全に戻ったのだと思います。こうなると、秋にはGⅠ路線での活躍が期待できます。
2着ニシノスーベニア、3着シルトホルンは、好位置から競馬が出来たことが好走理由だと思います。むしろ8番手から差して4着の5歳騙馬サイルーンの走りが目立ちました。次走も好走必至だと思います。