いろんな種類の桜が咲き始めた
玄関にも小ぶりの桜を八重咲きの赤いチューリップとマーガレットと
一緒に活けた
桜草、ミニバラ、柳等々表玄関も春の装い
しかしまだまだ寒く冷え込む日が多くて夜を思うとなかなか
春のコートに移行できない
予報ではそろそろ本格的な暖かさになりそうだけれど・・・
久しぶりに観世会館へ
知り合いの言わば小鼓の発表会なのだが、当代のそうそうたる
能楽師の方々が脇を固めての舞台だ
昨年、大鼓の石井流の石井保彦さんや観世流シテ方の味方玄さん
女性シテ方の鷲尾世志子さん等のレクチャーを本当に身近で
少人数でとっても贅沢に受けたこともあってなのか
お囃子の音やリズム、響きが今回違って聞こえた
大鼓の流派の違いや細かい所作等にも目がいき改めてお囃子や地謡の
心地よさを感じたり短い時間ではあったもののその奥深さを
また違った感じで受け止めることができた
お囃子、地謡、仕舞と総勢7人での知人の舞台も無事に終わり
本当は昼過ぎからの一番人気の片山九郎右衛門さんや
味方玄さんの舞台を拝見したかったのだが
観世会館を後に車で次の目的地の生駒市に向かった
2年半前に亡くなったSさんのご主人を「偲ぶ会」がJ庵で開かれる
しばらく御無沙汰している間にまさかの喪中葉書にびっくりした
こけら落としからご夫婦で関わって来られたJ庵でそのとき
出演していたゆかりのポルトガルギターとマンドリンの男性デュオ
「マリオネット」を招いての言わば「偲ぶ会コンサート」
ちょうど「どうしてられるかなー」と話していた所にご案内を頂いた
J庵の前回のマリオネットのコンサートにも参加させてもらったが
もう10年前にもなると言う
そのころSさん宅にもJ庵にも数回お邪魔していた
ゆかりの人たち(遠くから来られてる人も)が会場をうめて
奥様のごあいさつ(やっぱりまだまだ涙が流れる)のあと
マリオネットのコンサートが始まる
ポルトガルギターの調べいろいろな種類のマンドリンの音色が郷愁を誘う音楽
代表曲の「南蛮渡来」や「RuRu」はやっぱりよかったけれど
新しい曲も含めてしっかりしたテクニックと曲作りのもとで
ファド音楽を基調にしながらもクラシック調、ボサノバ調、フォーク調、
歌謡曲調等々様々なバリエーションで聞かせる所がすばらしいと思う
しばらくぶりで聞いたが進化・深化が感じられて嬉しかった
Sさんの遺影や収集された珍しい蝶の標本ケースが飾られた会場は
大いに盛り上がり優しくとってもいい雰囲気に包まれた
向こうは全く感知しないことだけれどマリオネットさんとは
何がしかのご縁があるようなのだ
マンドリンのYさんとは同じ地域に住んでいて毎日ほど車で
Yさん宅の前を通っているし
旧知の大阪の女性社長がデビュー当時から支援していたことが
これもまた別の友人からの誘いで行った大阪の知り合いのお店の
閉店コンサート(マリオネット出演)でばったり会って知った
毎年行く信州で安曇野へ行った時には必ず立ち寄る素敵なギャラリーカフェに
いつもマリオネット関連グッズがたくさんおかれていて
きっと関係があるんだろうなと思っていた
今はそこはフレンチレストランになっていて今は別の場所に
移られたらしいけど・・・
そんなこんなで勝手にご縁を感じていたのだが
今回会食のときに少し話した
薪ストーブが静かに燃える現代の竪穴式住居をイメージして
建てられたというJ庵
会食会では故人の思い出話が語られ静かに夜は更けていく
10数年前にSさんご夫妻にご購入頂いた家人の絵(ヌードなんだけれど)が
今日初めて会った東京在住の娘さんにもとっても気に入ってもらってる
ことがわかり 奥さんにも「我が家の家宝だ」とか言って
もらって嬉しかった
久方ぶりでお会いできたことやお話できたことをSさんの奥さんにも
J庵のご夫妻にもとっても喜んで頂いて
しばらく遠ざかっていたご縁がまたつながってまた深まっていくような
心嬉しい時になった
これもSさんの暖かいはからいかも…