金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【最終結果】 2024年 JRA2歳サイアーランキングは、キズナが2年連続で第1位に!

2025-01-03 03:55:18 | 競馬

 昨日の「2024年 リーディングサイアーランキング」に続いて、

 本日は「2024年 JRA2歳サイアーランキング」のの最終結果です。

 

 ちなみに「2歳サイアーランキング」および、その延長線にある「世代別サイアーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上で最新の指標言えるのであります!

 

 以下は、2024年 JRA2歳種牡馬成績トップ15位までの最終結果です。

1位 キズナ           勝利数29勝 AEI 2.17 賞金4億49百万円

2位 エピファネイア       勝利数26勝 AEI 1.46 賞金4億03百万円

3位 モーリス          勝利数25勝 AEI 2.08 賞金3億78百万円

4 キタサンブラック      勝利数16勝 AEI 2.88 賞金2億93百万円

5 サートゥルナーリア     勝利数27勝 AEI 1.32 賞金2億87百万円

6 ナダル           勝利数30勝 AEI 1.82 賞金2億80百万円

7位 ロードカナロア       勝利数16勝 AEI 1.51 賞金2億36百万円

8 ドゥラメンテ        勝利数15勝 AEI 1.48 賞金2億08百万円

9位 アドマイヤマーズ      勝利数19勝 AEI 1.75 賞金2億07百万円

10位  リオンディーズ        勝利数12勝 AEI 1.37 賞金1億93百万円

11位  モズアスコット        勝利数10勝 AEI 1.42 賞金1億83百万円

12位  サトノダイヤモンド      勝利数09勝 AEI 1.17 賞金1億80百万円

13位  タワーオブロンドン      勝利数09勝 AEI 1.31 賞金1億66百万円

14位  ルヴァンスレーヴ       勝利数11勝 AEI 0.81 賞金1億65百万円

15位  リアルスティール       勝利数11勝 AEI 0.86 賞金1億61百万円

 

 

 2024年のJRA2歳サイアーランキング第1位キズナでした。

 キズナは2023年に続いて2年連続2歳リーディングサイアーに輝きました。9月の札幌2歳Sを牡馬マジックサンズが制するとともに、10月の牝馬GⅢアルテミスSではブラウンラチェットが勝利(1~3着を産駒が独占)、また11月23日の京都2歳Sでも牡馬エリキングが快勝。芝が荒れていた京都の阪神JFや朝日杯FSでは思ったような結果が出ませんでしたが、かつてのディープインパクトのような勢いで2歳リーディングサイアーとなりました。勝利数29勝AEI=2.17という実績も堂々とした内容。ちなみに、2年連続の2歳リーディングサイアーは、父ディープインパクト以来の快挙となります。

 

 第2位は、エピファネイア。産駒の勝利数は26勝AEI=1.46と引続き安定した実績を残しています。2歳リーディングサイアーというカテゴリーでは、2022年はドゥラメンテ、2023年にはキズナに、それぞれ最後の最後で大逆転を許してしまっており、種牡馬エピファネイア陣営としては2024年こその思いが強かったと思いますが、今回も残念な結果に。それでもホープフルS2着のジョバンニなど、クラシック候補が多数おりますので、3歳クラシックで逆転を狙いたいところでしょう。

 

 第3位は、ベテランの域に達したモーリス。一時はAEIが1を割り込むなど低迷した時期もありましたが、産駒の育成パターンが確立するに従い、勝率やAEIの水準が上昇してきており、勝利数25勝AEI=2.08は立派の一言。また10月のサウジアラビアRCではアルテヴェローチェが快勝した他、12月のGⅠ朝日杯FSではアドマイヤズームが圧勝。また、ひいらぎ賞を勝ったデンクマールもクラシック候補に挙げられています。ここまで産駒の3歳クラシックでの勝利はありませんが、この世代はチャンス大であります。

 

 なお、2024年2歳種牡馬成績の特徴は、新種牡馬の躍進です。第5位サートゥルナーリア第6位ナダル第9位アドマイヤマーズ第11位モズアスコット第13位タワーオブロンドン第14位ルヴァンスレーヴが新種牡馬であり、6頭もベスト15に入る年は珍しい。2023年も新種牡馬の活躍が目立ちましたが、2024年は2023年以上の豊作の年と言って良いでしょう。その中でも特筆したいのがナダル。ナダル産駒の30勝は勝ち数の2歳リーディングです。また30勝のうち27勝がダートでの勝利。競馬サークルでは「ダート界のサンデーサイレンスが現れた!」と叫ばれ始めています。

 

 それから、さすが!と言えるのが、第4位キタサンブラック第8位ドゥラメンテのスーパー種牡馬2頭。産駒が少ないにも関わらず、キタサンブラック勝利数16勝AEI=2.88であり、すでに牡馬サトノカルナバルが函館2歳Sを制するとともに、11月の東京スポーツ杯2歳Sを牡馬クロワデュノールが勝利クロワデュノールは暮れのホープフルSも完勝して3歳クラシックの最有力候補となっています。ドゥラメンテもラスト世代のため頭数が少ないですが、勝利数15勝AEI=1.48は貫禄の数字。なお、軽い骨折で戦線を離れている牡馬キングスコールは1月に復帰予定。この馬もクラシック候補だと思います。

 

 なお気になるのが、2023年新種牡馬として2歳サイアーランキングで第3位に入ったスワーヴリチャードが圏外となっていること。2023年のような勢いはなく、第32位に低迷。現3歳世代では、アーバンシックで菊花賞、レガレイラで有馬記念を勝っているだけに、2歳世代の低迷が気になります。

 

 さて、以上の「2歳サイアーランキング」は、年明け以降も「2022年生まれ 世代別ランキング」として日本ダービーの週まで追いかけ続けます。まだまだ順位は入れ替わりますので、5月末まで目が離せません。引続き注目いたしましょう!

 

 

【ご参考データ】 以下は、2023年 JRA2歳サイアーランキング(トップ10位)の最終結果

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフォン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 


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