☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

ほんのり秋の匂いはこびて・・・わが秋のうた2020<1>

2020-09-27 14:41:32 | 風歌

宵の口の蜩の声が
秋の虫の音に変わったと思ったら
急に秋めいて
ほっと一息

時として蒸し暑さは残るものの
辺りは秋へ秋へと進んでいく


秋の初めの短歌を…

と夏を超えて鉢植えプチトマト今また花が青い実五つ

 もう片付けようと思っていた鉢に黄色い花が其処彼処と…
 赤くなるのに時間はかかるし小さいけれど実もついている
 食用に期待は無いけれど何か頑張ってる気がして
 片付けられないでいる


星読めば「風の時代」が来たるらし扉よ開けニューアースへと

 占星術では長いスパンの「土の時代」から「風の時代」へと
 ちょうど変わり目だという
 現生的に言えば「不動産等の固定されたものに価値を見出す」
 時代から「情報等の流動的なものへ価値の変換が起こる」
 時代とも…
 パイシスからアクエリアスへとも呼応する感じ…
 コロナの時代を超えて
 本来の自分へと人々の意識が目覚め
「新しい地」が開かれることを願う


秋風にカラス揚羽が何処からかゆったりと舞う父母三回忌

    4か月の間に父母が逝って3年目
 和尚さんが「しょっちゅうお会いしてましたね」と
 言われるくらい法要を重ねてきたが
 今年は父母一緒に執り行う筈だった法要も会食も取りやめ
 実家での読経にも参加できずお墓で待ち合わせ…
 墓地のベンチで待っているとき
 遠目では蝙蝠と見まごうばかりの大きなカラス揚羽が
 ゆっくりとまっすぐに飛んできて肩に留まりかけた…
 ちょうどその時前を数人がおしゃべりしながら通って行った
 思う間にカラス揚羽は美しく青紫に輝いて飛び去って行った


数々の伝承残る戻り橋ゆえある橋と今は見えねど

 京の一条戻り橋 安倍晴明関連や能の世界では怖い話が…
 また身近な日常でも少し昔は「花嫁は橋を渡ってはいけない」とか
 「出征する兵士はわざわざ渡りに来た」とか…
 

虫の音に誘われるごと吹く風はほんのり秋の匂いはこびて

 あきの匂いや香りってありますよね
 遠く近くに虫の声
 髪を揺らし頬を優しく撫でる風
 五感に届く秋の始まり…
  
 
               
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2年ぶりのウシの話・・・2度目の奇跡?!

2020-09-16 00:02:00 | 徒然

信州夏旅3日目
雨境峠の公園で蓼科山を見ながらゆっくりした後
第2蓼科牧場に立ち寄った
恒例のアイスクリームを食べながら家人と
「やっぱりあれは奇跡だったんだね!」と話していた

1昨年夏、2,3キロはあるこの牧場の端の方で
少し離れたところで草を食んだり休んでいた牛たちの中の1頭(18号)に
「こっちにおいで」と家人が声を出して何回か呼びかけていた
わたしも気に入った2頭に心の中で声をかけた
牛たちとは2、30メートルは離れていた

どうしたことかその3頭が立ち上がって我々の方に向かってまず動き出し
見える範囲にいた牛たちもすべてが立ち上がって地響きを立てて歩き始め
私たちの前に3頭を中心に柵に向かって1列に並んだのだ
あまりのことにびっくり仰天してしまって
3頭の写真を撮るのが精いっぱいだった
(信州夏旅2018…「動物の不思議」篇「牛が来た!」)

その後牧場に来た時2、3回は試しに牛たちを呼んで見たが
別に言うほどのことは何も起こらなかった

そして夏のその日
柵から30メートルほど離れた1つの場所に
牛たちが遠くからかなり急いで集まってきている
わたしは「何をしてるんだろう」と柵の近くに立って見ていた
はじめは餌をやっている人でもいるのかと思っていたが人はいない
塩でも舐める場所があるのかな…

大きな白黒のがっちりした牛に
「エネルギー交換しよう!」「こっちにおいで!」
と心の中で呼びかけて見た
あと2頭、黒い斑点?がある牛と小柄な黒に白の牛に…

斑点のある牛がこっちを見てスーッと何かが通じた気がした
「来るよ!」「来る!」
少し離れたベンチでアイスクリームを食べている家人に声をかけた

思う間に3頭がゆっくり立ちあがってこちらに向かって動き始めた
30頭あまりの他の牛たちも次々と立ち上がり動き出した…

かなり距離があるので
1頭ずつ順番に後を追うような形で歩いてくる
                 

傍目には全く分からなかったと思うけれど
心のうちはもうドキドキワクワクの興奮状態
信じられない大きな驚きと嬉しさもいり混じって…
「2度目の奇跡が起こってる?!」

遠くからまず3頭が順番にやってくる
大きな牛は3メートル近くまで来て何と放尿し始めた
「ちょっとどうなの!」
「前にもたしか1頭いたな」呼んだ牛たちではなかったけれど…
「こっちまで来なくていいよ…」「そこにいていいよ…」

斑点の牛と小柄な牛が他の牛もつれてどんどん近づいてくる
小柄な牛には耳に「60」の札がついてるのが遠目で見えた
「60号だね!」
斑点の牛も60号もこっちをしっかり見てる
「あっ!写真、写真!」「せめて写真撮ってあげなくちゃ…」

1昨年は我々の近くにいた人たちは10人ばかり少なかった
「家人が声を出して牛を呼んで牛たちが来た!」ことで
それぞれが叫び声をあげてびっくりしてはいたけれど…

今回は観光客が結構たくさん
牛が近づいてくる時は「近くで見る牛ってこんなに大きかったんだ」
とか落ち着いていたけれど
全頭がどんどん自分たちの方に向かって来ると
「何で来るんだ!」「すごい!すごい!!」「何が起こったんだ!」
「何だ!」「何だ!」とちょっとした騒ぎになった

私が呼んだからよ…なんて心の中では言ってみたけれど

牛たちが来てくれたことが嬉しくて
「来てくれてありがとう!」と思わず声に出して言ってしまった

するとあちこちから
「こっちに来てくれてありがとう!」「ありがとう!」
「写真撮らせてくれてありがとう!」「来てくれて嬉しい!」等々
の声が聞こえてきたのは今回のちょっと嬉しいできごと

柵の向こうには鉄条網もあるというのに60号はどんどん近づいてくる
牛たちの様子をずっと見ていた家人は
「60号と一緒に写真撮るから後ろを向いて…」

肩先に顔を近付けて来るのが分かる
「ちょっと怖いかも…」「大丈夫、大丈夫!」

近くにいた御婦人が興奮して話かけて来た
「あなた後ろ向いてだから分からなかったかもしれないけど
 あの牛、あなたに顔くっつけそうでしたよ」
「60号わたしが呼んだから…」
全く訳の分からないことを答えていた

60号家人とも一緒に写真をとった
家人にもなついてくる感じ…

1昨年もそうだったけれど牛たちは動こうとしない
鉄条網もものともせず特に60号は一生懸命こっちに顔を出してくる
しばらく見ていて立ち去ることにした

前回はせっかく牛たちが来てくれたのに
何にもしてあげられなくて心もとなかったけれど
今回は「エネルギー交換ができた」から心残りは無かった
どっと疲れた感はあるが

暫くして向こうを見ると遠目に観光客たちがぱらぱらと
その場を離れて行ってるのが見えた
牛たちももう戻っていったのだろう

何ともの不思議観がいっぱい残るけどちょっと嬉しい



                




                    
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揺れる木漏れ日眺めて歩く・・・わが夏のうた2020<2>

2020-09-02 00:02:00 | 風歌

もう9月だと言うのに
残暑とは思えないような猛暑酷暑の日々

宵に聞こえる声は
ツクツクボウシから虫の音に
変わってきてはいるけれど
夏の終わりの一抹の寂しさを感じるのは
まだ遠い日々


まだ夏さめやらぬ間に
わが夏の短歌を…


木道の苔生す様も面白く揺れる木漏れ日眺めて歩く

御泉水自然園、北八ヶ岳の蓼科山七号目だけあって
苔の種類も豊富で静かな苔世界が広がっている
木道もところどころ苔蒸して
木漏れ日の揺らぎが何とも趣き深く美しい


生葉染め鉢植え蓼藍ひ弱でも色爽やかに浅葱が薫る

2回目の鉢植え蓼藍生葉染め
「大丈夫かな「」と思うほど摘んだ藍の葉は頼りない
それでもストールと丹後縮緬が綺麗にそまった 
ちょっと色は薄めだが十分美しい
自然が香り色が薫る


野鳥(とり)の声蜩の声降る里の雲間に光る夕陽眺むる

信州の山里はどこも鶯の声が響く
名も知らぬ野鳥の声が混じる
夕暮れ時カナカナの声が大きくなる
吹きすぎる風が心地いい
輝きながら日が静かに沈んでいく


スズメウリ縦縞模様の実をつけて葉陰でそうっと可憐に育つ

葉の陰に綺麗な緑の可愛い実が隠れるように其処彼処
こんなに早く実をつけてどう育つのかちょっと楽しみ


白樺の林ぼんやり眺むればアサギマダラがユラユラ舞いて

渡りの蝶アサギマダラ、此のところ出会う機会が少なかったが
この夏はフジバカマが満開の時期で数は少ないものの
美しい姿で蜜をすい柔らかく舞う姿に出会えて嬉しかった
アサギマダラには白樺とフジバカマが良く似合う


アカゲラの飛びゆく様を見つめをり初めて会えた嬉しさ込めて

初めて実際にお目見えしたアカゲラ
見てる間に飛び去っていく
「もう少し姿見せてよ…」「でも出会えてよかった!」


甘く濃くされど爽やか一夜花月下美人の香を届けたし

えも言えぬ香り、柑橘系で爽やかなところがいい
この花の大きな魅力のポイントは香りにあると思う
できることなら写真にこの香りをつけて届けることが
できたらいいなといつも思う


五輪咲く月下美人の夢一夜香りよ届けあの満月に

5輪咲くと香りも豊かで深くなる
ちょうど満月の夜に開いた月下美人
輝く夏の満月にこの香りが届きますように


       
            



       


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