今夜は祇園祭の「宵々山」
通りには鉾や山が立ち並び
雅びな中にもどこかかすかに庶民的な響きを持った祇園囃子が鳴り響く…
この京の地も
「地震」のあとは「豪雨」
京都市も我が住む街も
何とかすんでのところで難を逃れ
どちらも大きな被害には至らなかったが
どちらもかなりの「恐怖」だった
地震は阪神大震災よりきつかったし
今日も夜中に余震があった
桂川の決壊の危機がそこまで迫りその恐ろしさは何日か続いた
豪雨のあとは猛暑
道路に掲げられた温度計は何と40度
猛暑で有名な京都と言えどこの数字は初めて見た!
近年の宵々山や宵山は暑さは少しましなように感じたが
祇園祭の夜に頬うつ風は「熱風」が常!
今夜はどうなることだろう…
災害列島が本格的となり
被災地の思いはいかばかりか
災害が少し収まれば直ちに復旧に向けて動き出す我が国の人々
泣きも喚きもせず
やるべきこと為すべきことを淡々と続ける人たち
こんな場にあっても時に笑顔さえ浮かべ
他者の善意や少しの復旧にも感謝する姿は
老若男女を問わず何と美しいことよ
この国の人々の真のところにあるすばらしさを想う
またすぐ被災地に駆けつけ惜しみなく働く人々の逞しさよ
このように今を生きる「町衆」の中に脈々と受け継がれてきた「何か」が
今につながる「祇園祭」の歴史や伝統の中にもにしっかりと根付き
受け継がれているように感じる…
これから生きていく自分にも「問う」ところでもある…
それにしても祇園囃子の響きはいい…
函谷鉾笛を奏でる少年の汗さえ清し提灯揺れて