秋の風吹く道をほんの少し歩いたら
桜並木がちらほらと紅葉し始めていた
緑の中に何とも言えずのオレンジ色と朱が見え隠れしている
落ちている桜紅葉の美しいこと
春の桜は言わずもがなだが秋の桜もなかなかいい
すぐ近くにネガティブが10日間ほど張り付いていて
それを上手くコントロールできずに結局内に入れてしまい
うまく振り払えないこと等々が重なって怒りとなり
表にはいっさい出さないことで自分のうちに毒を撒く結果となった
胃の調子が悪くなりなかなか疲れも取れず
「危ないなー」と思っていたら案の定風邪を引き込んだ
それが家人にうつって・・・
今だ回復途上だがやっとやっとだ
外部からのエネルギーのコントロールさえ
今だ全くできてないことに落ち込み
何とか意識の整理をつけようと思考の海に落ちる・・・
なかなかこのパターンも回避することはできない
そんな自分を「あーあ」と思って見ている
自分がいることがちょっとは救いか・・・
そんなこんなで「かぜ日和」とは行かなかったが
ずっと置いてあったよしもとばななの「王国」の3部作を読む
面白かった
まだ少し若い頃の作品で心理分析というかそのあたりが
くどくどしいんだけど私にはとってもよく伝わってくるし
「分かるなー」っていう気になる
描写とか感覚とかやっぱりいい
奥深いところのとってもつよい暖かさを感じる
そのあたりが江國香織と全く違う
ほとんどの作家は自分のつよい「業」を
(「人間の業」と言い換えてもいい人たちも多少はいる)
少しずつ(少しでも)解消していくあるいは
解決していくために「書いているのだ」とわたしは思っている
宮部みゆきの「ぼんくら」も読んだ
こちらもなかなか面白かった
デビュー当時に偶然「パーフェクトブルー」に出会ってその筆力に惹かれ
その後多くの宮部作品を読んでいる
しかし「模倣犯」だけは読み進むのが辛かった
何とか読んだけど気分が悪くなった
宮部みゆきもそこまで書くんだと思った
いろんな意味でわたしには「人間の業」が凄過ぎ酷過ぎた
宮部みゆきもやっぱり「作家」なんだなーと感じた
今や(昔からかも)週刊誌等だけでなく新聞やテレビニュースでも
普通に流れているようなことなんだろうけれど・・・
扉を開けると金木犀の甘い香りがする
秋の気配が濃くなってきた
2012年の美しい秋をいっぱい感じに行かなくちゃ・・・