金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【海外GⅠ回顧】 英2000ギニー・米ケンタッキーダービー

2023-05-08 04:17:55 | 競馬

 まずは英2000ギニー勝ったのは、Lデットーリ騎手騎乗のフランケル産駒シャルディーン好スタートから3番手追走へ。逃げたハイロイヤルのペースは淀みのない平均ペース。残り4ハロンのところから全馬のロングスパート合戦になりましたが、逃げるハイロイヤルが大きく横にブレて走るところを、シャルディーンが一気に抜け出して、そのまま1馬身3/4差をつけて快勝。重馬場の勝ちタイムは1分41秒64。2着には逃げたハイロイヤル、1/2馬身差の3着には、後方から追い込んだロイヤルスコッツマン

 勝ったシャルディーンは、好位からの差し切りで三冠の一冠目を制しましたこのあとはマイル路線を進むと思います。波乱を演出した2着のハイロイヤルも同様だと思います。

 1番人気で12着に沈んだディープインパクト産駒オーギュストロダン3番人気で14着となったリトルビッグベアのAオブライアン厩舎の2頭は、後方一気にかけるレースになりましたが、ペースが先行押し切り有利だったため不発。オーギュストロダンは、馬群に包まれる形となって、気難しいところが出てしまいました。なお、Aオブライアン調教師は、チャールズ国王戴冠式の影響で、いつもの当日輸送が許されず、経験のない前日輸送となってしまった悪影響を語っていたそうです。オーギュストロダンは、このあとは本番の英国ダービーに向かうと思いますが、次は包まれないように、好位を取りに行く競馬をすると思います。巻き返しに期待したいと思います。

 

 そして米ケンタッキーダービー勝ったのは、カステリャーノ騎手騎乗のグッドマジック産駒メイジ中団待機で脚を溜めます。逃げたヴェリファイングのペースは速く、流れる展開に。直線に入るとまず、4番手からハードスパン産駒トゥーフィルズが先頭に立ちますが、その外からメイジが並びかけて競り合いに。ゴール前で1馬身差をつけて快勝。勝ちタイムは2分1秒57。2着トゥーフィルズから1/2馬身差の3着には、中団後方から差してきたクラシックエンパイア産駒エンジェルオブエンパイア

 勝ったメイジは、今年デビューの4戦目でケンタッキーダービーを制しました前走のフロリダダービーでフォルテ(出走取消)の2着だった馬まだ余力がありそうなので、2週後のプリークネスSに出走して2冠目を目指すことになると思います。2着トゥーフィルズは、さすがチャーチルダウンズが得意なところを活かしたレースが出来ました3着のエンジェルオブエンパイアは1番人気の責任を果たした感じ

 日本馬デルマソトガケは、スタートで出遅れたことが敗因それでも、最後までよく走って6着。大井のマンダリンヒーローも12着でしたが、よく頑張りました。

 来年も日本馬の挑戦を見てみたいと思いますが、来年からは日本も3歳ダートクラシック路線がスタートします。南関東の大井競馬場で行われる羽田杯、東京ダービー、ジャパンダートクラシックが全国に解放されることとなり、JRAの馬たちは、従来のようにドバイやケンタッキーダービーを目指すのか、あるいは南関東のダート三冠を目指すのか、選択を迫られることになります。

 


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