17日小雪が舞い散る中、鞍馬山へ向かった
前夜、京都の実家へ帰った鏡リュウジ氏が
「今日、いても立ってもいられず、事態の沈静祈願のため鞍馬山へ・・・」と
言うブログを 家人がたまたま読んでいて
「鞍馬山?」
「鞍馬山には魔王尊が祭られているからじゃない!」
「護法魔王尊=サナート・クマーラ!!」
「破壊と創造・再生の神!!」とか話していると
背の高い裾の広がった真白い着物で頭を中国風に結い
(「レッドクリフ」の曹操のよう)
背中に大きな翼のある男性のイメージが浮かんだ
「サナート・クマーラ??!」
不思議な翼の生えた仏像は観たことがあるけれど
また違った初めてのイメージでちょっとビックリした
その方に仕えているらしい白装束の男の子(童子)のイメージも浮かんだ
何か感じる所があって何はともあれ
2人で鞍馬山へ出かけることにした
前日に続き京都市内は春の雪というにはあまりに冷たい雪模様
鞍馬街道に入るとさらに寒く辺りの山々に静かな雪景色が広がる
真冬の寒さの中鞍馬寺の仁王門からケーブルに向かう
いつもながらの「宇宙エネルギー・・・」の放送が流れる
ケーブルを下りると、雪があがっている。
鞍馬山の清らかな大気に包まれる。
清々しい気が満ちている。
長い参道を息を切らしながらのぼり、
身を清め山々を眺めながら最後の階段を上る
空が青い。
ピンクの梅が美しく咲く枝々にはきらめく雪が積もる
本殿でこの未曾有の大惨事の沈静と再生と
新しい世界の創造を一心に祈願した
鞍馬山は不思議な所だ
(一般には義経と天狗で有名だが)
本尊が「宇宙の生命・宇宙エネルギー」
「宇宙の生命・宇宙エネルギー」を「尊天」と称して祀っている
その働きは「愛と光と力」となって現れる
愛を月輪の精霊「千手観音」、光を太陽の精霊「毘沙門天」、
力を大地の霊王「護法魔王尊」の姿であらわし
この三身を一体として「尊天」として称している
千手観音、毘沙門天を祀るについてはそれぞれいわれがあり、
鞍馬寺の奥の院がある場所に650万年前、
金星から(シリウス星という説も)
サナート・クマーラが降り立ったという言い伝えもある
護法魔王尊としているようだ
(神智学ではサナート・クマーラは最高位としているところもある)
「お釈迦様の教えのように平和を守る憲法を大切に・・・」
と言うような文もケーブルの待合室に掲げられていた
20年近く毎年のように通っている「五月の満月蔡」も
鞍馬山で遠い昔から秘儀として続けられてきたようで
戦後東南アジア一帯に同じような祭事が
行われていることがわかり「ウエサク蔡」として
一般公開されるようになった
「自分の霊性に目覚め与えられた生命を輝かせて生きること・・・」
「共に生かされている万物の調和を祈る・・・」
仏教のエキスと神智学と土着の素朴な信仰が
融合したような「鞍馬山の信仰」・・・
この清々しい鞍馬山の大気に、
事態の一刻も早い沈静と
新たな目覚めに基づいた再生・創造を深く深く祈る・・・