☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

ショパンとリスト

2010-05-24 00:10:07 | アートライフ

3月に「グランドトリオ」のコンサートへ出かけて以来
ずっと楽しみにしていたピアニスト・田尻洋一氏の「音楽家に出逢う旅」
「ザ・ライブァル ショパンVSリスト」に
珍しく早起きして出かけた。
限定40名ほどの本当に恵まれた講座形式の音楽会だ。

今年はショパンの生誕200年でいろいろな形で
ショパンを聞くことが多い。嬉しいことだ。
今回は「ショパンと同窓生たち」と題した3回シリーズの2回目。
ショパンのエチュード「革命」や「別れの曲」
リストの「ラ・カンパネラ」「愛の夢」等が生で
それも降るような音のシャワーで聞けると思うとワクワクする。

ショパンの生涯のことは興味があって子供のころから
本で読んだりまたいろいろな形で取り上げられたり
しているので知っている部分が多いけれど
リストについては作曲家にして卓越した技巧を持った
すごいピアニストでもあったということぐらいしか知らなかった。

田尻氏の歯切れの良いそれでいて柔らかい味わいの
卓越した技法で奏でられるショパンのエチュード全12曲は
素晴らしく心躍るものだった。
それにしてもショパンがこれらの曲たちを
完成させたのが20歳前後だなんて、、、何とも!!
前まえから思っていたのだが、何でこの曲たち(例えば革命)が
「練習曲(エチュード)なの?」
やはりエチュードをこんなに素晴らしく
難しくしたのはこの2人らしい。
しかし今回12曲全曲通して聴いて「なるほどなー」と
思う部分もあった。
 
リストは幼少期から英才教育でずっと恵まれた
華やかな人生を歩いたらしい。
すごい名声と有り余るお金。
伯爵夫人や公爵夫人との恋愛・逃避行等々。
それでも非難を受けないアイドル的超人気者で
生涯を送ったなんて、、、。
有り余る資金で多くの音楽家を助けたりもして
きっととても魅力的な明るい超素直な人ではなかったのかしら。
ずっと年上の恋人の公爵夫人の言葉に従って
50歳頃で超人気ピアニストは引退。
それ以降は作曲に専念。
その恋人と別れてからは「神の道」!?を意識した作曲活動を・・・
 
本当に超技巧的で臨場感あふれる曲が多いけれど
ピアノの技術力は卓越している事は確かではあるが
曲の方は実に上手く聴衆の気持ちを惹きつける様に
その心に響くように創られていると言う。
作曲したどの曲にも一般大衆をも惹きつける
要素が散りばめれれているらしい。
聴衆をかなり意識した曲作りをしているとか。
そのあたりがひたすら一途に自己の音楽的探求に徹した
ショパンとは大きく違うところだろう。

自ら作曲した「ラ・カンパネラ」や「愛の夢」など
カッコよく大きなパフォーマンスで弾かれたら
その時代の聴衆も狂喜乱舞したことだろう。
目の前の田尻氏の演奏を聞いて「その想いもわかるなあー」と
実感し納得できる気がした。
贅沢な幸せな時間を堪能!!
      
                                                                                       

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フェアリー☆メッセージ

2010-05-20 17:36:12 | フェアリーメッセージ

話したことは現実化します。ですから、肯定的に話すことを学んでください。

人の人生がうまくいくかどうかは、あなたの責任ではありません。
  それに責任があるのは、その人自身です。

人に自由を与えると、あなた自身も自由になります。

透明になるには、人の振る舞いを裁かないでください。

愛を送ると、あなたの周りのエネルギーは変化します。

他人のエネルギーを取り込んでしまったときは、そのことを認識できるようになってください。

あなたには、いつでも自分が感じたいように感じる能力があります。

あなたは自分を変える必要はありません。ただ、自分を愛する必要があるだけです。

                        

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1分間の絵

2010-05-11 15:32:41 | アートライフ

久しぶりに「1分間で絵を描こう!」をするというので
知り合いの版画協会の「春のイベント」に参加した。
二つの会議室をつないだ会場にはスケッチブックや絵の具
色鉛筆等を抱えてやる気満々に見える人たちが次々に集まり
30名足らずか。会場はいっぱいになった。
初めての人がほとんどで興味津々で集まったようだ。

決まりごとは、2つ。
「1分間で描いて、1枚の絵として完成と見ること」
「1分過ぎたらそこでやめること」
だから1枚ごとにサインと日時を入れる。
 
指導者による簡単な説明の後、早速開始。
2グループに分かれて前におかれた題材をスケッチする。
休む間もなく次々と題材が変わり集中して描く。
何で描いてもいいのだが今日は鉛筆で描くことにした。

「大変だー!」「時間が短い!」とか「面白い!」
「しんどいけどめっちゃ楽しいわ・・・」とか
みんな時には言葉を発しながら進んでいく。
会場の雰囲気はとてもいい。
参加者の熱気が伝わってくる。

カメラ等のいろいろな道具類や果物、野菜、植物等々を
時には右手で、時には左手で描いていく。
見つめて覚えたものを見ないで描くとか
今日の「1分間の絵」は多彩だ。
一人ひとりの絵を見て回ったり感想を言い合ったり。
休憩もはさみながら後半へ。

後半は1分間で人物スケッチをするという。
二手に分かれて参加者が一人ずつモデルになり
いすに座ってホーズをつける。
それを後の人が「1分間」で描くのだ。
1分間で人物なんか描けるの?大いに疑問がわく。
もちろん初めてのことだし腕に自信はないしどうなることやら・・・。
不安だけどとにかくやって見るしかない。

モデルが次々変わっていく。
捉えるポイントは自由だ。
顔や頭だけでもいいし、全体像でもいい。
描いていて思ったことは
「1分間」でもそこそこ描けるのだ!
びっくりした!
初めは顔中心に描いていた
(結構似るもので自分で描いて驚いた)が
次第に全体を捉えられるようになった。
これも時には「左手で・・・」と言われるので
右ききオンリーの私は大変だった。
それはそれで面白かった。十数枚描いた。

外国人も数名参加、
父母についてきた子供2名(4歳と8歳)も
しかっりと集中して参加でき
一人ひとりの感想はとてもよいものだった。
会場全体がいいエネルギーに満ちて
濃縮された2時間あまりが瞬く間に過ぎた感じがした。

                        
  

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麗しき風☆ 信楽へ

2010-05-06 16:35:42 | 徒然

ゴールデンウィークは突然の夏の訪れとともに過ぎた。
こんな時は、季節が思いがけない表情を見せてくれる。
同じことなら自然の営みの突然の変化を
嘆かず「贈り物」として面白く受け止めたいものだ
と近頃は思っているのだがなかなか難しい。
 
「連休にドライブするなんてとっても、、、」と
思っていたのだが「高速と主要幹線道路以外大丈夫!」
という家人の言葉に乗って宇治から天瀬ダムを通って
滋賀県の大津から信楽方面へ出かけた。
行き当たりばったりのミニ旅。
家人の言葉どおり行く道はほとんど込んでいなくて
拍子抜けしたぐらいだ。

宇治から大津に抜ける宇治川に沿う山道は
萌黄の緑から若葉の緑が幾千の表情を見せてくれる。
ここを新緑の頃に訪れるのは今年で3回目。
美しい川の流れと共にあるのがいいのだろうか。
麗しき風と共に麗しき日本の風景が次々と展開する。
去年も立ち寄った立木音楽堂で一休み。
一枚ガラスの前に展開する眺めは今年もやはりすばらしい。
6月の音楽会のチケットは完売とか。
次からの音楽会の知らせを届けてもらうように手続きをした。

藤の花、シャガの花が満開。
驚いたことに所どころに山桜がまだ咲いている。
萌黄の緑に薄いピンクが混ざってとても優しく綺麗だ。
三つ葉ツツジの何とも言えない紫ピンクもいい感じだ。
「山笑う」3月・4月・5月の京都の山の表情が
混ざり合って現れる。

今年初めて萌黄の緑には芽吹きの赤が
含まれていることに気づいた。
この時期の「緑」はすべて「赤」を含んだ「緑」なのだ。
画家である家人が色を言うとき
「この赤には青が含まれている」とか
「この緑には茶色が入っている」とか言っているが
見た目ではわからない。
今ひとつ意味がつかめなかったのだが
今年の「緑」を見て何となく感覚的に分かった気がした。

信楽では駅前陶器市!?をはじめ
いろいろな市が開かれていてここは込んでいた。
ガードマンに半ば強引に誘導されて信楽駅前へ。
「まあいいか」と車を止めた。
さすがいろいろな地方の車がいっぱい来ていた。
結構みんなたくさん陶器を買い込んでいる。
ちょうどほしいと思っていた植木鉢を4つ買った。
何とも不思議で意味不明だったのは
会場に大音量で稲垣純一の「クリスマスキャロルの頃には」
が流れていたことだ。
何でこの時期に・・・どうして稲垣純一なの?

麗しき風と共に麗しき季節の情景がちょっと沁みた。

                     
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京都・蹴上「インクライン」

2010-05-03 16:30:18 | 徒然

ゴールデンウィーク、やっとやっとの上天気が続く。
緑が萌え始めた蹴上あたりを歩く。
国際交流会館に用事できたのだが時間が少しあったので
インクラインを上ってみることにした。
 
インクラインとは傾斜鉄道のことで
明治の初め琵琶湖から京都に水を引くという
壮大な計画のもと琵琶湖疏水が完成し
疎水を水上交通の手段としても使っていた。
蹴上あたりで水路から水路へ「船」を移動させる手段として
「インクライン」が敷かれ船ごと鉄道で水路まで運んだ。
その鉄道の名残が今も残る。
船の見本もおかれその辺りは公園になっている。
幼いころ明治の最後あたりに生まれた祖母が
「インクライン」という言葉を口にしていたが
意味は分からなかった。
祖母にしては随分「ハイカラな言葉」を使っているな
と幼心に感じたのを覚えている。

明治になり都が変わり天皇をはじめ多くのものが
東京に移され火の消えたようになった京都の街を何とかしようと
当時の北垣知事が「琵琶湖疏水を造ろう!」と思い立った。
やっとやっと髷を切り落としたばかりの
まだまだ科学的には未発達な時代。
人々の理解をはじめ随分の困難と時間がかかったが
「琵琶湖疏水」はみごと完成。第2疎水もできた。
インクラインの上り口近くには疎水記念館があり
公園には工事の中心となって活躍したまだ
20代半ばの田辺朔朗技師の銅像が建っている。
琵琶湖疏水ができたおかげで水力発電所もでき
京都の町には日本で始めて電灯がともり電車も走った。
長い時間を経た今も京都市民の大切な水資源を担っている。

発電所の脇から水路沿いを歩いて南禅寺へ出る。
下から見上げるとレンガ造りの水路閣が美しい。
よくテレビドラマや絵画の題材にされるところだ。
この辺りは浄水場を初め赤レンガ造りが残っていて
古き良き「明治の香り」が漂う。
「インクライン」という言葉も何故か郷愁を誘う。
 
気の流れが心地よい南禅寺も哲学の道も本当に素敵なところ。
大好きな場所だ。
木々の緑が光に照らされ美しい。
歴史と自然が融合した京都情緒漂うところ
いつの季節もお勧めの場所である。


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