地震から始まり豪雨から猛暑・酷暑そして台風…
過行く日々は足早に通り過ぎていくけれど
まだ爪痕は残したまま
しかし光は溢れ
緑は高らかに歌い
空はあくまでも青く夕日は煌めく
夏が往く
虫たちは涼やかに歌い始め
酷暑の中にも秋の気配
ただただ心鎮めて
今を 時を…
「わが夏のうた」
仰ぎ見る光の空が目に沁みる悪夢のような大雨のあと
何時やむかわからないような豪雨、 初めてのような怖さを感じた
スマホは昼も夜中も大きな音を立て空は全く見えない…
ようやく晴れ上がった朝
光溢れる空を見上げ溜まった洗濯物を干す
光の空が目に心に沁みる…
彦星も織姫星も見えずして七夕吹き飛ぶ強い雨音
今年の七夕は雨の中
豪雨の爪痕ばかりが後に残る
七夕の「願い」は一つ
世の人に穏やかな日常が戻り続いていくこと
清流の煌めく光跳ね上げて泳ぎし日々を想う夕暮れ
不思議だけれど清き川の流れを見たり匂いを嗅ぐと「血が騒ぐ」のです
(以前短歌会で「川に匂いはない」 と言われたけれど「川の匂い」は
ちゃんとあります!川の藻の匂いかしら…)
「 私の夏」のイメージや感覚の原点は「川で泳ぐ」なのね…
青空に中央・南の稜線を浮かび上がらせ緑が歌う
初夏と打って変わって雨が全然降らない夏の盛り
そのせいか今年の夏ほど「深緑」が幾多の緑を浮かび上がらせ
美しかったことはないと感じた
普通、夏は曇って遠くを見渡すことすら難しいから…
晴れ渡った真っ青な夏空に「緑」が叫ぶように
またアリアを歌うように高らかに声を上げている
夕映えの蓼科山に抱かれて野鳥(とり)とたわむる魔法の時間
夕日に染まる蓼科山を今回初めて見た
神々しくでも素朴に輝く蓼科山も素晴らしく美しい
女神湖畔で鳥笛(吹くとさえずりの感じがでる木製の笛)を吹くと
8羽ほど水辺で遊んでいたキセキレイがさえずり返してくれた
「チチッ!」「チチッ!」 「チチッ!」「チチッ!」…
「チチッ!」「チチッ!」 「チチッ!」「チチッ!」…
涼やかな風に吹かれながら豊かで幸せな時が流れる…
(「魔法の時間」は「マジックアワー」の言い換えです
もちろん魔法のような時間の流れも)
虫の音が光の夏を送り出す猛暑酷暑の日照りの夏を
川風に吹かれながら夜道を歩いているとさまざまな虫の声が聞こえてきた
まだまだ酷暑は続いているけれど確かに秋はすぐそこまで…