☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

後の祭り

2017-07-25 15:18:57 | 徒然・・・祇園祭

  
祇園祭のメインイベントの山鉾巡行は前祭(さきまつり)後祭とも
無事終わったが祇園祭は八坂神社での茅輪くぐり等 31日まで続く
 
後の祭りが復活してからまだ3年だが後の祭りは10基で
今使われている「あとのまつり」の語源だともいわれているが
「せっかく祇園祭の山鉾巡行を現物に来たのに24基のにぎやかな前祭は
終わっていてちょっと寂しい後の祭りのほうだったか」というニュアンスが
今の「あとのまつり」という言葉に転じたらしい

ちなみに家人の以前の油彩に「後の祭り」という作品がある
最初に展覧会に出した時からかなり人気が高かった
大山崎の宝積寺(宝寺)の三重塔を描いたもので
羽柴秀吉が一晩で建てさせたと言われ「一夜の塔」と呼ばれる

展覧会ではなぜ「後の祭り」と題がついているのですかと次々と聞かれた
「一夜の塔」ですから一心に一生懸命描いて描き終えたと思ったら
「よく見ると塔が二重だったんです!」と嬉しそうに家人は答えていたものだ
「聞かなければよかったです!」「深い意味があると思ったのに…」と
がっかりさせてさせて面白がっていた

その「後の祭り」は友人のところへ行きその息子さんが結婚されるとき
「他はないもいらないからこの絵が欲しい」と所望され今はそこに
飾られているという、嬉しい話だ
  
全く思っていたことと違う話になったが「後の祭り」と言うことで…

「後祭」が復活して三年、
感じたことは「後祭」は巡行を見るにしても人出とか少ないし
じっくり見ることができ、宵山、宵々山等でもコンパクトで
意外にいろんな面でもお得感がありそうな感じ…
蒸し蒸しと酷暑の中、京都人でも見物席のいい場所をとってもらっても
34基耐えがたいものがある、24基でもなかなか…
10基ぐらいがちょうどいいし感動できる余裕が出るじゃないか

 ということで「後祭」おすすめです…

 

                    

 

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祇園囃子の・・・

2017-07-11 15:36:34 | 徒然・・・祇園祭

  

 思う間に季節はうつろい祇園祭のただ中
 猛暑日、熱帯夜の続く京このごろ
 
  乱れた国の様相が乱れを正さぬままに 

 またまた国土は災害列島の様相…
 まるで連動しているかのように

 昨日市内を車で走っていると鉾立が始まっていた
 長刀鉾、縄がらみという手法で立てていく
 
 数年前に家人が鉾立から山鉾巡行まで祇園祭を現地で肌で強く感じながら
 連日スケッチを重ねた日々を思い出した
 予定していたものにはならなかったけれど
 多くのスケッチと幾つかの油彩作品を生み
 それはそれで技術的にもうちに残る感性の面でも
 大きなものになったねと窓の外を眺めながら話した

 祇園囃子を生で直に聞くこと、1か月間の様々な祭りの営みは
 京都に住む者にとって心に沁みる毎年の大切な糧のような気がすると
 この前、馴染みのお店のご夫婦と話した
 私は宵山の夜も更けるころ明日の天候と祭りの巡行の無事を祈って演奏される
 「日和神楽」のそれも戻り囃子が一番好きだとお話した

 大きな鉾の責任者の方が「祭りの巡行が無事に終わって鉾が戻ってきたときは
 ほっとして涙が出る」と話してられるのを聞いて「さもあらん」と胸に
 沁みた

 さて今年はどうしたものかまだ決めてないけど先の祭りはすぐそこに迫っている

 余談だが昨日寄った薬局で祇園祭のうちわをもらった
 なかなか素敵な感じ…独自で作っているものらしい
 裏に印刷された祇園祭マップを見ると
 その店はほんの少し外れているが鉾町にこの薬局の2つの店舗がある
 
 「このうちわの骨は宮津産竹炭と北山杉を使用したバイオマスプラスチック
  からできています。」
 「このうちわの紙は宇治川の葦を使用した葦紙です」
 よくよく見ると小さい字で書かれていた
 これも馴染みの場所と物でなんとはないけれどちょっと沁みた
 なんだかちょっとすごいと思いません?! 

 祇園祭のごみは持ち帰ってね!ー京都市ーとも…
         
                        

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祇園祭、 宵山へ

2013-07-17 14:20:35 | 徒然・・・祇園祭

 
 今日は晴天のなか祇園祭のメインの山鉾巡行
 このところ不安定なお天気が続いたけれど晴れて良かった!

    昨日は久しぶりに宵山へ
 13日の宵宵宵宵山から14、15、と三連休で
 人出が分散するのを見越してのこと

 三条(京極)であった知人の展覧会を2つ見てから早めの夕食をとった
 時間が早かったせいもあるだろうけど有名店なのに
 とても空いていてちょっとびっくり

 
四条に向かって鉾町を歩いた
 もう歩行者天国も始まっている
   
それぞれの鉾や山で奏でられる祇園囃子
 たくさんの提灯に灯りがついて風に揺れる
 それぞれの鉾や山の博物館から帰ってきた
 宝物(襖絵や扇、屏風等々)が並べられている 

 
この4日間はゲリラ豪雨のせいでそれまでの猛暑とは
 比べ物にならないくらい涼しい
 (とはいっても京都盆地特有の夏の暑さではあるけれど)
 例年の宵山に比べ読み通り人の出は少なかった

 浴衣の人も多くお祭りにはやっぱり団扇が似合う
 熱風の中人並みを掻き分け掻き分け・・・ということが今年は少なくて
 辺りの祭り情緒を味わう余裕があるのが嬉しい

 
友人知人のおもてなしの会や臨時の店も開かれているのだが
 ここ数年お邪魔している友人のオフイスで行われている
 一番気の置けない会に参加することにした
 
 月鉾や函谷鉾のおかれた四条通からほんの少し入ったところ
 お囃子もいい感じで聞こえてくる

 ちょっと顔見知りの人や初めて会う人たちと珍しいものを食べたり飲んだり
 何やかやと話がはずみ知らぬ間に時間が過ぎるのはいつものこと

 リズムよく流れるようなお囃子が聞こえてきた
 「日和神楽」だ!
 ひとり飛び出して四条通りへ

 それぞれの鉾や山が車を仕立てて競い合うように

 それぞれ特有のの祇園囃子を奏でながら
 祗園さん(八坂神社)向かう「日和神楽」

 明日の山鉾巡行の晴天を願ってのことでこれは宵山ならではのこと
 このお囃子が私は大好きなのだ

 一番好きなのは「祗園さん」から戻ってくる時の

 それぞれ鉾山の「戻り囃子」でそのリズム感とえもいえぬ哀愁が
 あっていいのだがそれを待っていると終電になる

 久しぶりに「日和神楽」に出会えたことを幸せと思って帰途に着いた・・・

                       

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祗園祭・宵宵山

2012-07-18 03:53:30 | 徒然・・・祇園祭

   真っ青な夏空が広がる
   梅雨が
明けた
 同時にやって来た猛暑は過酷だ
 今年もまだセミは啼かない

 晴天の下行われた祇園祭・山鉾巡行
 今年は3連休と重なり宵々々々山の金曜からからびっくりするような人出だ

 
 人の多さに圧倒されつつもやっぱり祗園囃子と祭り情緒を味わいたくて
 今年も宵宵山に出かけた

 長刀鉾辺りを中心に四条通に人が溢れている
 函谷鉾、月鉾・・・明かりの灯った提灯の揺らめきが美しい  

 今年はいつもより数段人々の歩く方向等がしっかり

    統制され人の流れが制御されている
 連休等で多くの人の出を見込んでのことだろう
 今夕は風が流れ、人の流れに隙間ができると
 そこに涼しい風が通って心地よい

 意識をしないとあまり気づかないけれど
 祗園囃子は鉾によって節が違うのだ
 どの「鉾」にも大切に受け継がれてきた節があるという

    
函谷鉾では鉾に登った少年たち(小学校高学年から中高生くらい)が
    お囃子を奏でている
 しっかりと後継者に受け継がれているのが頼もしい
    知人が関わっている蟷螂山でもからくり人形の

 おみくじ売りを夜は子どもたちがやっているらしい 
 鉾町では幅広い年齢の人たちが関わって今日まで続いている
 これも町衆の力、心意気というものだろう

 ちょっと意識してそれぞれのお囃子を聴いて見ると結構趣が違って面白い
 この賑わいの中ではじっくり味わうことは難しいいけれど・・・

 新町通りから室町通を歩いてみる
 そぞろ歩きではなく足早にという感じだが

 放下鉾、南観音山、北観音山、山伏山、霰天神山に菊水鉾・・・
 山鉾が立ち並ぶこのあたりは京都の着物どころだ
 着物グッズとシルクを少々買い物して
 今年も祇園祭パーティ?!を3日連続で開いている知人のオフィスへ

 今年は駐車場に大きなプールを置いて

   「ドクターフィッシュ」体験の出店をやっていた
 足を水につけるとドクターフィッシュがたくさんやってきて

 角質を食べてくれるという
 ちょっと話題の魚・・・テレビでは観たことがある

 途中からお客さんがたくさん来て時間待ちもでるほど盛況に・・・
 「是非体験を」と言ってもらってたのにその時躊躇した分

 できず仕舞いになってちょっと残念

 中ではいろんな人が顔を見せて飲んだり食べたりしながら
 知ってる人も初めての人も祭り情緒の中でいろんな話がはずんだ

 函谷鉾の「独特のお囃子ナカナカいいね!」なんて

 話しながら団扇で扇ぎながら帰る道すがらも
 祇園祭独特の何か良い気分が漂う・・・

     函谷鉾笛を奏でる少年の汗さえ清し提灯揺れて 
        

          

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祇園囃子が聞こえる・・・

2012-07-12 00:00:04 | 徒然・・・祇園祭

 
 「鉾建て」も始まり、祇園祭本番が近づく
 京都で一番暑い季節
 祗園囃子には雅さの中で清涼感が漂う

 この蒸し暑さの中
 まだほとんどエアコンをつけていないのは初めてのこと
 ご近所からもエアコンの音が聞こえないのも不思議
 全国民、節電の夏!?
 例年より涼しいのは確かだけれど

 友人・知人たちのFBからは反原発のデモの様子等々・・・
 マスコミの実態も徐々に明らかになってくる

 実態をしっかり見ること・観察すること・見続けること
 自分の立ち位置をしっかりさせることを今は大切にしたいと思う

 「行動」「実践」が大事という考えが基本的にはある
 「行動」といってもその奥にある動機の根源が問われる
 その純粋さというか
 それがエネルギーの大きさと方向性を決める
 そうしたことが見える人には見える時代になってきている・・・

 5月の夜、鉾町を歩いた時
 笛と鐘の音が聞こえていた
 もう本格的な練習が始まっていたんだろう 

 コンコンチキチンコンチキチン

 ちょっと沁みる音色
 むかしむかしから響いてきた音
 京の町衆の心意気が受け継がれている音色
 その何ともの雅さがいい 

 今、これから
 民衆の力は
 民衆の意識は
 どれだけ高く深くなるのか
 継続したものとして
 また過ぎ行く時の中で流れていくのか

 2012年夏
 一人ひとりに問われている・・・
           

          中鷺のすっくと立ちて青の中波打つ稲に深き夏空 

                                                                                                       

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祇園囃子

2010-07-10 14:05:55 | 徒然・・・祇園祭

京都はまさに祇園祭の季節。
 
テレビニュースで月鉾の縄がらみの様子を写していた。
昨年はスケッチする家人について、
縄がらみから宵宵山、宵山と毎日のように
四条辺りに出かけていたのを思い出す。
一年とは早いものだ。

何処からともなく祇園囃子の音が聞こえて来る。
雅びで厳かで華やいでいるがどこかに哀愁も漂う。
ちょっと聞くと同じように聞こえるが
山や鉾によってそれぞれみんな受け継がれてきた
「節」があるのだ。

コンコンチキチン、コンチキチン。
京都の学校の体育大会の応援では
三三七拍子とかと並んで「祇園バヤシ」があることを
知った時には驚いた。
どんな風にやるのかなーと思っていたら
コンコンチキチン、コンチキチンに合わせて
言葉を入れていたり
そのリズムを使って振付けたりしていた。
なかなか面白い。

祇園囃子には上がり囃子と戻り囃子があり
私は宵山の夜遅くに明日の「山鉾巡行」の無事と晴天を願って
それぞれの山鉾の囃し方がお囃子を奏でながら
台車を引いて祇園さんに詣でる「日和神楽」が一番好きだ。
なかでもたたみ掛けるような美しい戻り囃子に強く惹かれる。

祇園祭一色の京都の夏。
熱い暑い夏の「祇園囃子」は心にしみて来る。
聞こうと思えばいつも耳に聞こえてくるお囃子は
京都ならではのものだ。
 
ついさっき「宵山で会えるのを楽しみにしています!」と
メールが入った。
今年も京の町衆の心意気(雅さ漂っているところがいい)を
味わいに出かけよう。
    
                

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宵山・・・祇園祭<祇園祭をスケッチする>

2009-07-17 13:15:46 | 徒然・・・祇園祭

雨上がりの微かな匂いが漂う道を駅に向かう。
今夜は「宵山」。
 
祇園祭では山鉾巡行前夜を「宵山」
その前の夜を「宵宵山」その前を「宵宵宵山」と言う。
その頃から祭りに集う人がどんどん増え
京の町は熱気に包まれ祭り情緒が盛り上がる。
 
「祇園祭は人、人、人の祭りの熱気のなかでこそ描かなければ」
と家人が言うのでそれを味わうために今年は
「宵宵山」「宵山」と二日続けて出かけた。

6時を過ぎると四条辺りは歩行者天国に。
平日だと言うのに団扇片手の人が溢れる。
今年も浴衣姿が目立つ。
若い男性のシックな浴衣もなかなかいい。
鉾や山はたくさんの提灯をつけ
祇園囃子もその音色に力強さや華やかさが増している感じだ。
厄除け粽(ちまき)を売る声も一段と高くなる。
昔はちまき売りは町内の子ども達の仕事だったらしい。
今も浴衣姿の女の子の甲高い声が時々聞こえてくる。

「長刀鉾」や「函谷鉾」・「月鉾」等
鉾の上に上る人たちの順番待ちの行列が長く続く。
鉾ビルから鉾に向かう木製の渡り廊下「橋掛り」が創られている。
なかなか情緒があって面白い。
 
「長刀鉾」の橋掛りを袴姿の男の子が3人渡っていった。
二人は白い着物に黒袴。一人は上等そうな着物に袴。
「お稚児さん」と「カムロ」二人か?何かちょっと嬉しい。

普段は京都市の交通の要、四条河原町のど真ん中、
家人はありえない場所でスケッチブックを開き、
青のコンテで函谷鉾と月鉾、お囃子の人、行きかう人波を描き始めた。
「見ていく人」はいても誰一人邪魔する人や
ぶつかっていく人はいない。
ありがたいことだ。
大勢の人の中で描くなんてとっても無理だと思っていたが。
 
宵山の今日は警備の警察官にも温かく見守られて?!
いろいろな場所でスケッチは進む。
こんな時は185センチの長身は便利だ。
MBTとかいうスイス製の歩くだけで筋力が付くと言う
上げ底の革靴を愛用しているので190センチは優に越す。
人波の上から山鉾が見渡せるようだ。


それぞれの山鉾町ではこの期間「屏風祭」と言われるように
老舗や旧家が普段は博物館預かりや大切にしまわれている美術品
屏風等を公開している。
「南観音山」では加山又造氏のたくさんの団扇絵を公開していた。

以前、「保昌山」を守って来られた家に寄せてもらって
ご当主から祇園祭にまつわるお話を伺ったことがある。
その時博物館から円山応挙の屏風が帰って来ていた。
さすが迫力が違っていた。
 
「先の戦争で、京の町が丸焼けになったときうちのご先祖は
他のものは一切持ち出さず祇園祭のものだけ大切に
抱えて逃げたんです…」
「先の戦争って?」
「応仁の乱ですよ…」
落語等では聞いたことがあったが
「生」で聞いてビックリした。
こともなげ出る「先の戦争」が京都人にとっては
京の町が丸焼けになった「応仁の乱」だなんて…
さすが千年の都!?

今日は「宵山」。
長い間受け継がれ練習に練習を重ね上がり囃子
戻り囃子それぞれに工夫を重ねた「祇園囃子」が雅に鳴り響く。
 
今日初めて鉾の前で「祇園囃子」をじっくり聞いた
秋田生まれで大阪に住む方が言った。
「小さい時からこのお囃子を聴いて育って、
今またお囃子を聞いた人はたまらないでしょうね…」
一応京都人の私は答えた。
「夏の声を聞いて、お囃子の練習やたとえC・Dでも
 祇園囃子が聞こえてくると血が騒ぐと言うか
 胸キュンな不思議な感じになりますね…」。
もう一人の京都人の方は言われた。
「祇園囃子の響きは、<お迎え>とか<送り>の感じがする…」と。
 
「祇園囃子」から私の感じるのは「祭り」の気配
もう一人の京都人の方は「祀り」の感じか。
でも「胸キュン」のそこに流れるのは「祀り」の感じかも。
祇園囃子にさまざまな想いをのせて
「宵山」は更けていく。

                   
 
 
 
 

 

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祇園祭・・・縄がらみ<祇園祭をスケッチする>

2009-07-13 23:24:41 | 徒然・・・祇園祭

7月、京都は祇園祭の季節
祇園祭は宵山や山鉾巡行がクローズアップされるけれど
正味1ヶ月間、神事や儀礼が行われる。
祇園囃子が流れ始めると少し熱っぽいお祭り気分が漂う。
 
10日から山鉾立てが始まった。
まず5つの鉾から。
鉾や山は釘等は一切使わず全て縄で結んでいく。
その独特の美しい結び方を「縄がらみ」という。
 
今年は家人が巡行までの様子をスケッチすると言うので
四条方面に出かけている。
観光客も増え始めていた。
 
10日は月鉾・函谷鉾・鶏鉾・菊水鉾・長刀鉾が立ち始めた。
作業をする人たちの服装もそれぞれ鉾によって違う。
「縄がらみ」の方法は同じ。
でも縄の太さや質にも違いがありそうだ。
技術も関係するだろうがよく見ると私の目には美しく立派なものと
やや貧弱に見えるものがあった。
長刀鉾には縄の決った産地があると話している人もいた。

この「縄がらみ」の技術がスプリングの役割も果たし
最も重いもので12トンもある山や鉾をささえ
巡行にも耐えているという。
釘等を使っていたら到底持たないとも言われている。
ずっと京都に住み毎年のように宵山には鉾町に
「およばれ」に出かけているがこんなに注意深く見たことはなかった。

梅雨明けきらぬ京の鉾町はじっとりとして
時折熱風が吹いていた。
これでこそ「祇園祭」
去年と一昨年の宵山はは涼しかったけれど。

12日には山や鉾はほぼ完成して
化粧を施されているものもあった。
夜になると祇園囃子も始まっていた。
ちょっと聞くと同じように聞こえるけれど
鉾によってお囃子はみんな違う。
それぞれの山鉾に受け継がれてきた調子や音色リズム等に特徴がある。
 
コンコンチキチンコンチキチン
祇園囃子は京の町と京の町衆によく似合う。


                 

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