辺りの木々や遠く見る山々は日ごとに色味を増し情景を変えていく
今年は桜紅葉が特に美しい
毎年は赤や紅の紅葉が特色をなす京都近辺でも
この秋は黄色味が目立っている
ちょっと不思議な秋・・・
人の記憶とは本来曖昧なものだが
人は常に記憶のすり替えを自動的に行っている気がする
もちろん自分に都合がいいように
それで何とかみんな生きていくことができる気もするし
「楽」に生きられるのならいいのだが
あまりに都合よくすり替えたものはまた別の形で戻ってくる気がするのだ
それが習慣化すると本来の自分との乖離が出てくる
それがこわい
自分にも他人にも「うそをつく」と
その「うそ」のためにまたべつの「うそ」をつかねばならなくなる
「うその上塗り」が重なっていく
無理な記憶の塗り替えも同じことだ
ちょっとつらくても 都合が悪くても かっこ悪くても
「ありのまま」が結局いいし「楽」な気がする
「ありのまま」とはまず「自分にうそをつかない」こと
しかし しっかりと自分を見つめ 内観した上で
本来の自分のより良い明日のために
意志を持って
記憶を消したり記憶を作り変えたりすることは
自分を浄化することにつながる
記憶とは本来曖昧なものだが
他人の中であまりに都合よく作り変えられた「記憶」に付き合うとき
ちょっと戸惑ったり悲しくなってしまう・・・
わたしがわたしであること
私が私を生きることはなかなか大変で難しいことだが
いちばん楽に生きる方法なのだとも思う・・・