京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

道具のお手入れ

2023-05-31 16:11:10 | 気になるコト
こんにちは。
今日は、新人ちゃんが作った窯道具に、
器の台がくっつかなくするための薬剤を
塗っている場面をご紹介致します。


道具は「とちん」と呼んでおります。
トチンの由来は・・ゴソゴソポチポチ・・(検索中

『陶磁器を乗せる枕(まくら)という意味の
「陶枕:とうちん」から来ており、
土台という意味から「土地:トチ」
という字をあてている窯元もあります。』
へ~!!!(オイ

陶磁器お役立ち情報 | 陶器・磁器・陶芸・うつわ・陶芸技法など
このページに、とても分かりやすく
呼び名の解説がなされているので、
読んでくださいね。
勉強になるわぁ。(おいおい)笑

このトチンは、電動ろくろで作りました。
作品が乗る部分はペッタンコ(平ら)に
しなくてはなりませんので、
作る時、案外緊張するよ?
微妙に斜めでもダメだし、
ガタガタなんてお呼びではない。


綺麗にペッタンコ
そして出来た道具は、一度素焼きされ、
アルミナと呼ぶ耐熱の薬剤を塗り、
作品が付かないようにします。
その後、本焼きする窯で使われてデビュー。
(1230度に耐えて一人前)


このアルミナ付きの道具は、窯で使われたら
何度かに一度、塗り直します。
登り窯のような、灰が掛かったりする
ハードな使い方をする時は、毎回塗り直します。

様々な道具に助けられて、
効率のよい窯詰めが実現出来ます。
大切な道具、割っちゃダメです。
ええ、割っちゃ・・・ダメだぞ?
(そっと目をそらす・・・

それではまた明日!
Please stay healthy and stay safe.
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お茶作り

2023-05-30 16:15:12 | 気になるコト
こんにちは。
今日は、お茶作りのお話しです。

本格的なお茶は無理としても、
紅茶と煎茶の間ぐらいのお茶ならば、
我々でも作れます。
(乾燥具合などが不十分な場合があるので、
どなたかにプレゼントなどはよくよく考えて
行ってくださいね)

まずは、新芽を摘み取って、
葉っぱをガシガシと揉み、傷をつけます。
この傷から酵素が出、発酵が進みます。
そこで、乾燥しないように
濡らした新聞紙などに包み、びにーる袋にいれ
温度を保つようにして放置。
すると、どんどん緑から茶色に変化していきます。





緑と茶色の葉が混在。
十分に発酵させたら、乾燥していきます。
カラッカラにします。
日本茶にする場合、蒸す作業等も入るようですが、
今日は「和紅茶」的なものを作る作業なので
傷をつける→
程よく暖かい湿っぽい場所で発行を促す→
乾燥する→飲む前に焦げないようにして炒る。
そんな感じ。 


カラカラー
紅茶より青くさく、煎茶より紅茶っぽい
そんな半端な(言い方ぁ・・)笑
「イイとこどり」をした和紅茶はいい香り。
匂いで見る?

近づけて・・


くんくん(匂えるかっ!)

春先のちょっとした楽しみ。
(新芽を摘み取ってでしか作れませんからね)

今年は作りそびれましたが、
夜中に自分で作った和紅茶の茶葉を、
軽く炒っている時、イイ香りが台所に広がり
ちょっとした贅沢をしている気分になります。
そうしている間にお湯を沸かしポットを温め、
茶葉を入れお湯を注ぎ、蒸らす。
そこから、温めて置いたお気に入りの器に
ソット注ぎ頂く。
うーん、お菓子があれば
もっと素敵なんだけれども・・(夜中ですしね)

来年は忘れずにつくろうと思います。
それでは今日はこの辺で。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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土練機通し(新人ちゃん編

2023-05-29 16:31:30 | 作陶館日記
こんにちは。
今日は『新人ちゃんが土練機通しをしています』
という話題です。

何だか、写真が爽やか。
ワタシと何が違うんだろう・・?(笑)



粘土を切っています
(土練機に入れやすいような大きさに切る)
この時の粘土は、
残数が少ないので、調合から。
砂っ気を入れます。
(ネバネバになりすぎないように入れます)



怖いパイセンの見守りつき。
理路整然と進められる土練機通し。
え?私のありさまが見たいって?


どうぞ~
ごちゃらぁ〜(笑)

最後に、土練機の刃を見せますね。

ぐるぐる回る間に手が入ったら・・
ゾ----
また明日!
Please stay healthy and stay safe.
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教室風景

2023-05-28 21:54:21 | 作陶館日記
こんにちは。
今日は、教室風景をお届けいたします。

うーん、見本を見ると「茶碗」っぽい。
なので、新しい講座が始まった1回目。。
だと思います。(黒い茶碗が見本です)


おや?奥に赤い茶碗がちらりと
どうやら、「茶碗」を作るけれども、
それぞれのご希望に沿って作って頂いている
・・と言う感じ。
でもテキストは開いている茶碗だなぁ・・
『「茶碗」を作る日!』とだったところで
納得していてください・・。
(真実は一年前に置いてきた・・!)笑

「手びねり」で薄く作ったりするのは
慣れるまでが大変。最初は厚く作りがちです。
でも、慣れて来たら薄くなります。
見本があるので、それに寄せようとすると
薄くなるのです。
(講座の最初に作る茶碗は、国宝の写しなどの
「お手本」があるので、
余計に寄せていきたくなっちゃいます。)

円回転だけで作るロクロと違い、
積む段階から変形させて成型できる
そんな自由度がある「手びねり」の技法。
可能性は無限大~。
(とはいえ、教室は手回しロクロを
ブンブン円回転させて成型することが多いです)


貴方も粘土に触れにいらしてみませんか?
自分の可能性の扉が開くかもしれません。
もしくは開かないかもしれません・・
(それ言うたらダメなやつー)笑

遊びにいらしてくださいね。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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釉薬かけ

2023-05-27 15:53:47 | 作陶館日記
こんにいてゃ
こんにちは。
今日は、釉薬かけのお話です。


写真は、お皿に月白(げっぱく)釉を
掛けている所。青水色になります。
夜空に青白く輝く月のような水色。綺麗です。

その他は、このお皿に乗るカップ、
色を掛分けるカップです。


地面に着く部分の底をふき取っている所。
このカップ、上部分が青水色、下部分は、黒。
掛け分ける角度や場所によって、
表情が変わって面白いと思います。

しかし、この釉薬の厄介な部分は、
赤い釉薬は、鉄の色なのですが、
赤く染まっちゃうことですね~。



手が赤に染まる
この日のスプラッタは少ない目。
ひどい時は、手の甲ほぼ全域が
赤く染まってしまいます。
不穏な気配がしてしまい、何とも言えません(笑)
こぼしてしまった日には、床一面が真っ赤・・。
拭いても、コンクリのツブツブに入り込んで
後々まで、やや赤い・・。
ゾウキンも、もちろん赤い・・。

だから、この手の赤い釉薬を使う時は
あまり広げないように釉掛けをいたします。
きみたち、いい色に焼きあがるんだよ~。
(カップ&ソ-サー)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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