将棋の叡王戦五番勝負第5局は、昨日20日(木)に山梨県甲府市「常盤ホテル」で行われ、挑戦者の伊藤匠七段が藤井聡太叡王を156手で破り、対戦成績を3勝2敗として、初のタイトル奪取に成功いたしました。
なお、藤井聡太竜王名人は、これが初のタイトル陥落であり、八冠独占から七冠に後退いたしました。
第5局は、角換わりからガップリ四つの展開となり、中盤を過ぎても両者全く譲らない激戦に。終盤に入ってから、伊藤匠七段が踏み込んだ攻撃を仕掛けたことが功を奏して、そのまま藤井聡太叡王を追込み、ラストまでスキのない攻めで押し切りました。
八冠独占以来、無敵の進撃を続けていた藤井聡太竜王名人でしたが、ここで同年齢で数か月年下の伊藤匠七段にタイトル戦無敗をストップされることに。
まずは、伊藤匠新叡王、おめでとうございます。
また、ここからの伊藤匠新叡王の活躍次第で、将棋の歴史は変わっていくことになります。
プロの世界ですから、「一強時代」が続くのは面白くなく、ぜひ「二強時代」を実現してほしいと期待しております。