3月に「グランドトリオ」のコンサートへ出かけて以来
ずっと楽しみにしていたピアニスト・田尻洋一氏の「音楽家に出逢う旅」
「ザ・ライブァル ショパンVSリスト」に
珍しく早起きして出かけた。
限定40名ほどの本当に恵まれた講座形式の音楽会だ。
ショパンを聞くことが多い。嬉しいことだ。
今回は「ショパンと同窓生たち」と題した3回シリーズの2回目。
リストの「ラ・カンパネラ」「愛の夢」等が生で
それも降るような音のシャワーで聞けると思うとワクワクする。
本で読んだりまたいろいろな形で取り上げられたり
しているので知っている部分が多いけれど
リストについては作曲家にして卓越した技巧を持った
すごいピアニストでもあったということぐらいしか知らなかった。
卓越した技法で奏でられるショパンのエチュード全12曲は
素晴らしく心躍るものだった。
それにしてもショパンがこれらの曲たちを
完成させたのが20歳前後だなんて、、、何とも!!
「練習曲(エチュード)なの?」
難しくしたのはこの2人らしい。
しかし今回12曲全曲通して聴いて「なるほどなー」と
思う部分もあった。
華やかな人生を歩いたらしい。
すごい名声と有り余るお金。
伯爵夫人や公爵夫人との恋愛・逃避行等々。
それでも非難を受けないアイドル的超人気者で
生涯を送ったなんて、、、。
有り余る資金で多くの音楽家を助けたりもして
きっととても魅力的な明るい超素直な人ではなかったのかしら。
50歳頃で超人気ピアニストは引退。
それ以降は作曲に専念。
その恋人と別れてからは「神の道」!?を意識した作曲活動を・・・
曲の方は実に上手く聴衆の気持ちを惹きつける様に
その心に響くように創られていると言う。
作曲したどの曲にも一般大衆をも惹きつける
要素が散りばめれれているらしい。
聴衆をかなり意識した曲作りをしているとか。
そのあたりがひたすら一途に自己の音楽的探求に徹した
ショパンとは大きく違うところだろう。
カッコよく大きなパフォーマンスで弾かれたら
その時代の聴衆も狂喜乱舞したことだろう。
目の前の田尻氏の演奏を聞いて「その想いもわかるなあー」と
実感し納得できる気がした。
贅沢な幸せな時間を堪能!!