年初恒例の「3歳クラシック展望」を今年もお伝えしたいと思います。
【牝馬】
まずは牝馬です。当然ながらG I阪神JFの上位馬が中心となりますが、総じてまだ混戦模様だと思います。
トップに位置付けるのは、阪神JFを勝ったハービンジャー産駒アルマヴェローチェ。札幌2歳S2着で阪神JFを1分33秒4の好タイムで完勝でしたから当然と言えば当然。
2番手グループも、阪神JF2-4着のサトノダイヤモンド産駒ピップデイジー、シスキン産駒テリオスララ、キズナ産駒ショウナンザナドゥ。
ただ、気をつけないといけないのは、今回の阪神JFは京都開催でかなり荒れた重い馬場だったということ。4月の桜花賞は阪神開催となるため、いつものスピード優先の適性が試される。したがって、京都の阪神JF上位組だけではなく、府中のアルテミスS上位組であるキズナ産駒ブラウンラチェット、キズナ産駒ミストレスの2頭も、忘れずに2番手グループに挙げておきたいと思います。
あとは、6月の新馬戦で評判どおりの強さを見せて、エルフィンSで復帰予定のキズナ産駒ダノンフェアレディ、12月の新馬戦で圧勝しクイーンCに出走予定のキズナ産駒マディソンガールも挙げておきたいと思います。
【牡馬】
こちらは、暮れのホープフルSを完勝したキタサンブラック産駒クロワデイノールが、アタマ一つ二つリードしており、現時点では1強と言って良いと思います。それだけ、ホープフルSの勝ち方は完璧でありました。おそらく皐月賞へ直行すると思います。
このクロワデイノールを追いかける2番手グループとしては、まずはホープフルS2着のエピファネイア産駒ジョバンニ、そしてこのジョバンニを2回も破っている京都2歳Sの勝ち馬キズナ産駒エリキング。特にエリキングは怪我のため、ダービーで初対戦となるでしょうが、非常に楽しみであります。
あとは、ホープフルSは厳しい結果になりましたが、札幌2歳Sの勝ち馬であるキズナ産駒マジックサンズ、アイビーSの1-2着馬であるドゥラメンテ産駒マスカレードボール、キタサンブラック産駒ピコチャンブラックの3頭はまだまだ見限れません。まだ幼さが出ただけで力負けではありませんでした。巻返しは十分可能だと思います。
それから朝日杯FSの1-2着馬であるモーリス産駒アドマイヤズーム、リオンディーズ産駒ミュージアムマイルの2頭はかなりの強さですが、すでに2頭ともにマイル路線宣言をしているので、NHKマイルCの最有力候補として挙げて起きたいと思います。
そしてマイル路線であれば、サウジアラビアRCを勝ったモーリス産駒アルテヴェローチェ、ひいらぎ賞を勝ったモーリス産駒デンクマールも忘れずに挙げておきたいと思います。