ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

どうして? なんで?

2012-06-09 15:37:30 | ひとの幸福
小さな子供が「どうしてそうなの?」

「どうして?」「なんで?」

・・と連発するから、答えるのが大変だ、 

と若い友人が話していた。

私も子供が小さい頃、同じような体験をした。


聞かれると・・答えたくなる

聞かれると・・答えなくっちゃ、と思う・・

(聞かれている)んだろうか?


子供はいろんな事に対し、頭に疑問が浮かぶ、

ただそれを口にしているだけなんじゃないか?


それを(聞かれた)と解釈するので(答えよう)とする・・・


わかることはすぐに答える。

子供は結構哲学的な問いも持ったりするので、

そういう疑問や深遠な問いも口にする。

そういう?には私は答えられない、わからない・・それでも、

答えなくっちゃ(義務感)がある・・・わからない・・

放り出したくなって、

「うるさい!」という暴力的な展開になる・・

笑っちゃうけど、そんなふうだったなぁ・・


「・・・?」に対してすぐ答えを出そうとする。

これは受けてきた教育のせいなんだろうか?

学校で先生が「・・・?」と言う。

なんか言わないとダメと烙印を押される・・・


子供は疑問を口にするだけなんだけど、

即座に解答?が返って来ると、

「そうか」で終わりになって、

考えようとしない人に育つ・・・のかもしれない・・・


問い のまま 持っていたら、

いつか時が来て、自ずと わかる・・こともあるかもしれない。

その わかり は、教えてもらったのとはまるで違うものに、

その人の中でなるんじゃないかなぁ。
 

わかる

2012-06-09 15:30:12 | ひとの幸福
純粋に、「わかる」と表現できるのは、

今 自分が何を思っているのか。

今 自分が何を考えているのか。

過去に自分が何を思ったのか。

過去に自分が何を考えたのか。


それだけは確実に言える。 わかる と。

わかる とは 何をわかるのか?

自分が思ったこと、考えたこと、しかわからない。

「パンダさんは馬鹿だよ」とわかっている。

パンダさんは馬鹿で在る ということをわかっているわけじゃない。

パンダさんは馬鹿だ と “自分が思っている”ことを、

自分はわかっている。

そういうことで。



ひとのふるまい

2012-06-09 13:36:50 | 本を読んで
福岡先生との対談の最後に内田さんはこう言っている。

「分子生物学的レベルで起きているここの細胞のふるまいと、

社会活動的なレベルで起きている個々の人間の間には、

構造的な相同性があるんじゃないかとずっと考えて来たが、

その確信を強めた。

同じ構造が見えることを人間は「理解」という言葉で言っているんじゃないですか。」


理解って理を解すること。

構造とは仕組みとも言える。同じ仕組みが見えることが理を解かること、

そう内田さんは言ってるのかな。

この社会の成り立ち、意識の成り立ち、そうなってきたプロセスは一緒。

そう言えるかな。プロセスは理。


人の意識と社会の姿とは相似関係にあるんじゃないか、

量子力学での量子のふるまいと人の意識の動きも相似関係にあるんじゃないか、

というふうにずっと考えて来ていて、

相同性と相似は同じような意味なのかとド素人の私は思ったんだけど、

「相同性」という言葉を私は知らなかったので広辞苑を調べたけどなかった。

ネットで見たらあった。

生物学や遺伝学で、ある形態や遺伝子が共通の祖先に由来することが相同性というらしい。

外見や機能は似ているが共通の祖先に由来しない「相似」の対義語である、というのもあった。

「相似」が共通の先祖に由来しないということならば、

やっぱり相同性がある、という言葉の方が相応しいのかと思った。

分子も量子も意識も共通の祖先。

うん、やっぱりそう思う。いや、祖先というか、そのもの。

意識は量子(波動で粒子)だと考えているんだもんで。

GP2ノックアウトマウス

2012-06-09 10:29:43 | 本を読んで
GP2ノックアウトマウスというのは、福岡先生が遺伝子研究の為に飼っていたマウスの事で、

そのマウスはGP2という遺伝子を抜き取られて、

その遺伝子が無いことで他のマウスとどのような違いがあるかを調べていたんだけど、

違いが長いことみつからなかった。

それがいろいろと研究して、やっとその遺伝子の役割がわかった。

こんなばい菌がやって来るから、きちんと準備をして、

免疫反応を活性化させなさい、というような作業をしているのがそれだった。

なんで長いことそれがわからなかったのかというと、

そのマウスは無菌状態に在って、ばい菌が来るような機会がなかったから。

このことを福岡先生はこう云っている。

「ある種のクリーンな状態で見ていたから、

動的平衡の破綻が見えなかった。

このマウスの場合、動的平衡は、非常に危うい薄氷の上に乗って、

ダンスをしながら平衡状態をキープしている。」


なるほどなるほどと思った。

人間界でも同じようなことがある。

苦手な人、気にいらない人、嫌いな人を避けて自分の気に入る人だけに囲まれて居たら、

受けて流したり発したりして動的平衡が安定的に続く。

気にいる雑貨や好きな家具ばかりの自分の部屋にいるといい感じとか。

それはそれでとてもいい。


この場合、動的平衡は非常に危うい薄氷の上に乗って、

ダンスをしながら平衡状態をキープしている・・・?

趣味の合わない部屋にいたり、苦手な人と遭遇すると、

平衡状態があっけなく崩れる。


苦手な人は人を替えて、排除しても排除してもやって来るかもしれない。

薄氷の上じゃなく、

厚い氷の上で自由に安心して踊れたら素敵だ。