今日は研究科・中級のレッスンをさせていただきました。(背中のトリートメント)
トリートメントのレッスンに入る前にAさん(仮)が胸に深く深く染み入るお話しをしてくださいました
先日、Aさんの30年来のお友達がご病気でお亡くなりになりました
まだまだお若いです
そのお友達は周囲の人達に対してはものすごく面倒見がいい反面、
人からしていただくことは遠慮されることが多かったそうです
そんなお友達がお亡くなりになる少し前に、足取りもおぼつかない状態にも関わらず
Aさんのお宅を訪ねてこられたそうです
いつも気丈だったお友達のあまりにも変り果てたその姿を見られたAさんは思わず・・・
「アロマのトリートメント・・してあげよか?」
・・・と声をかけられました
いつもならそういうこともお断りされるお友達がはじめて・・・
「うん、、、してほしい」
・・・と答えられました
Aさんはアロマのレッスンで学んだばかりの妊婦さん背中トリートメントを
心をこめてトリートメントされました
お友達は「気持ちいい・・気持ちいい・・」と泣かれたそうです
その数日後、、、よほどAさんのトリートメントが気持ちよかったのか・・・
お友達のほうから
「もう一度アロマのトリートメントをしてほしい」
と申し出がありました
もちろんAさんは快くお受けされ、
改めて心をこめてお友達にローズでトリートメントをしてさしあげられたのです
それから間もなく・・お友達は光に戻られたのでした。
Aさんは悲しみを通りこして・・涙はでるのだけど・・
胸のチャクラがパタン、、と閉じてしまった感覚だったそうです。
お友達からAさんへの遺言がありました
「私が亡くなった暁にはあなたがお化粧をしてほしい」と・・・
Aさんはメイクのお仕事をされていらっしゃいます
Aさんはお友達のお家に行かれ、湯灌(ゆかん)にも立ち会われました
そのとき、、湯灌を行ってくださるおくりびとの方が
それはそれは丁寧に丁寧にお友達のお顏を洗顔してくださるその所作すべてがあまりにも美しくて・・・
胸がいっぱいになりました
その後、Aさんはお友達にお化粧を施されました
おくりびとの方に・・・
「すみません・・・彼女の身体にローズの精油を塗ってあげたいのですが、よろしいでしょうか?」
・・・と尋ねると
「どうぞ・・してさしあげてください」
・・・とおくりびとの方が答えてくださいました
Aさんもまた、、丁寧に・・丁寧に・・お友達の身体にローズの精油を塗ってさしあげられました
その光景をみたおくりびとの方も・・泣いていらしたそうです
お友達は生前・・・お辛いことがたくさんおありだったそうです
でもこうやって今生の最期に・・・湯灌をしてくださった見ず知らずのおくりびとの方に
涙を流していただかれて・・・
友人であるAさんに・・・愛いっぱいのお化粧とローズの精油を塗っていただかれて・・
きっとお辛いこともいっぱいおありだったでしょうが、こんな温かな最期を迎えられたお友達は
今生・・たくさんの方に愛を与えてこられた方だったのだろうなぁ・・と思いました
Aさんからこのお話しを聴かせていただいている間中、
私はまるでその場に立ち会わせていただいたような臨場感に包まれ・・・
あまり・・生徒さんの前で泣かないようにしているのですが(本来泣き虫の私はもう大変です)
涙を止めることができませんでした
実はAさん・・アロマのレッスンは一度も自己都合でお休みをされたことがないのですが・・・
ちょうど研究科・中級に上がる前に私にこのようにお伝えくださいました
Aさん:「今の私にとって、それほどアロマが必要って思わないんです」と・・・
正直なお気持ちだったと思います。
中級にあがることを迷われているご様子でした
その言葉を聴かせていただいた私は・・・
「それだったら、中級にあがられるのはみおくられたほうがいいのではないですか?
アロマの必要性を感じていないのに、貴重な時間と高いお金をかけて学ぶのは
もったいないような気がします
私もこれからトリートメントのレッスンをさせていただく以上、必要性を感じていない人に
教えることはできません。本気でやっていきたい!!と思ってくださる方に
私が先生から学んできたことのすべてを全力で伝えていきたいと思っているのです
中途半端な気持ちならばレッスンをお受けすることはできません。」
・・・と答えさせていただきました
(ここはプロのセラピストを養成するスクールなので時には生徒さんであっても
厳しいことをお伝えさせていただくこともあります)
だけど・・・Aさんはご自分の意思で
「やっぱりこのままアロマを続けます」
と伝えてくださったという経緯がありました
そんなAさんが・・今日、、、大きな瞳にいっぱい涙をためてお話ししてくださいました
「彼女のご遺体にローズの精油を塗らせていただいているとき
私は彼女からたくさんのことを教えてもらったのだなぁ・・と
ひたすら・・・彼女に感謝の気持ちが溢れてきて・・・
またここで(アロマのスクール)教えてもらってきたことにもいっぱい感謝が溢れてきて・・・
もしかしたら・・彼女が私とアロマを繋げてくれたのかもしれません・・・」
Aさんの身体全体から・・この世で一番美しい「感謝」のオーラがキラキラと放たれて
クラスメートの方と・・私と・・そしてAさんと3人でしばらく涙をながしながら
優しいエネルギーにただただ包まれておりました
いつも生徒さんのお話しになにかコメントさせていただく私なのですが、、、
今日は口を開いてしまうのがもったいないぐらい・・・
どんな言葉も見当たらないほど・・静かな愛に包まれました
外見もとても美しいAさんは入学された頃から爪をキレイに伸ばされて
毎回毎回とってもきれいなネイルアートをされてスクールにいらっしゃっていました
Aさんにとってネイルは命!!そういっても過言ではないぐらい・・・
そのAさんが・・・研究科・中級にあがられたとき
自らの意思で爪を切られ・・ネイルも落とされて・・トリートメントのレッスンにのぞまれました
私はもちろん一言も何も言っておりません。
Aさんはきっと素晴らしいセラピストになっていかれることと思います。
セラピスト・・・
それは私達のようなアロマセラピストだけを指すのではなく・・・
周囲に愛を与えていける人・・・周囲に良い影響を与えることができる人だと思うのです
クラスメートのBちゃん(仮)もとても愛の深い方で・・・
お2人はすっかり名コンビです
これからのレッスンがますます楽しみです
素敵な時間を本当にありがとうございました<m(__)m>