☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

京つれづれ・・・渡る風は秋の色

2022-09-29 00:00:53 | 徒然

彼岸花の「赤」が目に染む季節
吹きすぎる風に秋の香りを感じる
別名「曼殊沙華」は仏教では「天界の花」を指すとか
各種の萩の花も咲き始めた

2週間余り前
知人の展覧会が開かれている「法然院」へ
見終わってお庭を少し散策
京都市街とは数度違うと言われるだけに
涼しい!!
鮮やかな緑がとても綺麗だ
心和らぐ風情が嬉しい
大きな黒揚羽がゆったりと舞いながらついて来てくれた

19年の台風禍から見事に蘇ったお庭
(山手はまだ難しい所もあるようだが)
多くの人たちのご奉仕の成果も十分に伺える
四季折々美しく時にはオコジョやヤマネも訪れるところ

手水鉢のお花が見事で綺麗なお花と葉っぱから
流れ出る清水が何か特別なもののように感じる
近頃はいろいろな寺社が「コロナ禍の癒し」とかで
「花手水」(はなちょうず)を始めるところが多いとか
法然院さんはずっと以前から
清楚で品ある美しい「花手水」をされていて
「いいな!」「素敵だな!」と思っていた

コンサートや展覧会、展示会他等々
長きに渡って幾度となく訪れている法然院…
お庭を巡って山際に立たれている「仏さま」が
「見るだけで思わず手を合わせたくなるような
美しいお顔をされている」ことに初めて気が付いた
そのお姿を改めてゆっくり拝見して
幸せな気持ちになった

このところ「見ているようで見えていない」
意識を向けなければ「気が付かない」「気付くことができない」
ことに「気が付く」ことが多い
やっと「気付けるようになった」のかも…
                   

新聞や雑誌等でも評判の高い旧知のマリンバ・木琴奏者
Tさんの新刊のエッセイ集を読んでいて
整備されてから「行きたい」と思いながら「まだ行けていない」
青蓮院門跡・「青龍殿」大舞台のことを思い出した
(青蓮院の奥さまは長きに渡ってTさんのマリンバの生徒さんとか)

法然院から将軍塚の青龍殿へ向かう
ここにはかなり前、 桜の頃「夜桜」を見に来て広いお庭を巡ったこと
将軍塚の展望台(コンクリート)から京の夜景を眺めたことがある
車を止めて向かう道にはいろんな猫たちがゆっくり休んでいたり
寝転がったり歩いたりしている
此処にも黒揚羽が舞っていた

まず本殿のご本尊に参拝してから青龍殿へ…
広い!まさに「大舞台」!空が綺麗だ!
誰もいない!清々しい気が流れている!
気持ちいい!素晴らしい眺め!
京都市街その周辺一望!
言葉もなく静かな快い時が流れる…

もう一つのもとからあったの展望台にも行って見る
ここからの眺めもいい!
「あの都会のビル群は何処?」「大阪?!」
「ここから大阪が見えるはずないだろ!」「高槻か枚方かな」
「高槻も枚方も大阪ですよ!」
「でも絶対あのビル群は大都会!」
「じゃあ、あれは方向から見てあべのハルカス?!」
いつもは多分見えないだろう遥か遠方も今日は見えてる感じ…
結局良く解らないままだけれど
気持ちよく広がる空と広々とした景色に大満足!

回遊式?!のお庭もめぐってみた
苔生すお庭の桜の緑も青紅葉も木漏れ日も美しい
以前来た時より随分整備がされてる感じで
何処も綺麗に手入れが行き届いて心地いい
ベンチに座って一休み…

秋の初めの京つれづれ
京の都にも秋色の風が吹き始めた…

     一望の京の都に風渡る青龍殿の清々しさよ

              






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月下美人秋便り… 2022<2>

2022-09-14 00:00:00 | 徒然・・・月下美人

ほんの少し涼しさが見えた8月の終わり
その時を待っていたかのように月下美人が芽を付けた
見てる間に大きく育った蕾が11輪


今年は中秋が「満月」
それを目だすように4日連続で見事に花開いた
沢山咲いたのにどれも可憐に大きく美しく…

1日目 雨の中1輪
夕方から一つ先の方が開き始めてかすかに香りが…
9時ごろからだんだんと美しく大きく
今年初めて本来の咲き方で綺麗に開いていく
その素晴らしい香りと美しさに見惚れ安心もした
             

(7月初めに6輪咲いた後7月後半に1輪咲いたが
またまた明け方になっても途中までしか開かずじまい
大輪だと言うのに…
夜半になっても30度以上で気温が下がらないせいなのかどうか
月下美人との長い付き合いの中で初めてのこと
その姿にちょっと心が痛かった…)

2日目 雨の中美しく1輪

3日目 雨上がりに何と7輪!
雨上がりの雲の隙間に「待宵月」が輝く
その柔らかな光の中で7輪がゆっくりと見事に開いていく
7輪の芳醇な何とも心地よい香りの波が押し寄せて
辺りに広がっていく…

       

4日目「中秋の満月」
晴れることを祈っていた…
朝から青空が広がり夜も綺麗に晴れた!
空には「これぞ名月!」とばかりに「中秋の満月」が輝く
近くには木星が光る

満月に届けとばかりに
晴れやかに開いた月下美人!
2輪の大輪!
香りが一段と濃く強く深い…
2輪とは思えないほど芳しく辺りに漂っている

            

風は「秋」を運び
月下美人の香しい薫りの中
虫たちの声が優しく響く
いい夜だ…

「中秋の満月」
月下美人とともに迎えられた嬉しさが沁みる


         
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青に浮く雲悠々と夏謳う・・・わが夏のうた 2022

2022-09-05 00:00:14 | 風歌

暑い暑い夏も過ぎ去ろうとしている

規制が緩んで一抹の解放感が漂ったものの
我が国に伝えられる状況は依然として…
世界の動きに反してまだまだ続くこの重苦しさは…

しかし広がる夏空は何処までも青く
夏特有の白いモクモク雲が気持ちいい

戻り来た京の夏
神業のような天の采配に守られた
祇園祭の晴れ渡る空のもとでの巡行
見事に点って赤々と燃え盛った五山の送り火
長い長い年月伝統を受け継ぎ守ってきた町衆の
熱いアツイ思いが志が今年はより深く強く心に沁みた
京都人には誰の胸にもより深くきっと…

2022年過行く夏のわが短歌を…

青に浮く雲悠々と夏謳う澱む大地に光よ注げ

真っ青な夏空の広がりに真っ白な雲が沸く
真夏の太陽が輝き強い光が降り注ぐ…
この混沌と澱み深き大地を
その熱い光で洗い流してと願わずにはいられない


久々の友達ランチもキャンセルに第7波って何がどうなの

規制は緩和されたけれど禍の人は増え続け
学校や仕事場でのクラスターは止めを知らず…
諸外国からは解放された日常が漏れてくる…
報道はされないけれど…
いったいわがクニはどうなっているのか…
  

指踊り湧き出るごとく音が舞う内なる宙にショパンが沁みる

久しぶりの芦屋の会員制音楽サロンでの
ピアノコンサート
真直で見る超絶技巧の指の動き
真直で聞く音の輝き、響き、揺らぎ…
いつもに増してショパンが体全体に心に沁みる沁みる…


苔の森甘き香りの漂いて風の奏でるメロディを聴く

信州蓼科・御泉水自然園
北八ヶ岳・蓼科山7合目から8合目
幾多の苔が息づく深き森
どこからかほんのりと甘い香りが…
風の音楽を聴きながら木道を歩き
精霊たちの気配を肌で感じる至高の時間…


新潟へちょこっと一足立ち寄り湯友と久々「黙浴」なんて

2年ぶりの黒姫
県境をほんの少し超え新潟の温泉へ
うまい具合に貸し切り状態を喜んで
積もる話を…おしゃべりに花が咲く…
ふと見ると「黙浴で」の張り紙が…
「ごめんなさい」…後の祭りです


木々の葉と風の奏でる音の波に心鎮まる高原の午後

白樺の葉の柔らかな揺らぎ
落葉松のそよぎ
木々の葉たちと高原を吹き抜ける
風のコラボに
静かに耳を澄まして…
心和らぐ時が心地よく流れていく…
  

すっかりと我が家に馴染んだこの三年見方変えれば愛おしき日々

長きにわたり仕事につき
その後も何かと忙しい日々を送り
こんなにも家で引きこもりの日々を
過ごしたことなかったなあ
引き籠ったこその様々な気付き等々
思い返せばある面
愛おしき日々でも…


町衆の守り受け継ぐ熱情が天に届きし「祭」「送り火」
  
3年ぶりの本格開催
「祇園祭」「五山の送り火」
強い雨に翻弄されながら当日は輝くばかりの祇園祭「山鉾巡行」
直前までの雨がその時だけ見事に止んだ「五山の送り火」
ほんとに見事で一層のすばらしさに満ちて…
かかわった多くの人たちの
伝統を守り受け継ぐ純粋な熱いアツイ思いが
奇跡を呼んだ…
その真摯な心根が押し寄せてくるようで…


     


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